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【③なぜなぜ編】ICT立国を目指すアフリカの小さな内陸国「ルワンダ」で2週間すごして気になったことメモ

なぜ洗濯機があるのに使わないか?なぜ看板の前で写真を撮らないのか?なぜ雨の日は一軒家レストランを薦めないか?

ルワンダで2週間すごして気になったことメモの第3弾です。

なぜ洗濯機を使わないのか

ルワンダに住んでいる外国人の方が「自宅に洗濯機はあるけど、使わない」という話をされていました。

環境のため、とか、衣服が傷むから、みたいな理由かと思ったら全く違って驚きました。なぜだと思います?

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※写真は洗濯機の話とは関係ありません。田舎町の道路沿いにあったトイレと、その使用料を徴収する女性です。ちなみに使用料は10円。

その理由は、「洗濯機をまわす電気代より、メイドさんの人件費のほうが安いから」だそうです。洗濯機は使わずに、メイドさんに手洗いしてもらってるとのこと。

ベトナムに住んでいた頃、お店に自動ドアをつけるより、ガードマンさんを雇って開け閉めしてもらったほうが安いという話は聞いたことがありました。でも、それは自動ドアの設置費用と、ガードマンさんの給与の比較の話。

洗濯機の購入費用との比較ではなく、洗濯機をまわす電気代と人件費が比較されるとは、考えてもみなかった視点でした。

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これは "人件費が安い" という話であると同時に、"電気代が高い" という話でもあり、また、"いかに貧富の差が激しいか" という話でもあり。色々と考えさせられます。

なぜ雨の日は一軒家レストランを薦めないか

ルワンダは赤道近くにある国なので、めっちゃ暑そうなイメージがあるかもしれませんが、平均標高1,600mと標高が高く、気温は16°C~28°Cくらい。1 年を通してとても過ごしやすい気候です。(ちなみに日本の平均標高は382m。)

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年間を通して日本の夏と冬ほどの気温差はないものの、ルワンダでは雨の量を基準に「大雨季・大乾季・小雨季・小乾季」と呼ばれる4つの季節に分かれているそうです。詳しくは、ルワンダ在住の日本人・タケダノリヒロさんの記事が分かりやすいので、どうぞ。

ルワンダでの滞在期間も残りわずかとなったある雨の日、ちょっと贅沢したくなり、韓国人の方が経営する韓国料理と日本食のレストランに訪れました。

そのレストランは、ヴィラみたいな一軒家で、広々とした造り。

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ひさびさに贅沢なレストランに訪れてテンションが高まった我々でしたが、すぐに異常に気付きます。

同じテーブルに座っているのに、目の前にいる相手の声が聞こえない...!

理由は、トタン屋根に打ち付ける雨の音がうるさすぎるから。冗談じゃないくらい、すごくすごくうるさいんです。

なんでトタン屋根なんだ...。かやぶき屋根だったら、安いだろうし、雨音の問題もないだろうに。って思うじゃないですか。(思わない?)

実はルワンダではかやぶき屋根は禁止され、トタン屋根が義務化されているんだそうです。

会話が成り立たなくなりますので、大雨の日はトタン屋根の一軒家レストランはお薦めしません。...あ、でも、周りに聞かれたくない秘密の話をするにはいいかも!?

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※お料理はとても美味しかったです。雨じゃない日にまた行きたい。

なぜ看板の前で写真を撮りたがらないか

とあるルワンダ人の男性経営者さんの会社に訪問し、最後に彼の写真を撮影しようとしたときのこと。オフィスの入り口にある看板がかっこいいから、その前に立ってほしいってお願いしたのですが、断られたんです。そこでは撮らないほうがいい、と。

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また別の日の夜。ルワンダ人の女性と一緒に食事をしているとき、気になったんです。写真を撮るとき、やたらフラッシュ使うなーと。そして、最後に彼女と一緒にセルフィーを撮ったときに気付いたんです。

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お肌の色が濃いから、暗いと写真に写りづらいんです。(差別的に感じて不快に思われる方がいたら、ごめんなさい。お肌の色の話はデリケートなことかと思うのですが、でも今まで考えてもみなかったことだったので共有したくて...。)

明るい看板の前で写真を撮りたがらなかったのも、背景に光があると顔が写らなくなるからだったんだな、と後から気付きました。

日本人でも、写真を撮るときに逆光だと顔が暗くなっちゃうのを気にするけれど、それ以上に光の具合を気にしなきゃいけないことを考えると、暗い場所でもキレイに撮れるアプリとかあったら喜ばれそうだなー(というより、きっとすでにあるんだろうなー)と思いました。

まだまだ知らないことであふれている、だから楽しい

毎月最終土曜の午前中は国民全員がお掃除などの社会奉仕活動をすることが強制されてるとか、車に乗らずに歩こうっていう日が国で決められてたりとか、スーパーマーケットには日本製品が一切ないこととか、新車販売台数は年間1000台でそのうち9割がトヨタ車だとか、ナイロビで働いているケニア人女性がルワンダを訪れる意外な理由とか、めっちゃおしゃれなカフェがあるよ~とか、まだまだいくらでも書き続けられそうなのですが、ひとまずルワンダメモはここまで。

ルワンダで考えたこととか、いま考えていることとかは、徐々に言葉にしていくので、また記事更新したときには読んでいただけたら嬉しいです。

あと、ルワンダでのことについてときどき誰かと話さないと忘れちゃいそうなので、もし「ルワンダ話を聞いてもいいよ~」っていう奇特な方がいらっしゃったら、飲みに行きましょう~!


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※同じようにルワンダに訪れた方でも、違う意見を持たれる部分もあると思います。ここに記したのはあくまで私の主観に基づくメモなので、ご参考まで。

▼第1弾の生活編、第2弾のお仕事編もよかったらぜひ。▼

▼そもそもなんでルワンダに行こうと思ったかは、こちら。▼

どうでもいいおまけ

どうでもいいことだと思うのですが、よく聞かれるので…。日本に帰ってきて最初に食べたのは、うにいくら丼でした。

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