見出し画像

タカサブロウ伝説、爆誕。


 昨日、koedananafusiさんのnoteを訪れると、そこに新しい伝説が生まれていた。


『タカサブロウ伝説~そして男は草になった~』

 日本昔話風の物語りなのだけれど、私は感動しました。そして、koedananafusiさんの次の言葉も特に心に残りました。


髪の毛の昔話といえば、私の中では「かみなが姫」
あれは髪の毛の生えない女の子の両親が荒れ狂う海の中から観音像を命と引き換えに手に入れ、その祈りが伝わり観音様が娘の夢枕に立ち、とても美しい髪が生えて、お姫様になる物語だったはずだけど、祈りって命がけ多いですよね。

というわけで、一人分の髪を生やすなら贄で賄えるけど、村分ってなると、自らを草にかえるくらいの意気込みが必要かなって。天界にもいけず、人間にも転生できない。しかし、永く人の世を助ける道を選んだタカサブロウという人がいたかもしれないと、私は考えたのです。

 

 天界にもいけず、人間にも転生できない。しかし、永く人の世を助ける道を選んだタカサブロウ。
 自らが草になる事を選んで、子どもたちやその親の笑顔を見続ける道を選んだタカサブロウ。
 これは、ある意味、人間が人間を超えることを示唆していないだろうか。
 命懸けの祈りとは。自分の命を担保にして、誰かの幸いを願うことである。
 間違えないでほしい。「担保」であり、「犠牲」ではない。それが『草になる』ということなのだ。命の連鎖なのだ。
 命はかたちを変えて、その願いをまっとうする。それは太古の昔から変わることなく受け継がれてきた営み。それが今もここに存在するからこそ、私たちは生きている。
 生きることは祈ること、ただひたすらに、誰かの幸いを願うこと。
 自分が死ぬことより、大好きな誰かが死ぬことの方が辛いと感じている貴方なら、きっとわかってくださるでしょう。

 タカサブロウ伝説、爆誕。
 是非ともお読みいただき、夏休みの読書感想文がまだの学童のみなさまには、これを激推しする次第である。(間に合った…よね?)




この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?