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『その年、私たちは』 Ep11-12 - ビギンアゲインにときめかないワケがない

『その年、私たちは』Ep11-12を視聴。


「シアワセな時間をありがとう!」と言いたくなる満足度。

もしかすると『その年、私たちは』は、『賢い医師生活シリーズ』以来の癒しドラマかもしれない。

これといった悪役が登場しない平和さもだけど、物語全体に優しい空気が流れている。新緑の季節を思わせる美しい映像も、癒し度がググ〜ンと上がる理由のひとつ。


ということで、「癒し」と「ときめき」が心を満たす、『その年、私たちは』Ep11-12について綴りたい。


1. チェ・ウンの言葉にときめかずにいられない-Ep11-12

Ep11-12は「ときめき」の連続だった。

たとえば、仕事中のヨンスの後を飼い主を追う犬の如くついて行くウンの姿。
そして、両手にアメリカンドック、口に袋をくわえたウンのキョトンとした顔。

まさに子犬。可愛すぎる。。
ときめきを通り越し、これはもう反則の域だ。


それだけじゃない。
今週のウンはいつになく「男らしさ」を発揮する。

「友達にはなれない」と語るヨンスに対し、放った言葉がこれ。


会いたかった いつも会いたいと思ってた


真顔でいきなりこんなこと言われたら、いったいどうすりゃいいのよ。
ヨンスの気持ちになりきって視聴している私としては、もうこの一言だけで満たされしまう。

そして、極めつけは、

僕を愛して欲しい

二度と離さずに ずっと 愛してくれ お願いだ


受け取り方によってはかなり重たいこの言葉。それはウンの心の傷を反映した彼の本心でもある。そう思うと胸が締め付けられ、一方で激しくときめいてしまう。

それに、あのウンが、あのヨンスに正面切って告白する姿が、もう感慨深すぎて。
一視聴としては、このビギン アゲインの瞬間を「ときめき100%」でありがたく拝聴した。


2. チェ・ウンの抱える「心の傷」について

さて、ここへ来てウンが抱えていた心の傷が明かされる。
やや唐突感があるのは否めないが、よく考えてみれば、物語前半から両親のウンに対する不自然な気遣いが伏線として描かれていた。

とはいえ、親に捨てられたというトラウマのヘビーさは、この物語の爽やかさにはそぐわない気がしないでもない。

それでも、文房具店の子犬のエピソードになぞらえ「心の傷」について語る構成は気が利いている。それによって、深刻さは最小限に抑えつつ、ウンが抱えている寂しさがジンワリと伝わってくる。
いずれにしても、この「心の傷」を告白したことによって、ウンとヨンスの結びつきが強くなったのことは間違いないワケで。


ところで、ひとつ気になることがある。
それは、ウンが現在の両親に育てられた経緯について。
これ、整合性を欠くことなく且つ不自然ではない理由を、残り4話で盛り込めるかしら?

一番気になったのは、ウンの記憶の曖昧さ。
実の父親に捨てられた頃のウンは、数が数えられるくらいの年齢だったわけで、現在の両親と暮らすことになった経緯を記憶していてもおかしくない。でもそこはハッキリと語られず、「捨てられた夢を見るようになった」という表現に留めている。このあたりが少々モヤモヤ。


いずれにしても、今のところわかっているのは「現在の両親にはかつて幼い息子?がいたが、亡くなった、またはなんらかの理由で手放した」ということだけ。

このあたりのエピソードは、ウンの人格形成に関わるところでもあり、もう少し掘り下げられると思うけど、すんなり受け入れることができる描き方であってほしいと切望。


3. 傷つきたくない大人たちの恋の行方

この物語の主要登場人物(ウン、ヨンス、ジウン)は、常に自分の内面と向き合い、終始悶々としている。

そうなってしまう理由はただひとつ。
傷つくのが怖いから

揃いに揃って一途な彼らは、自分の気持ちに正直になることを極度に恐れている。「傷つくくらいなら、自分の気持ちを無かったことにする方がマシ」と考える、なんとも臆病な大人たちなのだ。

しかし、物語が進むにつれて、ウンとヨンスは自分の気持ちをコントロールできなくなる。
ウンの行動(旅行先での突然のキスとか)がその象徴なワケだけど、彼の衝動的なところは、時に鉄の壁(ウンを拒絶していたヨンス)をも、簡単に陥落させてしまう。
まあ、それがウンらしいというか、彼にときめきいてしまう理由でもあるわけだけど。


ともあれ、「傷つきたくない」と必死に自分を守ってきたウンとヨンスが、自分の気持ちに素直になるところまで漕ぎつけたのはなによりだ。

そのことによって、再び傷つくことがあったとしても、まずは新たな一歩を踏み出した。



さて、一方のジウンはどうか。
彼の片想いは、とーっても切ない。
空気読みすぎ&常識人の彼は、いつでも貧乏くじを引く。

「大切な友人ウンを失うような真似は絶対にしたくない」と考えるジウンは、ウンと違って自分を抑えることができる程度には大人。彼にウンのような衝動的行動を起こせるはずもなく、ストレスはたまるばかり。


そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、ことヨンスに関しては、ウンはジウンに遠慮なし。ジウンの気持ちに気付いていながら「ヨンスと寄りを戻した」と堂々宣言したりする。

私の勝手な予想では、ジウンの気持ちを知ったウンが自分の気持ちを一度は引っ込める展開になるのではないかと思っていたのだが、そんな気配は全くない。
ウンは、安定のマイペースっぷりを発揮し、「ヨンスは俺のもの」モード全開。

そうなると、不憫なのはジウン。
自分に想いを寄せる後輩の気持ちも、ヨンスへの叶わぬ想いに囚われ眼中になく。

ああ、どうか最終回までにはジウンにもシアワセが訪れますように。


4. チェ・ウンの何気ない仕草にも萌える(ロスが怖い)

何度も言うが、チェ・ウンにハマっている。

そして、彼の好きなところならいくつも挙げられるけど、実は、何気ない仕草に一番萌えている。

それは、ウンが時折発する「オッ」という声。
(Ep12の場合、ヨンスに後ろから抱きつかれた時に思わず漏れた声がそれ)

これがすごくイイ。
なんかとても優しいのだ。この「オッ」の響きが。
これを聞くたびにキュンとするのはきっと私だけじゃないはず。

そして、ウンの「オッ」にすら萌える私としては、ときめきポイント満載の今週はまさに神回だった。特に、Ep12は最終回かと思うほどのハッピモードで、ウンとヨンスの幸せな姿に癒された。(予告編を見る限りまだまだ波乱がありそうだけど)


でも、始まればいつか終わるのが世の掟。
あと4話(あと2週!)でこの癒しドラマが終わってしまうかと思うと、今からロスが怖い。。

ともあれ、ウシク演じるウンの魅力を存分に堪能しつつ、ヨンスの気持ちになりきって、ウンに愛されるシアワセを享受しべし。




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