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【5】食事に学ぶ「要素」

栄養バランスのとれた食事とは主食、副菜、主菜に加えて汁物や果物、乳製品等と言われています。

楽曲の構成についても半ば同じような事が言えるひとつに、トニック、ドミナント、サブドミナントというものがあります。これらは主にコード進行の理論においてクラシック、ジャズに限らず現代における邦楽まで、様々なジャンルで和音の属性や関係性を説明する際に用いられます。

食卓に欠かせないご飯をトニックとして、ご飯と結合力の高い主菜である肉や魚をドミナント、彩り的にもあるといい副菜をサブドミナントとすると、バランスを構成する主な三要素は音楽においても通ずるものがあるのでは…と今回の題材にしてみました。現代のコードはもっと複雑化しているものもあるため、より彩りを感じることも多いと思います。

世の中にはもう出尽くしたと言ってもいい程沢山の音楽が出回っています。その中でも、理に適ったコード進行が未だ衰えを見せないところに、音楽におけるバランスの根源があるような気がしています。かなり主観ではあるのですが。

そしてかく言う私も王道のコード進行は好きで、何となくその進行に落ち着きや安定感を覚えたりします(何故かと言われるとよくわからないのですが…)。理論がどうこうというよりは情緒とか感覚的なものがこの三要素の大部分なのではないかということと、理論はそれをより決定的にするもの、説得力の付加みたいなものかなとここ最近は思っています。

【5】食事に学ぶ「要素」まとめ
曲におけるバランスの要素は、情緒的なものも含めて古今より通ずるものがある。


tohma


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