精神疾患サバイバー
娘が時々言う。
お父さん、最近良くなってると思う、と。
今日の夕飯時にも言っていた。
時折、元夫に誘われて娘は遊びに行くが、
彼は玄関口でのあの大事に大事にしていた儀式を、最近はあまりやっていないのだとか。
やっぱり、お父さんみたいな人は一人暮らしが正解かもね
自分のペースで軋轢なく暮らし、
心が落ち着いたなら良かった、と私。
すると、娘がさらりと言った。
今良くなってるってことは、また悪くなるってことだね。
冷や水のような一言だった。
赤ちゃんの頃から(いや、生まれる前から)、
私達親に振り回されて生きて来た人の言う言葉。
親に甘えながらも、実に冷静でシビア。
安心感や信頼感に欠け、
心から甘えられなかった寂しさを抱えて。
いわゆる毒親育ちが、
変な男性に依存するとも聞く。
しっかりしているようで、
そんなアンバランスさを持つ友人がいたこともある。
私は未来を恐れる時がある。
シビアな目で異性、大人を見ることが、
娘の弊害になるのか、逆に守りとなるのか。
まだ幼さの残る人を見ながら考える。
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