見出し画像

「できるけど、しない」を選択すること/フランスでシャンプーをやめてみた

「やらないで後悔より、やって後悔」、「とにかく全力で挑戦!」という、熱血スポ根漫画のような精神で生きてきた私。でも最近、全力で生きていることに疲れている自分に気づく。

自由に生きているように見える、フランス人の影響かもしれない。昼過ぎからテラスでビールを飲んでいる優雅さを、なんだか羨ましくなったのかもしれない。そう、最近「できるけど、しない」の選択をしている自分が増えている。

最初に思いつくのはシャンプーをやめたこと。
フランスの水が合わないのか、シャンプーが合わないのか、どちらもなのか。フランスに来てから、髪の調子がずっと悪かった。もういっそ、シャンプーの頻度を減らそうと決意。(つまりお湯で洗うだけ)

最初はシャンプーを使わないことへの違和感があった。でも徐々に髪が生き返ってきている感じがしてきた。色々試した結果、週1でシャンプーとコンディショナーとプラスアルファの手厚いヘアケアをする、で落ち着いた。

あとそれに近いけど、マスカラベースと、ボリューミーなマスカラ。これはフランスに来てすぐやめた。もちろん、フランス人は自睫毛が長くて綺麗なのだけど、マスカラをしている人は少ないのに気づく。あれ、なんだ〜しなくていいのか。それ以降、自分がマスカラをつけたい時だけに、つけることにした。
ニューヨークに住んでいた時は、目の大きさとまつ毛のボリューム命で生きていた。化粧品ショップに行って、ボリュームも長さもどちらも出せるマスカラください、って店員に聞きまくっていたのが懐かしい。

乾燥機を使うこと、も挙げておきたい。
洗濯機の後は乾燥機、このルートを信じすぎていた私。一般常識だと思うんだけど、乾燥機って服が縮むのよね。フランスの乾燥機も例外ではない。靴下はすぐペラペラになってしまうし、タオルはガッサガサに。そんな絶望から、ランドリーで洗濯した後は、部屋に干すことにしてみた。すぐには乾かないが、ヨーロッパの気候で乾燥している部屋には良い。そして何よりも、服やタオルに良い!

古い洗濯機は、2時間くらい洗濯にかかる場合があるので注意。

やっぱり一番は、「頑張りすぎること」をやめた。「すごく会いたい人がいるから、日本に帰ること」「日帰りでモンサンミッシェルへの弾丸旅行(翌日仕事)」「出会いはありそうだけど、つまらなさそうな会に参加すること」「メールへの即レス」など、頑張ればできる。でも、頑張りすぎることになるので、やりません。自分の心地よい選択を見極めて、過ごしたいよね。

って、書いているとなんか、日本に帰りたくなってきた。帰らないけど。いや、頑張ったら帰れるか?まぁ頑張らないから帰らないけど。頑張らないことも、頑張っている私です。

みなさんにとって、心地よい一日になりますように。

雨上がり、パリの夕暮れ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?