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【愛は嘘でもいい。マイナスから人生を変え、世界を変えることはできるのか?】





愛は湧き出てこない



こんな話を知っていますか?

親の子に対する愛情は、
最初から生まれる訳ではない。

私はこれを知った時、
衝撃でした。

親が子を愛するのは
当然だと思っていたからです。

しかし、実際は、
出産後、抱っこや授乳を通して
少しずつ愛着が芽生えてくるそうです。

しかし、抱っこが上手くいかず
赤ちゃんがママに目を合わせないだけで

愛着が芽生えず、
子育てをより苦しく思ったり
最終的には育児放棄や虐待に繋がります。

その為、出産後の母子のサポート、
特に愛着形成のサポートは手厚くする必要があり、

市町村の保健師と病院が連携をとり、
ママの精神状態や愛着が形成されてるか
確認しているそうです。

どうして、いきなり母子保健の話を
しているのかというと、

この話は、親子だけでなく、
大人になってからの他人への愛、

そして、自分への愛も同じだからです。

人は誰しも最初から愛がある訳ではありません。

人にも、自分にも。

生まれてきたばかりの赤ちゃんは
生きる為に本能的に親を頼ってるだけで

愛してる訳でも、信頼してる訳でもありません。

親との関係構築を通して、
親を信頼できるのか、
そして、人という存在を信じていいのか?

こういったことを学んでいきます。

ここで言いたいのは、

「私は自分を愛せない。」
「私は他人を心から信じれない。」

そんな自分はダメなんだと、
否定しなくてもいいということです。

そもそも誰も最初から
湧き出る愛情なんてありません。

愛は始まりではなく、結果なんです。

このことに気付いてから、
私は自分の気持ちが偽物でもいいんだと
思えるようになりました。

湧き出る本物ではないけれど、
努力して自分を好きになる
他人を好きになる

その為の行動を起こすことは、
本物であることよりも
ものすごく尊いことだと思います。


自愛が自分の殻を破るキッカケになる


自愛ができるようになると、
人は内省できるようになります。

内省とは、文字通り
自分の内側に意識を向けることです。

自愛が出来ていないと、
他人の些細な言動や
環境の変化が

著しく自分を害するのではないか?

このように、現実をネガティブな
メガネで解釈し、外側にばかり
意識を持っていってしまいます。

こうなると、

自分は嫌われている
自分は無力だ
自分に価値なんてない
自分では決められない

そう思い込むようになり、

その負の感情から
身を守るために

攻撃的になってしまったり、
逆に従順になってしまったり
時折怒りを爆発させてしまったり

人間関係や様々な場面で
生きづらさを感じさせます。

逆に、自分の中に意識を持っていくことで
自分を客観視できれば、

現実をフラットに解釈できるようになります。

そうなれば、
歪んだ認識から解放され、

自分には価値がある
自分は挑戦してもいい
自分は失敗しても立ち直れる
自分の弱さも黒い闇も自分の一部

と、前向きに捉え、
自然と自分を閉じ込めていた
歪んだ認識の殻が破れ
自分らしさが芽生えてきます。


自分の殻を破った時、世界が変わる


世界を変えるなんて、
大げさで私達には関係ない。

そんな風に思っていませんか?

