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『その年、私たちは』 チェ・ウンにズブズブとハマっていく理由

2022年、年明けから韓ドラ&韓国映画三昧で過ごす日々。

その中でも毎週の配信を楽しみにしているのが、1月9日現在10話まで配信している『その年、私たちは』。

チェ・ウシク、キム・ダミのラブストーリーとくれば期待も高まる。

そして、物語も後半戦の今、チェ・ウシク演じる、チェ・ウンに見事にハマっている。ここでは、チェ・ウンにハマる理由について綴りたい。



1.じわじわと心に入り込んでくる男、チェ・ウン

さて、チェ・ウンとはいったいどんな男なのか。

表向きのキャラ設定は、”ちょっとアホな青年”。

そんな彼は、昔の恋人への恨みを何年も忘れないタイプの男。
その執念深さはなかなかのもので、キム・ダミ演じる、クク・ヨンスに対して大人気ない態度を取ったりする。
たとえば、長年妄想していた復讐として”顔に水を吹きかける”を実行したり、”ヨンスが嫌がっている”という理由だけで、自分もやりたくないドキュメンタリーの撮影をワザと承諾したり。
もう、完全に子供。人間的には未熟な部分があるのは否めない。


それでも、私はチェ・ウンにハマりにハマっている。
なんというか、スルメのように「噛めば噛むほど」なのだ。


その理由はいくつかある。

まず第一に、このアホキャラが思いのほか、かわいい。
鈍臭さも、ふくれっ面も、要領の悪さも。そして、愚直さも。


第二に、彼はアホキャラを振り撒く一方で、人気画家という別の顔を持っている。

絵を描く時のチェ・ウンは、普段ぼーっとしている彼とは別人だ。
精密な絵を仕上げる時の真剣な眼差しと集中力。その姿は美しき。

つまりは、わかりやすいまでの”ギャップ萌え”なのだ。

このギャップはかなり強烈で、ヨンスにいつも尻を叩かれていたチェ・ウンを見直すというよりは、惚れるレベルだったりする。


そして、これが最大の理由だが、彼の自己肯定感の高さが素晴らしき。
なんというか、チェ・ウンはどっしりしているのだ。
人間としての安定感が抜群とでも言うか。

それが、彼の自己肯定感の高さからきていることは間違いない。
そしてそれは、チェ・ウンという人物の本質なのだと思う。

たとえば、勉強ができなくても劣等感を抱くことがないのは、勉強に興味がない自分のせいだと知っている。そんな自分を人と比較することもない。
自分は自分。
寝てるか食べているか、あるいは絵を描いているか。つまりは、「生きていくために必要なこと」と「やりたいこと」しかしていない。

極めてシンプルな生き方をしているの男、それがチェ・ウンなのだ。

加えて、その場の雰囲気に流されることはほとんどない。むしろ思慮深さがありそこも彼の魅力のひとつ。(膨大な本を読んでいる読書家であることがその背景にあるはず)

そしてそれは、本当の意味で強くなければできない生き方でもある。

つまるところ私は、チェ・ウンの本質的な部分に強く惹かれているのだ。

飾らないことの強さみたいなものがそこにはある。これって、人間として最強の魅力だと思う。


2.ヨンスの気持ちになってウンに翻弄される

さて、一方のヨンスはと言えば、学生時代の自信に満ち溢れた輝ける時代を終え、今や平凡な社会人として、日々を淡々と生きている。

賢く頭の回転は早いが、そのキツーい性格が災いしてか、人に好かれるよりは怖がられることの方が多いタイプ。

自分の好きに生きているウンとは対照的に、ビジネスウーマンとして生きるためには下げたくない頭も下げる。そしてそんな現状に、ややうんざりもしている。

つまりは、浮世離れしているウンとは対極の人生を生きているのがヨンス。


そもそもウンとヨンスの性格は正反対。
でも、そんな二人だからこそ恋に落ちたワケで。
なんと言っても自分にはないものを持つ相手に惹かれるのは恋のセオリーだし。

そして、今でもウンのことが好きであるにも関わらず、素直になることができない彼女もまた、大人気ないと言えばそのとおり。

それでも好きな気持ちは抑えられない。
様々な感情が渦巻きながらも、惹かれ合うウンとヨンス。


さて、ヨンスにとってウンが忘れられない理由の一つは、ウンが放つ安定感への執着があるのだと思っている。彼の安定感はそのまま彼女の精神的安定をもたらし、心を満たすのだ。

そういう意味で、彼女にとってウンは必要不可欠な男。
ウンの本質を熟知するヨンスの想いが別れた後も続くのも、ごく自然の成り行きだ。
だいたい、人生においてそんな相手にはそうそう出会えるはずもなく、だとするとウンを忘れるのは彼女にとって至難の技なはず。

ということで、仕事で致し方なかったとはいえ、ウンと再会してしまったが最後、よみがえるのはウンへの想い。5年前、自分から別れを切り出しウンを傷つけたた手前、距離を置こうと試みる気持ちもわかるが、好きなものは好きなのだ。

でも、同じように揺れているウンは、その正直さゆえに、ヨンスに対して抱いていた憎しみも恋しさも全て、ヨンス本人に表現してしまう。

そりゃ、翻弄されますわな、ヨンスさん。
素直とは、時に罪なことなのだ。

ともあれ、揺れる二人が今後どうなっていくのかがこのドラマの見どころであり、その過程で、ますますウンの魅力が炸裂するのは間違いない。


3.チェ・ウシクの魅力を改めて

チェ・ウンを演じるチェ・ウシクを初めて見たのは映画『パラサイト』のギウとして。

その時は、どこにでもいそうな普通の青年という印象で、演技は素晴らしいと思いつつ、そこまで惹かれることもなかった。

そして、次に観たチェ・ウンの出演作は『The Witch/魔女』。

ヨンス演じるキム・ダミとの共演というのも萌えポイントだが、ここではダークな役どころ。主人公ジャユン(キム・ダミ)に恨みを抱くクィ・ゴンジャを演じている。

この映画での”悪い目つきのウシク”はかなり魅力的で、このあたりから”ドラマや映画にウシクが出演すると嬉しい”状態になっていた。

その後、いくつかの映画で彼を見る度ニンマリしていたところに、『その年、私たちは』の配信!

今まで見たどの役柄とも違う、ちょっとダメなキャラを演じるウシクにどっぷりハマるまでになってしまった。
このドラマにおけるウシクの魅力は、前述のウンの魅力で綴った通りだけど、ウンを演じているのが、ウシクだからこそイイというのは確実にあるワケで。


それにしても、30歳を超えている彼が、高校生を演じても全く違和感がないのもすごいと思う。(キム・ダミもそうだけど、彼女はまだ20代半ば)
画面から溢れ出んばかりの初々しさがすごい。

そして、正統派のイイ男(たとえばヒョンビンのような)に対して感じるときめきとはまた別の、普通っぽさの中に光る安心感や親近感が彼の魅力として炸裂。

チェ・ウシクを見るにつけ、「普通っぽいことは、様々なタイプの役を演じられることを含め、演技をする上で幅が広がるのだろうな」と思ったりする。そしてそのおかげで、いろんなウシクが堪能できるのは一視聴者としては、とーっても嬉しいことなのだ。


さて、明日から11話&12話が配信される♪

ウンの魅力にハマりながら、二人の恋の行方をシカと見届けるべし。




【ブログにもドラマ完走後の考察を書いています】


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