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葬儀の仕事。超初心者時代。3

ストレッチャーに人を乗せた時の重さ。
想像もつかない その 時 に向けて毎日何回も練習。
その合間に葬儀の流れを確認。
道具を確認。
仏教なのか神道なのかキリスト教なのか。
仏教もいくつにも分かれているらしい。
宗派で使うお道具も意味合いも違う。
そんなことも調べ始めた。

妹と2人始めた葬儀屋。
2人になって15日間、ぴたっと仕事は入ってこなかった。
それでもいつ電話が鳴るのかと思うと全然眠れなかった。
父の葬儀から1ヶ月半、すごい勢いで体重が落ちた。
その15日間はひたすら集中して勉強した。
もちろん教えてくれる人はいない。
近くの葬儀社は葬儀初心者2人の姉妹が再開した葬儀屋がどうなることかとおもしろそうに見ているだけなので聞くこともできない。
誰が味方なのか敵なのか。
この時は周りは敵しかいないと思っていた。
父がいなくなっただけで人がどんどん離れていく(ような気がした)。
もともといたスタッフたちが辞めただけではない。
葬儀の依頼をしてくれていた既存のお客様が他の式場に行ってしまったり
自分たちには信頼も経験もない。

仕方ないと思いながらも、がっかりして
精神的にも追い込まれた。

柱がいなくなると、こうも人というのは裏切っていくものなのだと考えさせられた。

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