アサハナダ

ものを作ることが好き。 記憶は名前をつけて保存。

アサハナダ

ものを作ることが好き。 記憶は名前をつけて保存。

最近の記事

今を考えよう

未来のことを考えがちだなって思った。私。 うっすらと転職活動をしていて、とてもいいなと思える企業に出会った。 カジュアル面談をしてもらって、担当者がなんと大学の後輩で。面識はなかったのだけれど。 それもあってか、会社の基礎知識や事業内容から、どんなことを考えながら仕事をしているのかなども聞けて、ここで仕事がしたいって思えたのだった。 そしてなんとか一次面接は通過したのだけれど、二次面接で落ちてしまった。 最初はとても悲しかったけど、そりゃそうだ、と腑に落ちてしまった。

    • ゼロからイチを生み出す人になりたかった

      そんな人って、多いと思う。 社会人になってから、仕事に対する漠然とした なんか違うなぁ…の感情をなんとかしたくて、転職を考えている。 その前段階として、自己分析をしている。 その中で、自分のなりたかった姿と、自分のありのままの姿を見つめて、絶望しかけた。 小さい頃から何かをつくることが好きだった。 親が通わせてくれたこどものアトリエ教室が楽しかった。それが一番最初の記憶な気がする。 喘息持ちで、外で走り回ることが苦手だった私は、ずっと家で絵を描いていたり、ブロックで遊ん

      • 備忘録

        アイデアは、するするとこぼれ落ちていく。 すぐ忘れてしまうアイデアなんて、大したことないんじゃない、って、中学生の頃何度も何度も思っていた。 それを少し思い出した。 そしたら、なんだか私が帰ってきた気がする。 するするとこぼれるアイデアをなるべくこぼさないように、記憶をたぐり寄せるように、そうやって生きてきて、 溢れるとりとめのない言葉と映像を、なんとか形にできるようずっと同じことを思い返す。 ノートに向かう。左手でノートを覆いながら。 そうやって、生きていきたいの、

        • 人生の流れのなかに

          最近、引っ越した。 彼とのふたり暮らしをするために。 大好きだった街から離れ、少し離れた気になる街へやってきた。 そこは、たくさんの飲食店がある。チェーン店・個人経営問わず。 いい感じの八百屋さんもある。大きいスーパーもある。 前の街は大きなスーパーがなかったことがウィークポイントだったので、料理が好きな私は心躍った。 駅のスーパーには美味しそうなお魚も沢山売っていて、ちょっと高いけど、値引きのシールが貼られたら、それをもとに献立を立てる。 前の街のお気に入りポイント

        今を考えよう

          風邪後

          久しぶりに湯船に入る。 妹がくれた入浴剤。入れたらなんだ、青リンゴジュースみたいな色になった。 青リンゴジュースに浮かぶだらしない身体だ。 またダイエットを再開させなくてはいけない。 お大事にー のーの伸ばし棒のせいで、そう思っていないんじゃないかと思う。 ご迷惑おかけします、の一言になんのレスもなし。 ああそう、ご迷惑って思ってんのかい、ってさ。 まぁ多少そう思っていたとしても気にせんで、くらいの社交辞令が出ないような人とは休日も遊ぶような仲にはなれない。 こん

          なにも知らない

          山手線から千代田線に乗り換えるなら、有楽町から日比谷を目指すよりも、東京から二重橋前へ歩くことが好きだ。 丸の内仲通りはキラキラしている。 金曜日の夜は、22時過ぎでもスーツの男女が横に並びながら歩いている。 暑すぎる毎日、金曜のテラス席で解放されたポロシャツを着た若い男性たちが、おしゃれなビールを瓶のまま飲んで語らっている。 わたしもそんな風になりたかった。 キッチリとスーツを着て、きっと自分にしかない何かを持って、社会を動かしていたい、って思ってた。 わたしにな

          なにも知らない

          半分ずつのドーナツ

          夏の初めに、恋人ができた。 わたしを好きだって言ってくれる人。 わたしが好きな人、ではなかった。 友達として、一緒にいたいかなぁ。 まだ付き合うには早くないかなぁ。 色々考えたけど、でもひとつ確かなことがあった。 最初に会った時から、この人は大切にしたい人だなって感じていたこと。 どうして私と付き合いたいって思ってくれたの、という問いかけにきちんと答えてくれる。その事実と、内容にちょっと心動かされた。 付き合ってみるか、ってな感じで始まった彼との日々は、穏やかで優

          半分ずつのドーナツ

          お弁当をつくる

          お弁当をつくる。 わたしだけがワクワクするようなお弁当を。 母が作ってくれたお弁当も好きだけれど、 時々嫌いなこんにゃくの辛い煮物が入っている。マヨネーズがべったりついたいんげんも入っている。 私はそれを入れなくて済む。 一人暮らしを始めて、初めて自分だけのためにお弁当を作った。 残り物も含めて、私しか作っていない。 そのお弁当は私だけが見て、私だけが食べる。 憂鬱な仕事の合間の、1時間だけの自由な時間。 それに添える、お弁当箱。 どんなものを詰めたっていい。

