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夏にぴったりの水の妖怪

 世界的な暑さで、ヨーロッパ大陸は西側が記録的な気温上昇、イギリスなんて40度超しちゃうって、それはどこの熱帯の国なんですか、と緯度がなんだかずれてしまっているような現象が起きておりますが、ポーランドは実は今年は我慢できる暑さ=通常運転の夏の気温を保っております。
 都市のアスファルトのど真ん中で生活をしている人でない限り、割と快適な夏ではないでしょうか。
 緑があれば、それだけで涼しく感じられるのに、ちょっと前までは日影を作っていた大木などをバッサバッサ切り倒してコンクリ漬けの中心部を作っていたので、まぁ、フライパン現象を起こしている都市もあったりするのですが、ようやく『都市にも緑を』という風向きになってきてホッとしております。

 暑さに強い、日本の実家からも「『暑い』しか、口から出てこない」と愚痴が聞こえるぐらい、きつい夏というこのなので、今回は水の妖怪をご紹介したいと思います。
 というより、こちらで仲良くさせて頂いているカレリア民話専門のKieliさんの水の妖怪テーマに相乗りをさせていただきました。

 日本で水の妖怪といえば、あの頭の上にお皿のある、キュウリの好きなカッパさまですね。
 何故カッパが相撲が好きなのか。そんなことを考えた人の想像力ってどれだけよ、と感嘆したこともあるのですが高田崇文氏の小説、QEDシリーズで説かれているような歴史の敗者の中で生まれたカッパと呼ばれた被差別民のなかに相撲が得意な人が多かった、とかいう話ならなんともコメントしがたい。

 ポーランドの水の妖怪といえば、以前簡単に紹介しましたルサウカもいるのですが、こちらは名前を聞いただけで「美しい妖」と連想される、見かけだけでは間違いなく勝ち組の妖。


今回は、人間は見かけじゃない、、、じゃなくて妖も見かけじゃない、と「うひゃ」と一歩も二歩も後ずさりをしたくなる水の妖「ウトピェッツ」を見てみましょう。


 


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