世界を変えるのは、
有名人や権力者、
世界トップレベルのCEOなど、

特別な立場の人にしかできないと。

しかし、その考えは間違っていると
私はそう思っています。

こんな話があります。

アメリカの有名な巨大チェーンスーパーマーケット
ウォルマートのある女性従業員の話です。

数年前、ウォルマートは女性従業員に
10週間の育児休暇を導入しました。

これはアメリカでも稀に見ない事例で、
アメリカ中の企業に女性の育児休暇やその後の
労働環境の整備を整えるプレッシャーを与えました。

この変革は、たった一人の女性従業員が
署名を集めて、最終的には150万人もの
署名が集まりました。

その結果、制度が変わり、
国中にも大きな影響を与えました。

こういった、一人の行動が
大きな変革を起こすという事例はいくつかありますが、

共通しているのは、
自分を職業や役職、
型に当てはめていないということです。

例えば、NASAの清掃員に
どんな仕事をしていますか?と質問すると、

「ロケットを打ち上げる為のサポートです。」と
答えるそうです。

自分を清掃員という枠に当てはめず、
自分に何ができるのか?
自由な発想と行動力を持っているのです。

この力はこれからの風の時代を生きていくうえで
非常に重要になります。

「私にはそんなの無理です...」
「とにかく今の苦しみをなんとかしたい...」

そう思われるかもしれません。

安心してください。

この話は自愛の先、未来の話で
あなたが今何か行動を
起こさなければならない訳ではないです。

私が伝えたいのは、
自愛を通して本来の自分の魅力を
発揮できるようになった時、

人は思いもよらない結果を出すということ。

パートナーとの仲が改善されたり
運命の人に出会えたり、
天職と思える仕事に就いたり
情熱や愛情をもって、
軽やかに生きれるようになったり。

そんなあなたの変化が
波紋のように広がって
世界に影響を与えることだってあるのです。

私の身近な人でいうと
姉がそんな人でした。

自分を信じ、自分に期待し、
けれど、とても謙虚で現実をみれる人です。

姉は、ドイツで日本人留学の支援が
不十分な状況を変えようと思い、

ボランティアコミュニティを立ち上げました。

留学生と一人一人と話して悩みを聞き、
銀行口座開設や住民登録、
タンデム(語学学習のパートナー)の紹介など

自分にできることを何でも行っていきました。

その姿勢を見て、
現地のドイツ人学生も協力してくれるようになり

今では400名を越えて、
インフルエンサーや
NPO法人からも声をかけられています。

コミュニティは現在、姉がいなくても
自走できる状態になり、
今でも留学生を無償でサポートしています。

姉は特別な立場の人物ではなく、
一人の語学学校の生徒に過ぎない存在でした。

それでも彼女の献身が
大きな波紋となり海外で変化を起こしたのです。


未来が原動力になる


どうして、自愛の話で
ここまで世界を変えることや
変革について語るのか?

疑問に思う方もいるでしょう。

私は、自分らしく生きるためには
二つの必須条件があると思っています。

一つ目は、内省の重要性に気付き
実践していくこと。

歪んでしまった解釈や
傷ついた心の声に耳を傾け
今の自分を知っていくことです。

そうすることで、
本来の自分の輪郭が見えてきます。

次に二つ目が、

行動する為の原動力を得ることです。

人は二つの動機で行動を起こします。

一つは、危険を避ける為。

自分の命や自尊心が危険に
さらされそうになった時、
人は強力な行動力を得ます。

次に、理想の未来、
特に基本的欲求を満たす未来です。

基本的欲求というのは、

繋がり
自由
快感
承認

この4つと言われています。

欲求をもつことを
後ろめたく思う方もいるかもしれませんが、

自分らしく生きるためには必須だと考えています。

何故なら、人はどこまでいっても
社会的な生き物だからです。

危険を避けるのが、
動物的な欲求なら、

4つの基本的欲求は
人が人であるためのものです。

社会的な生き物として

人と繋がり、
他者を通して自分を知り、
自由に行動し、
喜びを得る。

こんな生き方ができたら
どれほど素晴らしいのかと、
私は思います。

自分で自分を幸せにすることは
非常に重要ですが、

自分らしさを願う時、
それを誰かが見つけてくれて

お互いに、「あなたは特別だよ。」と
受け入れ合える関係や居場所がないと
自分らしさの花は咲けないと思います。

自分が世界に受け入れられ、
人に受け入れられ、
そして自分らしく生きていく

そんな未来を想像することで、
今の悩みや苦しい現状から
心を一度解き放ち、

自分の内側の声を聞いて、
前進していく原動力になるのだと思います。

そして、

私があなたを受け入れる
一人としてあれたら幸いです。


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