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【8】水槽に学ぶ「音のレイアウト」

この前の連休中、観光に訪れた地域が運営している小さな水族館に足を運んだ時のこと。手作りの案内板や綺麗に整備された水槽、小学校の理科室のような少し懐かしさのある部屋に設けられたふれあいの場…どれも親しみのある空間で居心地が良かった。今回はそこから何となく感じたことを記していこうと思う。

世に流れている音楽と定義づけるものの殆どには「形式」といった枠の中で成り立っています。古典的なものだとソナタ形式や三部形式、J-POPでは典型的なAメロBメロそしてサビ等。限られた枠の中で音は展開していきます。その中でメロディーになるもの、伴奏や合いの手になるもの等、制作していく内にそれぞれの役割が出てくると思います。

水槽をぼーっと眺めていると、魚がすいすいと気持ちよさそうに泳いでいる中、ふわふわと水流に揺らめく海藻や、ひと休みできそうな岩等が置かれています。音も同じく、形式という枠の中で主役の音を引き立たせてあげるような音の配置や、音色、効果等を付加することで、その空間に一体感が生まれます。
主観ですが、ひとつの作品としてのまとまりは、質の高さに繋がるのではと考えています。

【8】水槽に学ぶ「音のレイアウト」
一体感を持たせる手段として、音の配置や音色、効果等がある。


tohma


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