詩集

日記の意味も込めて書いていた詩のようなもの

人間は生きる度濁っていく透き通っていたあの頃から様々な幸せと苦痛が混ざり合う段々   光は通らなくなっていく

どうせお別れが来る   どんな人とも   
ずっと一緒には居られない
それなら   今の出逢いを噛み締めよう
君を眼に焼き付けよう
そして   僕の人生史に深く書き残すんだ
人生とは    あるゴールに辿り着くことではなく
その都度見える景色を堪能することなんだと思う

僕がお供できるのはここまでなんだ
さようなら    また会う日まで
いや   もう会えないことくらい知っている   
それでも黙って君を送り出す
互いにそんな切ない想いを胸に
黙って手を振る    「またね」って

ただ愛していたい     でもそれが自分勝手だというなら    僕は愛することと反することをしているのかな…
でも    君と居たい   それは僕の欲だ
愛したいという欲を満たしたくて     
僕は君を愛せない

ガタンゴトン
同じ籠に乗って    同じ場所を目指して走っているのに    僕らはみんな違う
考えていることも    抱えている宿命も
みんな自分の中の遠くを見ている   お互いの心は離れている
ガタンゴトン

産まれた時から絶望の海で産まれて   
呼吸しようと顔を出す
時には藁をもすがりたくなって    溺れかける
常にそんな場所だから泳ぎは簡単になって   
なんとなく生きれるようになった

誰しも才能の原石を持って産まれてくる   
それを磨いていくのが人生だ
でも   石自体は取り替えられない
みんな違った石を持っている

電車の窓辺に映る自分
そんな自分と会話するんだ
僕に寄り添ってくれる人はいないから
自分で自分を癒すんだ
孤独な狼   遠吠えをして   牙の無いみんなと仲良くなろうとする
近付こうとしたら離れられ   手を伸ばしても届かない
誰よりも優しく   誰にでも優しく
そんな優しさは評価されない
評価されるのは能力   容姿   そういう冷たい世界だと知った

産まれた時目に入った光は
眩しすぎてぼやけてたのに
今や目の前にある光は
僅かで微かな光
生きる程希望を失って
あの頃の夢も諦めてしまった
今寝る度に見るのは
絶望に満ちた悪夢

ずっと何かに追われている気がするんだ
産まれた時からずっと
ただ逃げるように   走って走って
行きたい場所なんてとっくの前に忘れていた
今は無我夢中で逃げてきたから   
ここがどこか分からない
ここからどこに向かうのかも分からない
そんな気分なんだ
目の前にある僅かな光を頼りに
僕は進んでいく

今を愛すよ
この長くて短い人生の旅
その時々の景色と出会いを大切にして
幸せを噛み締めたい
ゴールの定まってない旅
いつ終わっても良いように

ホントを言うとね、君に笑いかけてほしかった。でも君は笑わない。
僕といると君は、つまらなそうにどこか遠くを見てる。世界線がズレてるみたいに。
そんな君も、ホントは寂しいこと分かってるよ。別の人のところで、僕には見せない笑みを浮かべてる。
ここにいるはずなのに、君とは目が合わない。
質問を投げる。返ってくるのはロボットみたいな返答。会話がしたい。心のキャッチボールをしようよ。僕のボールを義務的に返すロボットに見える。
たまには君のボールで遊びたいな。
ついには、ボール投げることすら拒まれてしまった。
果たして、それを友達と言えるんだろうか。

まるで怪物
ここではイブツ
牙の生えたケモノ
いつも除け者

僕に対してくれた愛を覚えてるよ
ずっと昔のものでも
それをお守りとして大切にするよ
僕のこと想ってくれた人達
ずっと忘れてないよ
時々思い出して
幸せをリプレイしてるから

君に牙が怖いと言われたら隠すし
あなたに鋭い爪が愛おしいと言われたら見せる
そういう生き方
相手のためを思うこと
自分の素を愛すこと
どちらを優先すればいいんだろう

みんな違うことは寂しい
だから同じを増やしたくて
一緒に居ようとする
自分が居ることで
その場が素晴らしくなるなら
違っていても良いと思える

時間は僕を未来につれていってくれるけど
みんなを過去に置き去りにする
頼もしいけど残酷でもある

争ったり
いがみ合って嫉妬し
自分を嫌うくらいなら
みんなで協力して一つになりたい
敵じゃなくて仲間で居たいな

役割の異なる臓器のようなもの
皆が居て成り立つ世界

それだったら残酷な違いさえも
すんなり受け入れられる気がするよ

向かう先が終わりだとしても
君の今を観測したい
僕にしか出来ないこと
瞬く間に消える一等星
瞼に焼きつけるよ

きっと気まぐれ
踏み出したら消えて
永遠なんてないこと 理解しても
終わりは苦しい
君に会えば
お別れの針が進む
そんな気がする
何もしなくても進むから
ただ虚しい

世界は常に移り変わっている
相対的に変わる世界だ
君の気分にも波がある
好きになったり 嫌いなったり 
そんな流動的な世界だから 
掴みどころがなくて悩むんだろう
それなら 
皆が流れる水のように
形を変えて柔らかくあれば 
隙間を埋めて満たし合えるってことだろうか

赤ちゃんが手足を発見するみたいに
僕は自分の輪郭を確かめる
自分がどんな器で生まれたのかを受け入れるために

僕のフィルターじゃ見られない
貴方の目で見たもの見せてよ
僕の目では世界を深く捉えられない
もっと面白く もっと美しく
少し歪んでて彩られた
貴方だけのレンズフィルター


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