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【恋愛シナリオサンプル】男友達みたいなボーイッシュ女子をデートに誘ってみたら、普段と真逆の格好で現れて!?


ライター:つむぎ澪

※このシナリオは、YouTube漫画動画向けのサンプルシナリオです。

2021.6.12
動画を公開しました
https://youtu.be/AeXBhr-n3WM

登場人物

リョウ:高校3年生、マコトのおさななじみ。ちょいヤンキー、頭悪い、手先が器用で料理上手。父子家庭育ち。マコトが好き。


マコト:高校3年生、リョウのおさななじみ。ボーイッシュで女っけゼロ。小さい頃は、ケンカっ早く、よくリョウを助けていた。リョウが好き。


■あらすじ

リョウとマコトはおさななじみ。

家が隣同士で、小さい頃から気づけばそばにいた。父子家庭育ちで、やや軟弱なリョウ。男兄弟に囲まれて、やんちゃに育ったマコト。

マコトは女の子だったが、小さい頃はリョウよりも喧嘩が強く、よくリョウを助けていた。


高校生になり、外見はすっかり女らしくなったマコト。しかし、中身は相変わらずで、リョウと一緒にふざけ合う仲。

リョウは、そんなマコトが気になっていたが、今の関係を続けたいと思っていたので告白しようとは思わなかった。


3年生になり、進路が別れた2人。リョウは、調理師の専門学校に通うことになり、マコトは大学進学を選んだ。

初めて離れることになった二人、なんとなく登下校などが気まずくなる。


このままにしたくない、という思いが募るリョウ。思い切って、


リョウ「離れちゃう前に、思いっきり遊びに行こうよ」

マコト「遊ぶって…どこ?」

リョウ「ゆ、遊園地とか?」

リョウ(やべー!デートだって思われたかな、どうしよう!!)

※内心ドキドキ


意外にも、マコトはあっさりOKする。

当日、普段はボーイッシュなマコトが、女らしい服装で登場。

完全にどぎまぎして、普段通り話せなくなるリョウ。

よそよそしいリョウの態度に「嫌われた」と勘違いしたマコトは、傷ついて帰ろうとする。


リョウに引き止められ、長年の思いを告白し合う二人。

リア充キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!wwwww

※このあらすじは、プロット段階の構想です


タイトル
男友達みたいなボーイッシュ女子をデートに誘ってみたら、普段と真逆の格好で現れて!?


・ト書き除いて3000文字

人物「」…セリフ

人物()…心の声

()………ト書き

ナレーション(もしくはN):…ナレーション


以下、シナリオ本文

(夢の中、女の子らしい服装のマコトが、にっこり微笑む)

マコト「リョウ…♡」

リョウ「ま、マコト!?どうしたんだ、その格好!」


マコト「なに?いつも通りじゃない」

(腕組み)

リョウ「な、ば、な、なぁああ!」


マコト「バ、ナ、ナ?」

リョウ「ち、違うー!離せよっ!!」


マコト「どうして?私とリョウの仲でしょ…」

(キスを迫るマコト、ここで目覚めるリョウ)


リョウ「のわぁあああ!?」

(勢い余ってベッドから転げ落ちる)


リョウ「あてっ!!……夢、か…」


ナレーション:朝から、あり得ない夢を見てしまった。

マコトは俺のおさななじみだ。

確かに長年一緒だし、なんでも話せる仲ではある。

けど、実際は…


(制服スカートの下に学校指定のショートパンツ姿のマコト。髪型はショートカット)

マコト「おぉーい!学校遅れるぞ!」

リョウ「あいよー」

マコト「おっそ!ほら、走んないと間に合わないよ」

リョウ「わ、待てよ!」


N:マコトは、昔っからこんな感じだ。女っ気ゼロ。

ガサツでおおざっぱで男勝り。

男兄弟で育ったせいか、サバサバして男っぽい口調。

それに加えてボーイッシュな風貌。

なんていうか…カッコいい女子なのだ。


リョウ(かろうじて、身長は俺のほうが高いけど…。女子のくせに女子にモテモテだし。意味わからん)