          お弁当をつくる

          このままひとり、なんてそんなことは絶対にない

          鎌倉に向かう途中、品川から乗ってきた若いふたり。 会話の内容から、付き合う前だろうと推測されたふたり。 うまくいったかしら。 1時間の長旅を終え、東京駅で降りる。 もう家に帰っても何もしたくない。 自分を甘やかそうと、駅弁でも買ってしまおうか、と思ったけどやめた。 丸の内北口を出て、二重橋前駅を目指す。 本当は地下から行った方が早いのだけれど、なんとなく、夜の丸の内駅舎が見たかった。 誰かと見るより、ひとりで見たことの方が多い丸の内駅舎。 こんな気持ちを受け止

          このままひとり、なんてそんなことは絶対にない

          この街の

          年明け前に、引っ越した。 実家からはそんな遠くない、前から少し好きだった街。 新しい生活には満足している。 築は古いけど、窓がたくさんあって晴れの日の日中は家のどの場所も電気をつけずに過ごせる。 職場の最寄りであるJR飯田橋駅の駅舎が少し前に新しくなった。 とはいっても、普段逆の出口を使っているから馴染みはない。 曲がったホーム部分が、電車との隙間を作って危ないからと、逆側のホームを延長して出口を移動したらしい。 電車の停車位置も変わる。 移動した次の月曜、ホームへ降

          綺麗になったね

          綺麗になったね、って魔法の言葉だ。 友人と買い物をしていたら、大学時代のサークルの同期から電話がかかってきた。 「Aくん?もしもし?え、なに、どうしたの?」 「いや、アサに会いたいなーって思ってね、電話した」 卒業してから会っていない彼。 しかも、学生時代も前半は割と仲良かったけど後半はそんな絡みはなく…笑 意外過ぎて、間違い?なんて言ってしまった。 「いま、B(こちらもサークルの同期)と飲んでるんだけど、よかったら一緒に飲まない?」 「えー!あそういえば、この前

          綺麗になったね

          金木犀の香りはもうしなくなったけど

          天気って本当にすごい。 気持ちが変わる。 晴れた青空の下。 少し久しぶりに会う友人とカフェにいっておしゃべりをした。 そのあとは友人の恋人のプレゼント選びに少し付き合って。 美味しいごはんを食べて、少しお酒を飲んで、ほろ酔いのまま喫茶店。 なんて最高の日だったんだろう! おしゃべりは尽きない。 過去のこと、今のこと、未来のこと。 ああだったらよかったのにな、こうだったらいいのにな、そうなればいいのにな。 なんて話をしながら、とっても笑った。 ** そういえば、失

          金木犀の香りはもうしなくなったけど

          夏の終わり、セプテンバー

          久しぶりに文章を書く。 9月になった途端すっかり涼しくなって、今年の夏は1ヶ月間しかなかったみたいだ。 1回涼しくなった空は、気温が30℃を超えていてもなんだか夏とは違う気する。 今年の夏を思い出していつか愛しく思える日が来る、って夏への想いを綴った2ヶ月前の私が言っていた。 まぁきっと、そうなるんだろう。 今年は、プールにもフェスにもビアガーデンにも旅行にも行けなかった。 でも、手持ち花火ができた。 親友と花火したいねと朝メッセージやりとりをして。今日、やっちゃお

          夏の終わり、セプテンバー

          となりの匂い

          この人のこと、きっとこれから大好きになるな と、駅で別れた後ふっと思った。 きっとその時からもう好きだったのかもしれない。 その時彼がつけていた香水。 私も好きな香りだった。 前会った時につけていた香り、私すごく好き。 そう伝えたら、頻繁につけてきてくれるようになった。 今日あれだよ。うん、ずっと思ってたよ、いいね。はは、お気に召しましたか? なんて会話、思い返したってなにも起こらないのに。 シャンプーを変えた。 今まで使っていたヘアオイルの香りがシャンプーの

          となりの匂い

          映画館を出たら雨が上がっていた。

          今年の誕生日は、電車の中で迎えた。 大好きな友人2人が、前日だけど…ってサプライズで祝ってくれた。その帰り道。 ひとり、本を読んでいた。 ここ最近の誕生日を思い出す。 昨年は仕事。一昨年も仕事。 一昨年は、夜は母と2人でご飯を食べた。 始まったばかりの仕事が本当につらくて、泣き言を言って銀座のレストランでぽろぽろと泣いた。 昨年はなんとか慣れてきた仕事。同じチームの人が2人休み、バタバタと仕事を終えた。 その後学生時代の友達4人に急遽誘われ、カラオケに行った。とても

          映画館を出たら雨が上がっていた。

          夏に閉じ込められたもの

          夏が好き、とても好き。 もうなんとも言えないくらい好き。 大好きって感じじゃない、もう好き!好き好き、好きがいっぱい!って感じ。(なにを言っているの?) そんな意味わかんないこと言ってしまうくらい、夏、あなたへの想いを言い表せないのよ。 どうしてこんなにも好きなんだろうと考える。 どうして夏ってだけでこんなにも愛しいんだ。 夏で連想されること。 プール。海。花火。蜃気楼。麦わら帽子。蝉の声。ビーチサンダルで歩く音。 ソーダ味のアイスクリーム。室外機から出てくる温風。日

          夏に閉じ込められたもの