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遠方の新居建設、ワーケーションで見に行ってみた!1/3【気密測定編】

※2022.12.03  最後に気密測定②について更新

こんにちは! 移住のために家を建てているリモートワーカー、若橋未央です。

若橋家は、東京に在住しながら、南九州で注文住宅を建設しています。
その距離1000km!
打ちあわせは、ほぼzoom。
地鎮祭はリモート、上棟式は夏休みを利用し、なんとか現地へ行きました。

そんな状況でしたので、私たちが上棟式の次に現地を見るのは、竣工時の施主検査…?と思っていたのですが、
「気密測定と、コンセント・スイッチ確認は現地に行きたい!!」
勢いづいた私(妻)は、夫と子どもたちに東京で留守番してもらい、単身・2泊3日のワーケーションを決行してしまいました。
このレポを、全3回(予定)に分けてお届けします。


ワーケーションの下準備

我が家には小学生と保育園児の2児がいます。
週末、私(母)がガッツリいなくなって夫(父)がまるまる48時間ワンオペしてすごすより、不在期間を平日にして、保育園・学校・学童+夫で子どもたちを見てもらうほうが現実的かなと考えました。

工務店さんの気密測定提案日が祝日明けの平日だったこともあり、2022/10/10(月・祝)の昼出発→平日→平日10/12(水)帰宅、の2泊3日ワーケーションを企画、以下準備を進めました。

  • 夫からOKをゲット。
    ※早出・残業をブロックしてもらい、園送迎、学童帰宅時間の在宅勤務をセットしてもらう

  • いちおう、子ども達の許可もゲット。

  • 私の勤め先の仕事許可ゲット。
    ※リモートでホテルにて午前勤務&午後休(2連続日)許可どり

  • 現地予定を詰める。(気密測定、竣工インスペクションの面談アポ、保育園見学アポ、知人訪問)

  • ANAフライト(今回はクレカのマイル利用)確保

  • 宿(楽天トラベル→全国旅行支援スタートにつき直予約に変更)
    ※支援スタート前につき現場混乱しており、宿の直予約が確実とのことだった。ワクチン書類はマイナンバーカードで、コンビニで楽々取得

  • レンタカー確保(楽天トラベル)

重視したのは、「変更がききやすい」ことです!
上の子を妊娠出産して以来!?8年ぶり?の単身外泊。
子ども達が熱を出したら中止かも…。
子ども達の心の準備(とくに下の子)がNGラインと判断したら中止かも…。
ワーケーション、本当に行けるか自信がありませんでした。

よって、飛行機はマイル利用(割引プランと違って料金かからず変更できる)。
宿も、中価格帯の、当日でもキャンセル料がかからない準大手のビジネスホテルを選択して準備しました。

そして、気密測定の予習! こちらのポへさんのレポが、ザ素人の私でも、測定の流れや雰囲気がわかって、ありがたかったです。

いざ出発! 単身旅は移動も楽しい!

Xデーがやってきまして、2022年10月10日。
無事子どもも熱を出さず、いちおう下の子も「いってらっしゃい」のご挨拶をしてくれました。母になって初、約8年ぶりの単身旅行に出発。
正直、浮かれまくりです!!!

羽田からの機内では、AmazonプライムでスマホにDLしたSPY×FAMILYと、見たことがなかったゴールデンカムイ(1期。遅い)を数話視聴。
いつもは子ども達のご機嫌とりファーストで緊張の機内も、この旅は極楽。
動画見たり、うたた寝したり、率直に言ってサイコーでした…泣

ホテルでのワーケーション、いいよ!

南九州の滞在ホテルでも、子どもの世話から解放された余白ある時間の過ごし方を満喫。
コンビニ行くついでにウォーキング。サンドイッチを食べたらすぐ仕事に入れる。とにかく、「お母さーん!」と呼ばれない、中断させられることがない朝夕が、嬉しすぎました。
外付けのモバイルディスプレイを持ってくるのを忘れたのでw、それはあればよかったですね。

