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心霊をフィクションとして楽しんでた俺が霊障にあって記憶を失ってた話

そろそろ自分のトラウマと向き合うだけの余裕ができてきたので、書き残しておこうと思う。記録目的かつ、どこかに吐き出しておきたいだけなので、できる限り正確に記しておく。Youtube上で心霊ものがわりとメジャーになってきた昨今、霊障は他人事ではないことを広く伝えていきたい。


2023年7月 体調が悪くなる

2023年の7月に『流行り神』というゲームの1・2・3パックがSwitchで発売された。知り合いに勧められ、ホラーものは大好きだったので、1作目は楽しくプレイできた。問題は2作目だ。

1作目は正直半分ギャグみたいな話もあったのだけど、2作目のホラー度が"ガチ"だった。全ての流行り神シリーズの中でも、2作目を傑作に上げる人は多い。

とにかく厭な話が多いのだ。後味も悪く、解決したようで解決していない話もある。ホラーの迫力が1作目とは段違いになっている。それくらい怖いのだが、それをプレイしている内に体調がすこぶる悪くなった。ちなみに未だに2作目はクリアまでプレイできていない。

そんなこともあり、今年(2023年)の夏は「霊力を上げる」をテーマに行動するのが良いのでは、という話を知り合いとしていた。霊力とはいっても、なんかパワーがありそうな所に旅行したくない?くらいのテンションだ。

そういうタイプの話題だったからだろうか、青森出身の知り合いが「俺は小学生ぐらいのときにはよく金縛りにあっていた。だから実家には戻りたくない」みたいなことを言い出した。それを受けて、自分は「へ~金縛りにあうとか羨ましい。ホラーは好きだけど、実際にそういう経験をしたことないからね。やっぱ青森はちげえなあ」などと返していた。

ホラーというジャンルはエンタメとして面白い。ホラーゲームもホラー映画も怪談も人気ジャンルだ。故に、自分は霊感の無い一般人の消費者として、そういう経験が話せること自体が素直に羨ましかったのだ。

問題はその後だった。やけに気分が悪いのだ。なぜか流行り神も続きをプレイする気にならない。その頃は8月だったので夏の暑さのせいで体調が悪いのかな、くらいに考えていた。

夏ということもあり、Youtube上には心霊系の動画が多く上がっていた。なんとなく見始めたのだが、そこから異常にのめり込み、1ヶ月間ほど延々と心霊系動画を漁る日々が続くようになる。

2023年8月 心霊動画を見て違和感が芽生える

心霊スポットへの凸から除霊動画まで、ありとあらゆる心霊系動画を視聴した。当時はまだYoutubeでこんなに心霊系が栄えているとは知らなかったので、ホラー好きの自分としてはよりどりみどりの気分だった。
特に一番ハマっていたのは『島田秀平のお怪談巡り』だ。

島田秀平が聞き手として、様々な語り手から怪談を聞くので、怪談のジャンルが多岐にわたる。これは流石に小説すぎないかという話から、一般的な芸能人の意味の通じない話まで、様々だった。

私はそれらの話を毎日楽しく漁っていたのだけど、聞いている内に、ふとした瞬間に前住んでいた家の内装が脳裏に浮かぶことが多くなった。「うわ、この話こわっ」と思った瞬間に、前住んでいた家のイメージが頭に浮かぶ。

なんだこれと思いつつ、ひたすら怪談を聞いている内に、なぜかその部屋の真ん中の梁に、首を吊っている女性のイメージが脳裏に浮かぶようになった。

流石に怖い話を聞きすぎて、想像力が豊かになってしまったなと当時は感じた。怖い話を聞くと、変なイメージを持ちやすくなるものだ。そろそろ怖い話も控えた方が良いかもなと思っていた頃に、今度は違和感が生まれ始めた。

怪談の定番といえば金縛りだ。様々な怪談話の中でもたびたび金縛りの話が出てくる。それらの話を聞いている内に「あれ、自分も金縛りにあったような気がするな。なんか既視感がある」と感じられるようになった。金縛り経験者がする主観的な感覚の話に対して、なんだか見覚えがあったのだ。

でも、1ヶ月前に知り合いに「そんな怖い体験があって羨ましいな~」と言っていたくらいなので、意味が分からなかった。俺は金縛りにあったことがあるのか……?という感覚だ。自分のことなのに自分が分からない。

