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ゼロからイチを生み出す人になりたかった


そんな人って、多いと思う。

社会人になってから、仕事に対する漠然とした
なんか違うなぁ…の感情をなんとかしたくて、転職を考えている。
その前段階として、自己分析をしている。

その中で、自分のなりたかった姿と、自分のありのままの姿を見つめて、絶望しかけた。


小さい頃から何かをつくることが好きだった。
親が通わせてくれたこどものアトリエ教室が楽しかった。それが一番最初の記憶な気がする。
喘息持ちで、外で走り回ることが苦手だった私は、ずっと家で絵を描いていたり、ブロックで遊んでいた。公園へ行っても砂場遊び。

図画工作も好きだったし、詩や作文も得意だったように思う。
物語を考えるのも好きで、漫画を読むことが好きだった私の夢は、中学生まで漫画家になることだった。


でも、高校生になって全てがへし折られてしまった。
プロレベルの漫画を描く子が同級生にいたのだ。

そこで、好きなだけではできない、持って生まれた才能があって、努力もできる人じゃないといけないんだということを知った。
ああ、もう漫画家になることは無理だ、と痛感した。

中学生の後半頃から、自分のイメージがうまく絵で表せないことにすごく憤りを感じていた。
親は好きなことをしたらいいよ、と応援してくれて画材屋に連れて行ってくれたり、デッサン用の本も与えてくれた。
なのに、努力ができなかったんだ。
最初から上手く描けるはずなんてないのに本を見て、描いてみて諦めて自分が描ける好きな絵だけを描いて…
それだけをして、つらいことを乗り越えてもっと楽しくなる、ということを知らずに過ごした。

きっとここが私のひとつめのターニングポイントだったんだろうな(悪い方の笑)


そこから歌うことも大好きだったので、歌を作ろうなんてギター買ったり、物語を表現して人の感情を動かすことに憧れて劇団に入ったりするんだけど…続かず。つらいことを乗り越えられなかった。

こう書いていても嫌になる。でもそれが私なんだって、ちゃんと思っている私もいる。


それでも何かをつくることはずっと好きで、
お菓子を作ることが好きだったり、友達の誕生日には凝ったアルバムを作るのが楽しみだったし、大学時代にはサークルで使うチラシや、パンフレットの作成もしていた。(手書きと当時のスマホアプリ編集レベルだけど…成功体験のひとつ!)

最近も、料理やお菓子作りは安定して好きだし、Webデザインをしたいと思ってバナー作成に手を出してみたり…(入っていたコミュニティが閉鎖してしまったことをきっかけに、また停滞しています。情けね〜)


そして冒頭に戻り、これからの人生、もうちょっと仕事に対して自分の熱を注ぎ込めるようになりたいと思い、キャリアチェンジをしたいと思うようになった。
そこで、最初に企画をする人になりたい!と直感で思った。
アイディアを出すことは大好きだし、好奇心も旺盛だし!なんて。

でも企画職は未経験なんて募集しているはずもなく。
まずは営業の経験が必要なのかなと浅はかな考えで未経験からの営業職志望としてエージェントに登録。書類は通らないことの方が多く。面接行っても、なんか違う…。

並行して自己分析をし直しているけれど、自分の得意なことがわからない…。


そんな状況を恋人へ相談してみると、「アサはゼロからモノを生み出すというより、何か枠を与えられて、その中で組み立てていくのが好きなんじゃない?」と言われた。

なるほど。と思うと同時にすごく、認めたくない!という気持ち。

だって自分の中から出てくるイメージを形にすることが好きだったんだよ!?こうしたら面白いだろうな〜が好きだったんだよ!?

創作が好きと思っていた私にとっては、心臓をぎゅっと掴まれたような、平手打ちをされたような、痛み。じっとり汗が出る。平静を装う。

でも「なるほど。」なんだよな。
料理だってお菓子作りだって、レシピに沿って組み立てていく作業だもん。
漫画だってパンフレットだって、自分のイメージを組み立てていく作業なんだ。思えば、図画工作の時間も、枠組みがあったもん。何でもいいから作ってください〜!は少し苦手意識があった気がする。


なるほど、と認めて。
また自分を見つめ直して、理想と現実に折り合いをつける。
いっそ、理想に向かって猪突猛進になれたらな、なんて思いながら。


職探しと自分探しはもうちょっと続きそうです。




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