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辛そうな顔

2022年3月19日の朝、どんなに後ろ足が、どんなに腸の具合が悪くても、しんどそうな顔をしたことが無かったおイヌさんが顎を床に付けて、『私は何も出来ませんので、放っておいてください』という様な顔をしていました。いつもの生き生きした目に全く生気がありません。

飼い主が動転しながらあちこち触ると、顎クイした時に「キャンッ!」とおイヌさんが鳴きました。介助すると立ち上がって歩くことは出来たので、急いで病院に連れて行くと、後ろ足が使えない分、前足だけでなく首にも負荷が掛かって痛めたようだとのことでした。首を肩甲骨より上にすることが出来なくなっていました。

痛み止めと、ステロイドの抗炎症薬プレドニンを処方されました。

プレドニン、飼い主にはとても馴染みのある薬でした。飼い主は2016年からいくつか病気をしており、その中のひとつに処方されたものでした。副作用が強いので長期服用できず、2週間服用したら2,3ヶ月は飲まない期間を作らないと次を処方出来ないと言われていました。長期服用で大腿骨壊死する事があるそうです。その他副作用は諸々。症状を抑えるためにそんな命がけな薬を飲むって?!書き出すと長い話になるので端折りますが、途中で病院通いを止めました。

そんな危ない薬でも、おイヌさんの緊急事態。5日分の処方だけだからと自分に言い聞かせ飲ませました。痛み止めがすぐに効いたのか、その日のうちに首も上げられるようになりました。

そして2日後、おイヌさんが全く立ち上がれなくなりました。今までの記録を付けようと思った切っ掛けの日です。


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