居ても立っても居られなくなり、過去につけていた日記を漁ることにした。やけに前に住んでいた家の内装が浮かぶこともあり、そこに住んでいた時期の日記だ。

2023年8月 日記

いくらか眺めていたら、すぐに見つかった。俺は金縛りにあっていた。しかも本格的なやつだ。当時の日記から抜粋する。

2021年 6月17日
一昨夜のことだ。最近はあまり心の状態がよろしくなく、その上で禍話を連日のように聞いていたのが悪かったのだろう。普通に恐怖体験だった。

ただの金縛りならともかく、布団の上に何かが乗っかっているような感覚もあった。うわぁと流石にパニックになりかけたが、そのままだと状況がより一層悪くなると思ったので急いで呼吸を整え、腹に気合を入れて大きな声を出そうとした。

実際には出そうと思ってもなかなか声が出なかった。声を出そうとしても出せない状況ってあるんだな。ビックリした。かぼそい声から始まり徐々に出せるようになってきたので、最後には何か喚いて金縛りを解除した。

今は別に怖くはないが、金縛りに合っている最中は本当に怖かった。身体が動くようになったのでひとまず布団を被って、楽しいことをいくらか考え、その上で気合を込めて部屋から邪気を払うイメージを保ち続けた。

ようやく布団から出られたのは外が明るくなってきてからだ。それまではあまり動く気になれなかった。いやはや、こんな明確に金縛りに合ったのはもしかしたら初めてかもしれない。人間って不思議だな。

ついでに自分のTwitterの過去ログも漁ってみたらこんなことを言っていた。

これらの記録を読んだらようやく思い出した。俺は金縛りにあっていた。こんなことがあったら覚えていそうなものだが、なぜか記憶から抹消されていた。完全にそんな経験はないと思いこんでいたのだ。

『禍話』は怪談を延々と喋っているラジオだ。Noteでは文章化した禍話が結構な人気コンテンツだったりする。当時はそんなものを聞いているから、意識がおかしくなって変な体験をするくらいに思っていた。

”霊障”ではなく、科学的な立場を取るならば、怖い話を一人で聞き続けていたせいで精神に不調が起こり、変な体験を自ら作り出したという説明になるだろう。

しかしながら、この日記を読みながら思い返していると、当時の感覚がありありと思い出されてきた。上に乗っかってきた奴から感じられた殺意や、その殺意を受けてこちらもムカついてしまい「(お前が俺を殺す気なら、こっちがお前を)殺すぞっ!」と叫んで金縛りを解いたことなどだ。

勇ましく金縛りを解いたが日が明るくなるまでガタガタ震えていたことも思い出された。他にも、前の家に住んでいた頃の変な体験も同時に思い起こされてきた。

2020年 ~ 2021年 前の家

当時、コロナが発生してリモートワークになったこともあり、住みにくい都心から郊外に引っ越しをした。ある程度広くて過ごしやすければ何でも良かったので、あまり吟味はせずに適当な団地に住むことにした。

最初の数ヶ月くらいは快適に過ごしていたが、2020年の秋ほどになってから徐々に足音に苦しめられるようになる。子どもの足音だ。それまでは快適に過ごせていたので、唐突にするようになった子どもの足音は不思議だった。

古めの団地だし、そういうこともあるかな?と最初は考えていたのだが、なぜかその子どもの足音は決まって夜にだけした。パタパタパタパタという足音だ。

さすがに我慢できなくなり管理会社に問い合わせたところ、上階の近い部屋のどこにも子どもは住んでませんという返信が来た。古い建物なので、配管や反響、もしくは何らかの動物の可能性があるという内容だった。

そういうこともあるかと納得しようとしたが、なぜか異常にその足音が気になり、異常にイラつくようになってしまった。近くの部屋で大学生が酒盛りしてても、音楽が聞こえてきても今までそこまで怒ることは無かったのだが、その足音だけは何故か我慢できなかった。

余談だが、人は取り憑かれると、人が変わったように怒ったり悲しんだりするらしい。取り憑かれていたとは言い切ることはできないが、取り憑かれたような状態になっていたことは確かだ。隣人の生活音は聞き流せるのに、足音だけ異常に気にしていた。

足音が聞こえてきたのと同じくらいの時期に、部屋の壁紙が剥がれ出した。こんな感じだ。

ガムテープで止めようとしたが無理だった
奥の暗い部屋が怖い。ここで金縛りにあった
こんなことある?