女子「マコトぉー、おはよ!」

マコト「おっす」

(マコトの周囲で、きゃあきゃあしてる女子たち)

リョウ「センパイ、今日もモテモテっすねー」

マコト「悔しかったら、ラブレターのひとつももらってみればぁ?」

リョウ「かー!そんなん、見たことも聞いたこともないわ」

マコト「へぇー、かわいそうなヤツ」

リョウ「おさななじみなんだから、お前から俺にくれたって良いだろ」

マコト「は、なにが?」

リョウ「ラブレター」

マコト「アホか」

リョウ「だって、お前のほうこそ、男と付き合ったことは無いんだろ?」

マコト「リョウにだけは、言われたくないなそれ。関係ないだろ!」

リョウ「ちっとは女らしくしないと、男から相手にされないぞー」

マコト「余計なお世話っ」

(あっかんべー、するマコト)


N:腐れ縁の俺たちが、毎日繰り広げる他愛ない会話。何ていうか、俺にとってマコトは、気の合う男友達みたいなもんだ。

きっと、マコトにとってもそう。

高校生になって、外見は女っぽくなったと思うし、実はスタイルが良いっていうのも知っているけど、女らしいとは思わない。

俺たちの関係は、いつまで経っても「おさななじみ」で「気の合う友達」。

それ以上にも、それ以下にも…きっとならないんだろうな。


(放課後の教室、進路相談の紙を見つめる二人)

マコト「進路かぁ…。わかんないけど、大学行きゃいいんだろー?なぁ」

リョウ「んー、俺は行かないと思うよ」

マコト「え?」

リョウ「うち、母親いないし。弟もいるから…できれば俺は、早く就職したいんだ」

マコト「そっか…ごめん」

リョウ「別に。気にしないよ」

マコト「ねぇ…調理師とかは?リョウ、手先器用だし、お弁当も自分で作ってるだろ?」

リョウ「あ、まぁね」

マコト「いいと思うよ。ね、決まり」

N:マコトの一言で、俺の進路は「調理師専門学校」へと、一気に傾いた。

一方、マコトは地元の大学への進学を希望。

何ていうか、当たり前だけど、俺達の進路は初めて別々になった。


(帰宅途中)

リョウ(マコトと離れるなんて、考えたこともなかったな…)

マコト「なに見てんだよ」

リョウ「いや…高校生活も、もうちょっとで終わりかーとか、思って」

マコト「うん」

リョウ「腐れ縁も、ここまでだな」

マコト「…うん」

リョウ(あれ、反論しない?)

リョウ「ち、調理師専門学校ってさ、やっぱ女子も多いんだろうなー!料理なら俺もちょっとは自信あるし、人生初のモテ期きちゃうかもなこれ。あはははー!!」

マコト「…」

リョウ(ダダすべりかよぉおおおおおお!!!つらい!!これ、この沈黙!!!)

マコト「リョウはさ、寂しくないの?」

リョウ「え?」

マコト「…関係ないか。あたしが大学デビューして、めちゃめちゃ女らしくなって、モテモテになってから後悔するんだな」

リョウ「お、お前、大学デビューなんかするのかよお!」

マコト「さぁなー」

リョウ「制服以外じゃ、スカートなんか持ってねーくせに!」

マコト「持ってるよ」

リョウ「ウソつけ!!」

マコト「持ってるよ。リョウが知らないだけだろ!!」

リョウ「そこまで言うなら、見せてみろよ!!今度の日曜!!」

マコト「わーったよ!ビビり散らかして、ちびるんじゃねーぞ!!」

リョウ「上等だ、九時に駅前広場で待っててやるわコラ」

マコト「首洗って待ってろコラ」


(日曜日)

リョウ(…って、なんか勢いで約束してはみたものの…これってデート!?やば…緊張してきた…!!!)

