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私の転職…同じ仕事をしたいと思う過程


#転職体験記
転職についての企画があったので、つづってみようと思います。
私は、新卒で入職した介護施設を辞めてから、転職を2度しました。
再々転職先は、同じ介護職という仕事です。
結局なんで出戻った(職場は全く違うけど、この言葉でいいのかな)の?って思われるかもしれないけれど、その過程の話をしてみようと思います。



私を守るために、辞めた。


そもそものきっかけは、鬱になったこと。
忘れもしない、24歳の春。
そのときの休職期間は、私の中では、人生「真っ暗闇」だった。
半年の休職期間を経て、職場復帰はできたが、また自分を壊してしまう可能性を持ったまま、仕事を続けることが難しい。と思ったから翌年の夏に私はお世話になった職場を去った。

お化けよりも怖い、扉を開けたら音もなく転倒している利用者。
穏便に朝を迎えたいと考えれば考えるほど、事務所で狂ったように鳴る「エリーゼのために(ケアコール音)」。それは次第に幻聴としても聞こえてくるようになる…。
両手に使用済みのPトイレのバケツを持ち、消毒清掃に向かう道すがら、夜明けの空を見て「ああ、朝が来た。あと少しだ…助けが来る…」と何度自分を鼓舞したことは一生忘れないと思う。

――私の夜勤時の苦い思いをまとめました

まったく参考にならない後ろ向きな、再就職活動。

会社を辞めて、次なにをしようか?にしても、すごく私としては勇気が要った。
なにか仕事をしないといけない。生きているだけでお金を使っている。

何がしたいのだろう?新しいところでうまくいく?

ハローワークは、前向きではない私には、怖い場所だった。職員の人は「どんな仕事を探していますか」などたくさん聞いてくれて、いろんなお仕事を紹介してくれる。
なのになのに。
私は「仕事をしないといけない」流れがだんだん怖くなっていた。
まだ何もしていないのに、次の仕事が、うまくいかないのではないかという恐怖。

そうやって恐る恐る見ていた求人票で「ここに応募したい」と思ったのが、初めての転職先であった病院の受付、という仕事だった。
とりあえず、一般職とか、考えればいろいろあったのかもしれない。
やってみたい、よりも、できるかもしれない、の、弱気な発想が、そのときは勝った。

個人経営の病院だったので、院長もスタッフさんも仲が良く、有難いことに私にも、とてもよくしてくれた。
(未経験の私を雇ってくださって、本当ーーに、ありがとうございました。)

結果として、この病院のスタッフとして働いたことで「もう一回、介護の仕事をしたいな」と思い始めたのである。

介護の仕事が嫌いではないという自覚を得た転職だった

もともと「人のためになる仕事」をしたくて勉強した介護の仕事。

患者様の応対をすることでいろんな人とかかわりながら、前職のことを思い出す。
培ったことが生かされる場面もあり、私の中で楽しいことも多かったのだと気づいた。しんどかったときは、しんどいことしか考えられなかったけどね。

「もう一回やってみようかな」そう思った。
どん底がわかるから、今度の私は、少し違うぞ、ってそう思う気持ちもあった。それくらいに、精神的には前向きになっていた。

ありがたいことに、病院の院長などは理解をしてくれ、私の再々転職に、背中を押してくださった。

そうして、今に至る。
私はこの介護の仕事は好き。
でも、そう思ったのは、一旦離れたからである。

時間にすれば、とても短い期間だったけれど、あのときの経験は今たくさん私の中で活きていると感じている。(もう鬱にはなりたくない)

今後もこんな風に自分を振り返ってみるのもいい機会なのかもと感じた。


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