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【ドラマ感想】不適切にもほどがある (5)

*「不適切にもほどがある」8話の感想です。ネタバレを多分に含んでいるので、閲覧ご注意下さい。サムネは公式様より。

8話は、不倫の禊が上手くいかず復帰出来ないEBC局アナ話とムッチ先輩が令和に降り立ち大暴れする回。

現実にここ数年、色んな芸能人が不倫で干されてきた。

令和の世は関係ない人が面白半分に叩きまくる。ただ、普段テレビで観ている人が法に触れていなかろうが、倫理的に問題がある事 (人としてどうなの?というレベル)をやらかすと、「顔を見るだけで不快になる」という感覚は理解出来る。爽やかな好感度で売っていた人だと余計幻滅度が高い。

著名人(特に芸能人)は常にメディアに出て、一般人の憧れの対象になりやすい存在であり、イメージの良さを武器に夢を売る。その対価として支持を得て売れれば莫大な富が得られる職業でもある。

ただ、だからと言って1回の失敗だけでテレビから消えろとか、スポンサー不買運動にまで発展するのはやり過ぎだと思う。それこそ、芸能人は視聴者とは無関係であり、不快なら見なければ済む話でもある。あと、マスコミの報道がどこまで正確なのかも分からない。

あと、ヤフコメやSNSには様々な中傷コメントが実際に散見されるが、それは匿名だからこその戯言であり、別に本気で怒ったりはしていない。その時々で叩く相手を探しているだけで (半分ヤッカミとストレス発散だと思う) 消費されて飽きたり、次のターゲットが現れればバッシングは終わる (何かの折で復活する事も多々あるけれど)

今回、市郎が本人名で、局アナをSNSで匿名で誹謗中傷していた人に1人1人に向い合って抗議して(コメントかDM?) 話を付けている。しかし、これは膨大な数に対抗する手段としては現実的では無いし、何せ匿名で誹謗中傷している人は前記した通り「本気」で言ってる訳じゃない(これが余計タチが悪い)

昔、ネットが浸透し始めた頃、「ネチケット」というネットのマナーが叫ばれた。今までなかった「ネット」という概念に対して、リアルとは情報の伝わり方が全く違うので、節度を持って利用しようという注意喚起だ。

今はその頃よりもネットが更に浸透しているのにも関わらず、マナーは良くなるどころか悪くなる一方だ。リアルであろうとネットであろうと、画面の向こうにいるのは同じ人間という事を忘れて、匿名なのをいい事に言いたい放題だ。

だから、SNSを利用する時は、どんな情報に対しても、本気になりすぎない適度な距離感と「スルースキル」を身に付けるのが一番の対抗策だとは思う。

ネットの話が無駄に長くなったので本題に戻る。

局アナの不倫ニュース解説動画の音声合成の真似をする市郎が地味に面白かった。このドラマはこういう小ネタが楽しい。

市郎が昭和に帰らないのは、(昭和時代に戻った後に) こんな時代にする為に一生懸命働きたくないから、自分みたいな異物が紛れ込む事で、この令和を変えてやりたいからと言っていた。渚とのサシ飲みのシーンがとても染みた。

しかし、その宣言とは裏腹に栗田家に集まる奥様方が、「栗田家がきちんと円満にやってるか確認する為にパーティしている」という話を聞いて、市郎がボソッと「気持ちわりっ」で呟いていたが、聞き返されたら「なんでもない」って意気消沈していた 。以前の市郎なら間違いなく叫んでいたのに、言っても無駄だと思ったのだろうか。

市郎も、このまま令和という時代が自分の力だけではどうにもならないと諦めてしまうのだろうか。

そういえば、気になったのがサカエさんが子供の頃の自分と直に話したり、未来の夫になる井上少年に度々絡んでいて、過去に干渉しまくっているが、その辺は大丈夫なのだろうか。

あと、井上教授が思った以上にプライドが高くてサカエさんに横柄な態度で接していたのが残念だった。そりゃ井上教授とも別れるし、井上少年の方にもキツく言いたくもなるよなと。井上少年が中学の時は素直な良い子だったので余計。

見た目ドンズバで、なおかつ中身もレディファースト完璧で紳士 (恐らく見た目も中身もサカエの理想)な安森先生と令和でこのまま結ばれてしまうのだろうか。安森先生の初見は、そこまで紳士そうには見えなかったけれど。

今回のミュージカルパートは、市郎と奥さんのゆりのデュエットだった。明らかに「3年目の浮気」のパロディだ。そういえば、EBC局での市郎と栗田Pの会話でも「バカ言ってんじゃないよ」とあって、これって昭和時代で「3年目の浮気」を聞きまくっていた人は否が応でも反応してしまう(私も)

あと極めつけはやっぱり令和に行ったムッチ先輩と、まさかの令和のオジサンになったムッチ。いやいや、あれはないだろうと思ったが、錦戸亮さんが古田新太さんになる世界だから有り得なくはない……(彦摩呂さんの若い頃、実はめちゃくちゃイケメンだし) それにしても合成とは思えないくらい自然な画面で、しかもムッチ先輩と秋津君が完全な別人に見えた。磯村勇斗さん凄い。

あと残り2話だが、着地点が全く読めなくなった。みんなハッピーという訳にはいかないのだろうが、最後まで見守ろうと思う。

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