マコト「お、お待たせ」

リョウ「お、おは…よ」

マコト「おはよっ」

(照れ気味のマコト。柔らかな印象の女子らしい格好、スタイル抜群でうっすら化粧してる。めっちゃかわいい)


リョウ「な、ば、な、なぁあああ」

マコト「…なに」

リョウ(夢…!?これ、いつかの夢だろ!!夢なら一生夢でいいなこれ!!)

マコト「ねぇ、電車行っちゃうよ?」

(遊園地に到着。風でスカートをおさえるマコト)

マコト「わっ!」

リョウ(うおっ!!)

リョウ「風あるな」

マコト「うん」

リョウ「えーと、どうしようか。どこ行く?」

マコト「どこでもいいよ」

リョウ(や、やばい。無駄に緊張するぞこれ…!自然に、自然になれよ、俺!!)

マコト「あ、あれ乗る?」

リョウ「メリー…ゴーラウンド?」

(マコト、こくこく頷く)

リョウ「いやいや、お前そういうキャラじゃねーだろ!ジェットコースターとか、絶叫系じゃねーの!?」

マコト「…そういう気分じゃないの!」

リョウ「急に女の子ぶってもさ、違うだろ?そんなんマコトらしくねーよ。やめやめ、普通に…」

マコト「…なんで?」

リョウ「は?だって、いつもと違いすぎだろー。そこまでキャラ変えなくても」

マコト「他に言うことないのかよ!?」

(マコト、涙を流す)

リョウ「えっ」

マコト「女らしくなれとか言うくせに、なんで…!?なんなんだよ!!せっかく、頑張って来たのに…!!」

(背を向けて走り出すマコト)

リョウ「マコト!!」

(マコト、全力で走っているが慣れない靴で転びそうになる)

マコト「わっ」

リョウ「バカ!!」

(リョウ、マコトを後ろから抱きしめる格好で助ける)

リョウ「あっぶねーな…急に走るなよ!おい」

マコト「…」

(マコト、顔まっかっか)

リョウ「ご、ごめん!!」

マコト「…うん」


(ベンチに腰掛けて話す二人)

リョウ「足、大丈夫か?」

マコト「ちょっとひねっただけだよ」

リョウ「…」

マコト「…」

リョウ(怒ってる…?絶対に怒ってるだろ。ヤバい、ヤバい、ちゃんとフォローしないと)

マコト「あのさ…」

リョウ「マコト…俺!」

マコト「あの、ごめん。勝手にカッコつけようとして、転んで…ばかみたい」

リョウ「そんなことないよ。お、俺はさ、マコトとデートしてる気分になれて…う、嬉しかったよ」

マコト「え?」

リョウ「なんつーか、そういう格好も似合うよ。うん」

(リョウ照れ照れ、マコトはカチンとくる)

マコト「…じゃあ、なんで『女の子ぶるな』とか、言ったんだよ!?」

リョウ「は?や、それは…」

マコト「お前さ、女心をわかんなさすぎ!!何年おさななじみやってんだよ!?」

リョウ「お…女心なんか知らねーよ!俺は、普段のマコトしかわかんねーの!!」

マコト「ばぁか!それがわかってないから言ってんの!!」

マコト「くっそ。こんな鈍感にぶちんヤローのために、朝早くから頑張って損した!!」

(マコト、スカートを脱ぎだす)

リョウ「おぉ!?バカ、やめ」

マコト「あー、すっきりした」

(スカートの下、ショートパンツ姿のマコト。さらにスニーカーに履き替える)

リョウ「えぇ!?」

マコト「なんだよ。いつものほうがいいんだろ?行こーぜ!!」

リョウ「ど、どこへ?」

マコト「まずは、ジェットコースターに決まってんだろー!!」

リョウ「乗らないんじゃなかったのかよ!」

マコト「カッコつけるのは、やめたのー!ほら、行こ。デートなんだろ?」

リョウ「お、おう」

マコト「早くしないと、置いてくよ!」

リョウ「わかったよ」

(手をつないで歩き出す二人)

END

(※以下、有料部分はシナリオの解説になります。興味のある方のみ購入してご覧ください)

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