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ICT立国を目指すアフリカの小さな内陸国「ルワンダ」で2週間すごして気になったことメモ【①生活編】

長年抱き続けていた「いつかアフリカに行きたい」というふわっと漠然とした想いが、神戸市が企画した「アフリカ」での起業体験プログラムへの応募がきっかけで急に現実となり、2020年2月末から2週間、ルワンダに行ってきました。

ルワンダで過ごした2週間は、日常とまったく異なる環境で、日常とまったく異なるメンバーたちと、日常とまったく異なる活動をする...という、極めて非日常な状況に身を置くことで、"自分は何者で、自分は何がしたいのか" みたいな、いま現在の自分と向き合い、"自分探し" をせざるを得なくなるという、重く濃密な時間でした。

そこで感じたことや考えたことはじっくり言葉にしていきたいと思いつつ、まずはルワンダで2週間すごして気になったことのメモを残しておきます。

かなりの量になっちゃったので、何回かに分けて投稿します。まずは第1弾の生活編です。

同じようにルワンダに訪れた方でも、違う意見を持たれる部分もあると思います。ここに記すのはあくまで私の主観に基づくメモなので、ご参考まで。

アフリカの緑豊かな内陸国「ルワンダ」

アフリカの中心部にある、小さな内陸国。面積は四国の約1.5倍程度で、人口は約1200万人。おもな産業は農業です。

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日本語で「ルワンダ」とGoogle検索すると、いまでも1994年に起きたルワンダ虐殺のことが検索結果の上位に表示されますが、今ではカガメ大統領の強いリーダーシップのもと、8.7%(2018年,世銀)という高い経済成長率を誇り、「アフリカの奇跡」とも言われています。

とはいえ、一人当たりGDPは748.39 USD (2017年)で、南アフリカ(6,160.73 USD)と比較しても明らかなように、アフリカの中でも決して裕福なほうとはいえない状態です。「アフリカのシンガポール」を目指し、ICTや観光などの分野で発展しようと奮闘しています。

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ルワンダ虐殺のことについては、同行してくださったジャーナリストの小島寛明さんの記事をおすすめします。

月給3000円のうち、◯◯に500円かける

そんな一人当たりGDPがまだまだ低いルワンダですから、大卒でも初任給が100ドル以下のことが珍しくないようなのですが、都心でも郊外でも、キレイな服装や髪型をしている女性を多く見かけました。

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聞いたところによると、月給3000円のシングルマザーが、月1000円の家賃の次に多くお金をかけるのがヘアサロン代500円だとか。それくらい、美への意識が高いということでしょうか。

ちなみに、私もルワンダ女性たちの素敵なヘアスタイルに惚れて、ブレイドスタイルに挑戦しました。5時間ほどかかって仕上げたこちらのスタイルは、ホテルへの出張費も含めて3000円でした。私は黒と紫の2色を使ってもらったので少し高かったようで、1色であれば2500円とのこと。

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「5時間もかかったよー」とルワンダ人の方に伝えたら、「早いね!」と言われました。10時間以上かけてセットすることも多いようです。美への道のりの長さよ...。

ビニール袋が全面禁止、入国時に持ってると没収される

ルワンダで多店舗展開するスーパーマーケット「SIMBA」のレジまわりはこんな感じ。ビニール袋は一切なく、購入したものは大小さまざまなサイズで用意された茶色い紙袋に入れてくれます。

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このスーパーが特殊なのではなく、ルワンダではどこのお店でもビニール袋ではなく紙袋が使われています。なぜなら、ルワンダではビニール袋が全面的に禁止されているから。

ビニール袋が禁止されていることはルワンダへの渡航準備をする時点で聞いていたので、化粧水など液体系のものをパッキングするときに「漏れるかもしれない液体を扱うときはビニール袋があったほうが便利だよな...」と思いつつ、とはいえ絶対禁止と言われれば何とかできなくもないものだなと気付きました。

いかに今まで無意識にビニール袋を必要以上に使いまくっていたかを再認識させられました。

(スーツケースの中まではチェックされないようなので、入国時にスーツケースの中にビニール袋が入っていても問題はなさそうです。また、没収される場合も袋のみで中身が没収されるわけではないので、ご安心を。)

道がキレイ、穴がない、でも主要道路を外れると...

ルワンダの首都キガリに到着して驚いたのは、道路がちゃんと整備されていてキレイなこと。

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しかも、そのキレイな道が、首都から何時間も離れた地方までずっと続いていること。

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これって、かなりすごいことですよね。日本国内では道路が整備されてることって当たり前だけど、いわゆる発展途上国を訪れた経験がある方なら、そのすごさが分かるはず。

しかし、主要道路をちょっと離れると、すぐに整備されていないデコボコな赤土の道に。雨が降るとぬかるんだ粘土のようになり、歩くのも大変。

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水溜まりにタイヤをとられて車が動けなくなってしまう、なんて事態も珍しくないようです。

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また、「千の丘の国」と呼ばれるほど丘だらけで高低差の多い土地だからか、片側1車線の道路が多いように感じました。事故が起こったときにはかなりの渋滞になっていたので、道路が整備されているとはいえ、物流がスムーズだとは言い切れなさそう。

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この写真はキガリ市内の様子ですが、かなり急な坂なのが伝わるでしょうか。ここを行き来する生活をしていたら、かなり足腰が鍛えられそうです。

キレイな道にはゴミひとつない...?

「道がキレイ」というのは、道路が整備されている、ということと同時に、道端にゴミがおちていなくてキレイ、という意味合いでもあります。日中は一人で歩き回ったりしていたのですが、たしかにポイ捨てされたゴミを見かけることがほとんどありませんでした。

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ただ、それはルワンダの方々が「絶対にポイ捨てをしない」ということではなく、早朝に掃除をしてくださる方がいることで保たれているようでした。

ふだんはゴミひとつない道でも、夜中になるとこんなことも...

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ということで、まったくもってゴミを見かけないわけではなかったものの、とはいえ、かなりキレイなことは間違いありません。

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このように、街路樹や花壇を整備している姿をほぼ毎日見かけました。こういう方々のおかげで、美しい街並みが維持されているのですね。

毎日が濃すぎるルワンダでの日々

メモ程度でささっと記事をあげるつもりだったのに、メモだけでも膨大な文量になりそうなので、一旦ここでやめます。たった2週間しかいなかったのに、ネタ豊富すぎ。

続きは、第2弾で!

▼第2弾、第3弾はこちら▼


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