現地でいざ気密測定

仕事は半日、残りの半日は家づくりに使います。
以下、現場で立ち会った気づきツイートまとめ&加筆です。

気密測定とは何ぞやを、現地で素人なりに理解した

パートナー工務店の気密測定は、2回測定がセットになっています。
今回は1回目、大工仕事が終わって、壁のクロスやコンセントボックスを施工する前のタイミング。

測定業者さんが到着する前に、現場監督さんが以下のような準備をしてくださっていました。

  • 家じゅうの窓や玄関ドアを閉める

  • エアコンダクト等、「あえて開けている」穴を気密テープで目張りする

  • 配管が出ている部分の周り、玄関ドアの下部の隙間など、「このあと埋める予定」の隙間も気密テープで目張りする

上記準備をした状態で、特殊な機械で家の空気を吸いだし、その吸い出した空気量で家の隙間の面積を計算します。(ざっくりそういう理解…)

気密測定の機器、測定者さんはマーベックスさんでした。採用した1種換気・澄家といっしょ

立ち会う前は、「ダクト穴等をテープで目張りして数値を測るって、どゆこと??」と目的がよくわかっていませんでしたが…
立ち会ってみて、要は、「想定外に生じてしまっているスキマ」を探す測定なんだなと理解しました。

目張りしているのは、このあと資材をスキマなく取り付ける、計画済みの部分。

洗面台の排水菅が床から出ている部分の周りを目張り。洗面台設置時にしっかり埋める予定の部分
玄関ドア下の隙間(光が見えている)。ここは、玄関のタイルを施工したあとに、しっかりふさぐ予定の場所

施工済(柱、ボード等、大工工事)+今後施工予定の目張り(住宅設備、コンセント等への接続部)をすることで、「計画上」の隙間はゼロのはずです。
この状態で測定をしてスキマがある…とわかれば、施工済の大工仕事のどこかで「想定外のスキマ」が生じてしまっているということになります。

たとえるなら、予算管理の仕事で、
年度内消化済み予算(実績) + 今後消化見込みの予算 と 今年度総予算の差異を検証することで、想定外にお金を使ってしまった実績がどこか洗い出すのに似ているかもしれません。
(逆にわかりにくいですかね?)

実際、この日の初回数値はC値1.4程度。「これはどこかに想定外のスキマが生じている」と判断、現場監督さんと測定業者さんが、家じゅうを捜索。
目張り漏れでスキマがあると、それは想定済スキマなので、目張りしなおします。そして再度測定機器を作動。
これを繰り返して、真の「想定外のスキマ」を特定していきました。

結果はC値1.35。その考察と2回目への改善 →結果0.98に

測定と目張りの確認を3~4サイクル行った結果、C値は1.35で下げ止まりました。
(しっかり換気装置を働かせるためには、1.0以下にしていきたい値。ちなみに我が家は1種換気)

現場監督さんと測定業者さんが、実際のスキマ風と、詳細設計図をつきあわせ、天井裏が主な原因だろうと結論づけて、報告してくれました。

小さな総2階+2つの下屋(平屋)が合わさったような家なので、それぞれの気密ラインが接合、かつ、配管類が気密ラインを超えて通る天井裏に、スキマが生じやすいのだそうです。

我が家は、1階が7割、2階が3割のおうち。気密が多少弱くなっても、この間取りに悔いなし!

後日そこをしっかり補修し、同時に、次の工程であるクロスや気密パッキンつきのコンセント(今回は目張りしていたところ)も施工して、2回目測定での数値改善を目指すとのことでした。

現場監督さんは、気密測定を強く希望している私たちだったので、工事開始時からとても気をつかって進めてくださっていました。
そして、1回目でバチっと良い値が出なかったこと、その考察と今後の対策を申し訳なさそうに説明してくださいました。

でも、私は立ち会ってみて、気密を取るっていうのは、図面上のことではない、施工精度の積み重ねで、ものすごく大変なことなのだと実感しています。

そもそも、高気密にすることが家を作る第一目的ではありません(もちろん、良かったら嬉しいですけど)。
好きな暮らし方で、かつ、快適な家を作ることが大切です。

私たちの満足しているこの間取り、かつ現実的な施工範囲の中で、完成に向けて気密が良くなっていくといいなと思います。
改めて現場の皆様に感謝し、経過を見守ります!

【2022.12追記】
1回目測定から補修を経て1か月後、2回目の測定がありました。C値0.98で終了。
華々しい数値ではありませんが、マンション並みの気密性と捉え、工夫しながら快適に暮らしていこうと思います!

ツイートまとめするだけのつもりだったのに、加筆していたら長くなりました!

次回の第2回記事は、初めて目にした窓の現物(オール樹脂サッシ ykkap 330と430)で気づいたことのレポートです。
→こちら!

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