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誰かに知ってほしかった

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愛する子どもと自分を守るため、結婚生活から「自分を取り戻す」ことに奔走したとある女性の物語
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記事一覧

【小説】誰かに知ってほしかった 1 ー別れ

あらすじ1児の母である美咲は、転居後はママ友達を作らずに仕事に邁進しようと決めていた。だ…

みお
4か月前
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【小説】誰かに知ってほしかった 2 ー出会い

第2話 出会い引っ越し4日目の朝は慌ただしかった。 右からはウインナーが徐々に熱せられて皮…

みお
4か月前
4

【小説】誰かに知ってほしかった 3 -告白

第3話 告白事前に明子さんから聞いていた住所を車のナビに入れると「目的地への到着時刻は10…

みお
4か月前
6

【小説】誰かに知ってほしかった 4 -準備

第4話 準備 「ほんとに?!そうだったの?!・・・・」 ほんの少しずつ身体の柔らかさと意…

みお
4か月前
5

【小説】誰かに知ってほしかった 5 -希望

第5話 希望 この日から、私と明子さんは頻繁にやり取りをするようになった。 私は行政の相…

みお
4か月前
4

【小説】誰かに知ってほしかった 6-夜明け前

明子さんの衝撃発言を聞いた私は、スニーカー超しに感じる砂利っぽい砂の感覚とか、遠くから聞…

みお
4か月前
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【小説】誰かに知ってほしかった 7-暗雲

第7話 暗雲 「あけましておめでとう  昨年は本当にお世話になりました  美咲さんには感謝しかないよ  今年もよろしくお願いします。」 「あけましておめでとう!  昨年はこちらこそお世話になりました  今年もどうぞよろしくお願いします  いい年にしたいね。」 10時過ぎに初詣を終えて自宅に帰ってきたタイミングで、ちょうど明子さんからのメッセージが来て、そのまま返信した。 本当に去年はいろいろあった。今年はどうなるのだろう。メッセージを打ちながら、家は決まるのかとか引っ

【小説】誰かに知ってほしかった 8 -覚悟

翌日のお迎えでは明子さんとは会えなかった。 仕事への行きかえりや翼の寝かし付けをしている…

みお
4か月前
3

【小説】誰かに知ってほしかった 9 -Xデー

翌日も我が家の日常は繰り返される。 翼を起こし私がお弁当を作る間に、夫が翼の身支度を整え…

みお
4か月前
2

【小説】誰かに知ってほしかった 10 -連絡

翌日も、その翌日も、またその翌日も私には日常が訪れた。 唯一大きなトピックを上げるとすれ…

みお
3か月前
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【小説】誰かに知ってほしかった 11 -再会

高速を降りてから、休憩とお昼ご飯の調達を兼ねて最寄りのコンビニに寄った。 翼の大好きな鮭…

みお
3か月前
6

【小説】誰かに知ってほしかった 12 ー鎖

第12話 鎖 「報告。離婚成立したよ。弁護士さんが頑張ってくれて思ったよりもあっさりだっ…

みお
3か月前
4

【小説】誰かに知ってほしかった 13 -旅立ち(完)

「もう本当に嫌になっちゃうよ」 「そうだよね」 「いきなりこんな話で申し訳ないけど、闘病…

みお
3か月前
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