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教員の元気が出る会vol.22

今回の元気が出る会は、全国展開!?超豪華版です。
ゲストに、住田 昌治先生(横浜市立日枝小学校校長)をお迎えしました。
住田先生は、なんと島根県浜田市出身とのこと!うれしいです!

1、テーマと参加メンバー構成

【第22回】
テーマ:「元気な学校づくり!」
参加者:小学校教員 15名
    高校教員  3名
    その他   13名
    *いつもの元気会メンバー9人&県外メンバー21人(多分)
    *一人ずつ自己紹介をしていないので曖昧です。

2、会の流れ

今回は、ZOOMを使ってのオンラインの会です。

①オープニング前
 名前+所属+元気度(%表示)に変えてもらいます。

②はじめに
 谷上さんから、今回の会の趣旨
 溝田さんから、「教員の元気が出る会」についての説明&思い
 ←溝田さんの思いを聞くだけで私はとても元気になりました♪
 石橋さんから、今日の流れ&ルール説明

③住田先生からのお話聞くタイム(45分)
 後ほど詳しく書きます!

④休憩&グループ分け
 休憩と言うよりも雑談タイムになりました。

⑤意見交換(30分)
 4~5人のグループに分かれて、今日気になったキーワードとその理由を話したり、明日からやってみたいことを話したり、モヤモヤしたことを話したりしました。
 私のグループで特に印象に残った話をお伝えします。
【岡山県の小学校の事務の方のエピソードです。】
・事務は、校長と教頭の中間の働きができる
・ずっと職員室にいるからこそ、みんなのことを見れるし、気づかえる
・一人で抱えさせずみんなの共有のことにするような関わり(ケア)
・お茶を飲みながら、学校教育目標の実現に向けてみんなで話し合う。
 みんな=管理職・教員だけじゃなく、事務も用務員も調理員も
学校は、先生だけのものでも、子どもだけのものでもなく、みんなのものだよなということに改めて気づかされるいい時間になりました。

⑥シェアタイム
 全体に戻って、2名の方から感想をいただき、写真を撮って会を終えました。 

3、住田先生とは

まずは、住田先生のご紹介から!

住田昌治(すみた・まさはる) 横浜市立日枝小学校校長
 2010年~2017年度横浜市立永田台小学校校長。
 2018年度~横浜市立日枝小学校校長。
 ユネスコスクールに加盟し、ホールスクールアプローチでESDを推進。
 独自の切り口で実践を重ね、書籍や新聞等で取り上げられる。
 2015年度は、「もみじアプローチ」でESD大賞小学校賞を受賞。
 「円たくん」開発など、子どもや教師が対話的・能動的に学習参加し、
 深い学びにいたるために有効なツール開発と商品化にも積極的に関わる。  ユネスコスクールやESD・SDGsの他、学校組織マネジメントやサーバ
 ントリーダーシップ、働き方等の研修講師や講演、記事執筆等を行い、
 元気な学校づくりで注目されている。  
 ユネスコアジア文化センター事業推進委員
 神奈川県ユネスコスクール連絡協議会会長
 神奈川県環境教育研究会会長
 全国小中学校環境教育研究会理事
 未来への風プロジェクトメンバー
 教育長・校長プラットフォームメンバー
 横浜市ミニバスケットボール連盟参与を兼務 
 「カラフルな学校づくり~ESD実践と校長マインド~2019」(学文社)

このプロフィールは、上記サイトから引用させていただきました。
住田先生は、いろいろなことをされていますが、一言でお伝えするなら
「変態校長」なのです♪
さてさて、以下にお話の要点をまとめていきます!

