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348.僕らはすべてを持っている


きのうの記事を思い返してみて、そしてハルヤマさんとのふとした日常のワンシーンを書いた記事のことも思い返してみて、それ今更気づく?という感じだけれど「わたしは日々をスケッチしたいだけかもしれない。言葉をつかって」と改めて思った。

「あなたの胸の中にはきっと、描きたいシーンや風景があるんだね。それを言葉に写しかえようとしているんだね。」

と、わたしがわたしにフィードバックしてあげたみたいな気づきだった。うつろいゆく儚いきらめきの中にある永遠を見ていたあのときを、あの瞬間を。写真家だったらシャッターを切るし、音楽家は音楽にして、そのどれでもないわたしは一生懸命”ことば”にしようとしている。

わたしが夜中にくすくすと笑いながら、ハルヤマさんとグランドピアノの下にひいた一枚の布団の中で抱き合っていたあの夏の夜の記憶が”ことば”に写しかえられたとき、それを読んだだれかの中にある、愛しくて愛しくて永遠みたいだった夏の夜の記憶が、よみがえるといいと思うのだ。
それはとても、祈りに似ている。祈り、あるいは鎮魂。


風邪。風邪。かーぜ。数日前から微頭痛で、今夜がピークで明日から回復に転じる....ような風邪。ここ最近、お風呂上がりに薄着のままnoteを書くということをやっていたので、それが良くなかったかな。油断した。まあでも風邪は身体の自浄作用とも思っているので今日は湯冷めしないように早めに寝ようっと。

そうだなあ、どうしても書きたいことは....そうだ、在宅勤務の旦那がつくった晩御飯のメニューを書いて、と言われたので(旦那に 笑)書こうか。鶏モモ肉の照り焼き、きゅうりとわかめとじゃこの酢の物、春菊と納豆の和え物、プチトマトサラダ、大根とさつま揚げのお味噌汁、ごはん。でした。
これでいい?と聞いたら「ちがう。つくっただけじゃないから。”彼はなんと、作りながら後片付けもちゃんと終えていた。”って書いて!」と加筆修正依頼がきたので、ここに記しておく。なんだよもうーかわいいかよー。


アメリカの番組でのBTSのインタビューを観ていた。いよいよグラミーが近づいて、みんなが彼らに今の心境を聞きたがっているみたいだ。どのインタビューもきっと似たり寄ったりなのだろう。でも、最後の最後にやっぱりナムジュンくんがやってくれた。語る言葉、放つ答えがすべて美しい詩になってしまう、インタビューの受け答えさえも星々のような言葉になってしまう、BTSの大きな大きな根っこであり、すべての始まりの男の子。
彼がパン・シヒョクPDに見そめられたことからこの物語は始まって、「神の一手」と呼ばれるほどの全人類に愛される黄金マンネ・ジョングクが、ナムジュンくんに強く憧れて強く惹かれたからこそ(大手の何社もの芸能事務所を蹴って)ビックヒットに入り、「どうせすぐに消えるさ」という周囲の冷たい反応に苦しみながらも、やがて快進撃が始まった。


僕たちはこの8年間 数え切れないくらい
たくさんの運に恵まれてきましたが

この旅路の中での最大の幸運は
世界中にいるあなたたちに出会えたことだと思っています。
それを忘れないでください

それに グラミー賞を獲れても獲れなくても
僕たちにはあなたたちのようなファンがいます

もうすでに欲しいものを手に入れているんですから
すべてを持っているのと同じです
それを どうか覚えていてください

そして健康で幸せでいてくださいね


RM(アメリカのテレビ番組インタビューでの言葉)


ここのところずっと考えていた。
アイドルは、ミュージシャンたりえるだろうと。けれど、ミュージシャンはアイドルに「ならない」し、もっといえば「なれない」。
アーシュラ・K・ル=グウィンのウィットに富んだ「若い者には、年寄りは務まらない」という言葉を借りていうならば、

”ミュージシャンには、アイドルは務まらない” のだ。

わたしたちが、”夢と欲望”という自分でもコントロール不能なモンスターを彼らに心のままに投影することを、その存在において許容し続けるという重責を担うことを選びつづけて、そのポジションにいつづけてくれる彼らに、健康で幸せでいてほしいと願ってしまうのは大きな矛盾だってわかってる。

けれどこの矛盾を抱えながら、彼らがこの舞台から降りていくその日まで、やっぱり好きでいさせてほしいと思わずにはいられない。



ライティング・ライフ・プロジェクト第6期、満席につき受付終了しました!ご関心をお寄せくださったみなさま、ありがとうございましたm(_ _)m。第7期は4月スタート予定です!お申込みはまたメルマガにて行います。*


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