1年も経たない内に壁紙がこんな状態になるってだけでヤバい部屋だが、なぜかそのまま放置していた。恐らく病んでいたのだろう。

壁紙が剥がれるということは、壁紙に詳しくないので分からないが、おそらく湿気が酷いということを意味する。夏ではなく秋から冬にかけて剥がれ始めたのもあって異様な光景だった。後に心霊系動画で知ったことだが、湿気が酷い場所ほど霊が好むらしい。どうしても関連付けしたくなってしまう。

他にはちょっとしたことだが、インターフォンの映像が見れなかったというのがある。来客があってそこに録画が保存される形式だったのだけど、なぜか確認することができず直で消していた。これはまあ自分が怠惰なだけで考えすぎだろう。

調査してみる

日記と共に様々なことが思い起こされたので、その部屋に何かおかしなことがないのかネットで簡単に調べてみることにした。

まずは大島てるだ。当時の住所を入れてみると炎マークは付いていた。その建物で飛び降りがあったらしい。でも部屋との関係はなさそうだった。

しかしながら、その一帯は異常に炎マークが多かった。一時期は周辺一帯が「身投げ団地」とも呼ばれていたらしい。なぜか自殺が多いことで有名らしかった。

なんならその建物ではないが、近くの建物の貯水槽から死体が見つかったというニュースまであった。その建物がというよりは、全体的にヤバい地域だったらしい。

その建物自体の情報は無いかと探していたら、こんな情報が見つかった。

120 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/02/05 14:41

◯◯◯◯◯
ワンルーム部屋だったんだけど夜中2時過ぎに
ノックされてたね。
ドアや窓を・・・・。
自分でも気がついてたが泊まった友人達も言うので
空耳ではないかと・・・・。
それとそこの前に小さい公園があるんだが
夜中0時過ぎに誰かがサッカーボール蹴ってるんだよね。
薄暗い明かりがあるが人影は見えないの。
窓を開けてよく見ようとしても蹴り続けてる人は見えなかったよ。
密集した団地だから反響かもしれないが・・・・。l

121 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/02/05 16:42

>>120の近くだったかも?
やっぱ夜2時ころなのね。チャイムが鳴るんだよ。
で、なんてゆうの?ドアに付いてるやつ、あれで外見たの。でも誰も居ない。
が、何回かが何度も続くの。悪戯だろうと思うから、押す瞬間確認してやろうと思ってドアんとこに控えてんだけど…無人君。
近くの公園、ブランコがある。風がない日だったんだけど、揺れてる、てゆうより、こいでるって感じだったのね。。。
特に何か出たってことは、ないけど何か。。な所だよ

所詮は大昔の2chの情報だが、これを見つけたとき「あぁ~なるほどね」と会得がいった。自分の体験と合致した情報ではないが、とにかく厭な場所として扱われているらしいことは確かだ。

そんな場所で禍話なんて聞いていたらそりゃおかしくなるに決まっている。心霊スポットで怪談を聞き続けるようなものだ。

それが霊障であるにせよ、ないにせよ、厭な地域で変な体験をしつつ、最終的に金縛りにあって恐怖したことは確かだった。

日記をまた見てみると、金縛りを体験した1週間後には引っ越しを決意している。そこでは不思議と金縛りやその他の体験については言及されていなかった。「そろそろいいかな」みたいなテンションだ。「嫌な雰囲気だし、金縛りが怖くて引っ越します」みたいな理由付けは理性が許さなかったのかもしれない。

2023年9月 除霊

前に住んでいた土地の評判が明らかになり、その上で俺は判断を迫られることになる。2023年当時の体調が悪いことから金縛りまでを含め、これらの体験は霊障か、霊障じゃないかだ。

その頃には、引っ越した後に起こった変な体験も思い起こされた。深夜ジョギングが趣味だったのだが、そのジョギング中に変なものを見てしまった。

農業用水路にかかった小さな橋の上に、深夜の12時頃にうずくまる子どものようなものを見てしまった。それを見た瞬間に全身が粟立ち、「あ~見ちゃいけないものをみてしまったな」と怪談で良く聞くような感想を抱きながら家に帰ったことがあった。ちなみにそれ以来、数年続けていた深夜ジョギングはできずにいる。

引越し後もそんなことがあったので、実はまだ一連の体験の最中にあるのでは?と考えたのだ。記憶も取り戻したばかりだったので、全ての記憶に真に迫るものがあった。

そこで俺は「これは霊障である(あった)」と結論付けることにした。なぜなら体調が悪いからだ。また、前に住んでいた部屋を脳裏に浮かべると、必ず首を吊ってる何かの姿も同時に映る。客観的にみて、この状態はヤバい。それが精神的なものであるにせよ無いにせよ、とにかく前向きな気持ちにもっていかないと不味かった。