4、住田先生のお話から

・「変態」
→さなぎのまま自分の殻にこもるのではなく、早く変態して羽化していろいろなところに飛び回ること

ブラックではなく「カラフル」な学校へ
→ブラックの色もあっていい、学校はいろいろな色があるのがいい!
 そのために必要なこと、それは先生が元気であること
 「信じて任せる」
 「笑顔で見守る」ことが大切である

・職場において元気を決定する要因重要度ベスト3
 
①健康(ご飯をおいしく食べて、しっかり眠れている)
 ②人間関係(ケアの文化を根付かせ、互いの違いを認め合い違いを尊重)
 ③自己決定(本当にやりたいことをやれている)
→管理的になりがちな学校から信頼ベースの学校へ
→違いを認め合える職場は居心地はいいが、共感だけでなく、違和感がないと変わらない。変だと思うことは口にする
→ケアとは、気にかけること。

・○○は伝染る。(笑顔、不機嫌・・・などなど)
→校長が不機嫌→教員が不機嫌→子どもが不機嫌→家庭が不機嫌…
 結局弱い者、弱い所に全てしわ寄せが行く
→元気な学校であればみんなが元気!
→笑顔の人が上に立つこと
→「いつも笑顔で機嫌よく

・コロナ禍でよく見えてきたこと
→環境・社会・経済のバランスが大切であること
→分断・排他的・不寛容・排除の社会になっていること
→子どもたちはいろいろな我慢を強いられてストレスを感じている
持続可能がキーワード
→とはいえ、コロナ前も学校は持続可能ではなかった
→取り戻すべきは、学習の遅れではなく、子どもの笑顔・先生の健康と笑顔!

・コロナからのメッセージ
→今、あなたが抱えているのは「問題」ではなく、選択の「結果」
 その選択は、私たちの無意識レベルの考え方=マインドセットに基づい
 て行われている。

・日本の教育の成果!? 
Q.イソジンの買い占めはなぜ起きる?
→○○さんが言ったから、教科書に書いてあるから
 など、自分で批判的に一度疑って考えるのではなく、なんでもすぐに
 鵜呑みにしてしまう。
→国際比較をしてみると、圧倒的に日本の数値が低い(20パーセント以下)
(批判思考を育む授業の国際比較)
批判的思考(クリティカルシンキング)を育む必要がある!

・エージェンシーを身につける
「自ら考え、主体的に行動して、責任を持って社会変革を実現していく力」
→まずは、教職員がこの力を身につけよう!
→「なってほしい姿に自分がなる!」

・正解がない問いと共に生きる時代
明確な答えはないので、対話し続け、考え続ける
→×失敗 〇やり直し
→パズル型からレゴ型の教育へ
→一つの正解にむかって当てはめていくのではなく、数あるレゴの中から自分で選び、考えて作り上げていく。

・「ユネスコの学習の4本柱」+1(ESD)
①知ることを学ぶ(Learning to know)
②為すことを学ぶ(Learning to do)
③共に生きることを学ぶ(Learning to live together, Learning to live with others)
④人間として生きることを学ぶ(Learning to be)
⑤自分と社会を変革することを学ぶ(Learning to transform oneself society)

・ワクワク度を高めていく!!
→まずは、先生がワクワクしよう!

5、個人的感想

この「教員の元気が出る会」を始めるきっかけも、私の中に実感としてあった、
①子どもの前にいる先生(オトナ)が笑顔で元気であればそれだけでいいのではないか?
②疲れた表情の先生(オトナ)が少なくなれば世の中はよくなるのではないか?
という2つの考えが根っこにあります。
教員時代の1年目、毎日辛くて子どもの前で泣いてしまったり、ぎこちない笑顔になってしまっていました。でも最後の7年目の年、「笑顔で自分が元気よく、それこそ機嫌よく」過ごせたことでクラスの子ども達、保護者との関係性が今までで一番よかったことを覚えています。

「先生が元気」であるということ

このことの大切さを改めて再確認でき、全国各地に元気な先生やオトナがいることを実感できた時間となりました。
またここからいろいろなつながりや学びが生まれそうなのでドキドキワクワクします。

みなさん、今日は機嫌よく元気に過ごせましたか?
元気じゃない時、不機嫌な時の自分も大切にしながら、このコロナ禍、暑い日々を過ごしていきましょう!
 

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