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【1】一日に学ぶ「起伏」

曲を作っていて、何だかパッとしないなあ…と思った時、足りない部分は何かと考えた時にわりと多いのが「起伏(抑揚)」。単調で平坦だとどこか無機質で、心ここに在らず…に聴こえたり。ここでいう抑揚はボーカルのピッチ調整のような細かい部分ではなく、楽曲全体を通して起伏があるかどうか、という観点から日常に置き換えてみたいと思います。

一日を過ごす中で、その日のピークはどこだったか、少し思い出してみる。朝は眠くて頭がぼんやりしていた、何となくパソコンを開いて調べ物をしていたら何だか面白いサイトを見つけてしまった、友人と会って馬鹿みたいに騒いだ…それぞれ自分の中で今日のMVPがあると思います。そのMVPこそが楽曲におけるピークで、その曲は何に向かっているのかという部分を明確にするだけで、雰囲気が変わりストーリー性が出てきます。

何も大きなピークにする必要はなく、平坦な日にも小さなピークはあるはずです。目玉焼きに醤油をかけようとしたら勢い余って服に飛び散った、とか…ちょっとマイナスなピークでもいい。人生が楽しいことばかりならいいのですが、そういうわけにもいかないので、そこに対してプラスの部分だけに着目せず、マイナスな部分を肯定してあげることも考えのひとつとして持っていてもいいのかなと思います。

起伏は感情的なものだけでなく、例えば家の中の景色から咲き乱れる満開の桜への視覚的変化や、静かなオフィスから都会の雑踏への聴覚的な変化等からも情報を得ることができます。どんなに小さな変化でも音作りのきっかけになりそうなものはその辺に転がっているので、たまにはぼんやり何かあったかな〜と振り返ってみるのもいいかもしれません。

【1】一日に学ぶ「起伏」まとめ
起伏に対する理解を、五感を使って更に様々な角度から見てみる。


tohma

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