こういう場合、霊能者に依頼するなり手段があるが、「そこまでするほどではないな」という社会的感覚もあったので、自分でどうにかすることにした。幸い、youtubeで心霊系動画を見まくっていたので、除霊方法はいくらか思いついた。

  • 塩・日本酒風呂

  • 神社参り

  • 朝日を浴びる

などだ。なにやら健康になりそうである。試しに塩風呂に初めて入ってみたところ、風呂場のものがガタッと思いっきり落ちた。恐らくたまたまだろう。

神社には週2くらいで通い、御守りも購入した。一番高いやつである。「◯◯に住んでいる◯◯です。霊障なら霊界の方でどうにかしてください」と祈っておいた。100円玉を毎回投入していた。ガチャ課金に比べたら安いものだ。

そんな感じで霊障対策をしていたところ、徐々に元気になり、そこから半年くらいかけて回復した。精神的な不調と考えても、半年くらいはかかりそうだからそんなものだろう。

現在

この前バイクに乗っていたときに、変なものをみた農業用水路がある道に来てしまった。すっかりそんなことは忘れていたのだが、その近辺に来たときに全身に鳥肌が立ち、やべえ失敗したと思った。バイクなので逃げられるだろうとマジマジと橋の上を見てみたが、特に変なものは無かった。

あと天然石のモリオンを買ったりした。霊障に効くらしい。尖っていて格好いい。

モリオン

流行り神はプレイできていない。やろうとすると頭痛がしてくるからだ。他にも強すぎる心霊動画を見たりすると頭痛がする体質になってしまい、禍話なども聞けていない。昔はあれだけ面白がって作業用BGMとして聞いていたのに、体質が変わってしまったようだ。

今はギャル霊媒師や降魔師・阿部など、何やら強そうな霊能力者が出ている心霊系動画は見れるようになった。怪談単体を延々と聴くことはできない。心霊と霊能力者はセットで捉えたほうが良い。陰と陽だ。

Youtubeでずんだもん動画を作ってるので、一時期は一連の体験を動画化しようかなと思ったこともあったが、怖くてできなかった。去年の年末頃に書いた脚本はある。が、全くやる気になれない。

部屋の断捨離もして物を少なくもした。物に変な念が溜まっていたら嫌だからだ。健全な生活が霊障を遠ざける。

何度かオカルトに興味がある知り合いと、一気に除霊できると評判の滝行に行こうとしたが、互いの予定が絶妙に噛み合わず行けてない。何かに妨害されているなとは感じている。

あとこの前出たばかりのヒロ渡邉の結界動画は最高だった。俺が金縛りを解いたときも「殺すぞっ!」だったし、霊障には気合いが大事であることが分かる。気持ちで勝てば勝てるものなのだ。

終わりに

果たして一連の体験が霊障なのか、霊障でないのかは、貼っておいた部屋の画像を霊視できる人に任せるとして、健全な生活をして朝日を浴びて生活をするのは大事だなと反省はした。

俺が精神的にイカれてるかどうかについては、会社で労働をして賃金を貰えているからセーフだと思っている。それが障害か障害でないかは、日常生活や社会生活で困り事が起きるかどうかで決まるのだ。

引っ越しをするときには、必ず大島てると「地域名 怪談」などで事前情報を調べたほうが良い。心霊があろうとなかろうと、良くない地域や物件は何らかの形で精神に影響を与える。どうせなら明るい地域に住んだほうが良い。

事故物件とは何なのかに対する生物ライターの科学的考察↓

ここに吐き出せてある程度満足した。自分が霊障的体験をして、なぜ人々が怪談を語りたがるのか理由がわかった。自分の脳内だけで体験を保持しておきたくないのだ。共有をして濃度を薄めたいというモチベーションがある。

ここまで読んで頂きありがとうございました。ちなみに今思い出しても前の部屋には首吊っている姿が見えるのだけど、これはまあイマジネーションの問題だろうと思っている。固定化してしまったらしい。

皆さんもくれぐれも、最近流行ってますけど変な家にはお気をつけ下さい。少なくとも壁紙がベロベロに剥がれるような家は存在します。これからの時代、オカルト的視点を少しでも持っておくと生きやすくなると、最近のYoutubeを眺めているとつくづく感じます。お疲れ様でした。

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