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23区内に建てた狭小住宅のアレコレ-間取りと住宅設備 その1-

今回から間取りや住宅設備について、こうした方がよかったなーとか、これはやっといてよかった、などを書いていきたいと思います。
まずは、検討のベースになる間取りを決めるまでをその1では書いてみます。

譲れないことから決めていく

間取りについては、土地を買う前からイメージを持っておかないと後々こんなはずじゃなかった。。。ということになるので、どんな家に住みたいかというのは、土地を買う上でも建築会社を決める上でもとても大事だと思います。
逆にそのイメージがなかったり、住む家にそこまでのこだわりがなければ、建売りやマンションの方が万人に受け入れられやすいように造ってあるので、失敗も少ないですしイメージしやすくて良いかもしれません。
私の場合は多額のお金を払うのであれば全部好きにしたい派なので、色々と好き放題要望をあげさせていただきました。

以下は、最初に間取りを決める際の条件です。もちろん、建築基準に満たないとか日本の法律的にはそれ無理とかあるんですが、それは設計をしてくれる建築士さんが判断してくれるので、ひたすらあーしたい、こーしたいというのを考えます。

  • must

    • 建築コスト2,000万円以下(地盤改良等含む) <- 途中で無理な注文だったと思い知りました

    • カーポート(車のサイズ D4500 mm x W1800 mm x H1600 mm)

    • 1F床部分までの高さについて浸水対策を考え少し高めにしたい

    • サービスルーム扱いでもよいので、3部屋 + LDK がほしい

    • リビング内にトイレは配置しない(トイレの扉が直接隣接していなければ可)

    • 大量の雨水でも、浸水しないような排水を考慮してほしい <- 雨水よりも湧水で悩むことになりましたが、、、w

  • better

    • バルコニー、ルーフバルコニーがほしい

    • 3部屋はそれぞれ独立しているのが望ましい(隣接は可だが扉は別がいい)

    • 水回りの生活導線的に3Fに風呂、トイレ、洗濯機置場、バルコニーを集約したプランも検討したい

    • 寝室のフロアにはトイレがほしい

    • 物が多めなので床下やロフトなどの収納スペースがほしい

    • トイレは、1Fと寝室のあるフロアの2箇所がベストだと思うが、1つでも不便がなさそうなら問題ない

    • 母屋下がり部分の活用方法についての提案がほしい

    • 階段が多いので、収納やトイレなど、スペースを有効活用したい

上記が、最初、建築会社を決める際に各社から参考プランを出してもらうときに出した要望です。
これらの要望と土地の条件を元に、間取りの参考プランが出てくるので、より具体的な話しをしていくことになります。
なにせ、土地14坪で建築面積10坪の狭小住宅で、資金も限られています。スキップフロアがいい!とか、全部アイアンのスケルトン階段がいい!とか地下室がほしい!とか、アイランドキッチンでパントリー収納も多めにほしいとか、ウォークインクローゼットほしいとか、玄関に靴の収納とは別の収納がほしいとかとか、却下された要望も星の数ほどありますが、言うだけならタダです。少しでもこうしたい!というのがあれば、変なこといってんなーっていう目でみられても躊躇わずに言ったほうがいいです。素人のアイディアを様々な法規制や建築的な側面を考慮しながら形にしてくれるのが建築士さんなので、何でも言ったほうが良いのです。
ということで、最初の要望を検討してもらった結果、最終的にこういう形に落ち着きました。

  • must

    • 建築コスト2,000万円以下(地盤改良等含む)

      • あれこれ譲れないって言ってたら、1,000万程度上振れました、、、

    • カーポート(車のサイズ D4500 mm x W1800 mm x H1600 mm)

      • 車庫入れもむずかしくない程度の余裕をもって実現しました

    • 1F床部分までの高さについて浸水対策を考え少し高めにしたい

      • GLから461mmが1Fの床上になりました

    • サービスルーム扱いでもよいので、3部屋 + LDK がほしい

      • 3LDK (建築的には1LDK + 2S) の間取りになりました

      • 2S は、1Fに3.5畳の書斎と3Fに4.5畳の子供部屋ですが、機能性に優れ満足です

    • リビング内にトイレは配置しない(トイレの扉が直接隣接していなければ可)

      • 1Fと3Fにトイレを設置できました(リビングは2F)

    • 大量の雨水でも、浸水しないような排水を考慮してほしい

      • 家の周囲を土間にして、雨水は下水に排水されやすいようにしました

  • better

    • バルコニー、ルーフバルコニーがほしい

      • 2Fにバルコニー、屋上部分にルーフバルコニーを設けました

    • 3部屋はそれぞれ独立しているのが望ましい(隣接は可だが扉は別がいい)

      • 1Fに1室、3Fに2室実現しました

    • 水回りの生活導線的に3Fに風呂、トイレ、洗濯機置場、バルコニーを集約したプランも検討したい

      • 検討しましたが、効率的とは言い難かったため却下となりました

    • 寝室のフロアにはトイレがほしい

      • 実現しました

    • 物が多めなので床下やロフトなどの収納スペースがほしい

      • 3Fの一部屋に大量収納できるロフトと同じ部屋のクローゼット内に隠れ収納、1F洗面室の床下にも収納できる場所ができました

      • 3F通路にもいくつか収納を設けられました

      • 3Fからルーフバルコニーにあがる階段の途中にもちょっとした収納を設けてもらいました

    • トイレは、1Fと寝室のあるフロアの2箇所がベストだと思うが、1つでも不便がなさそうなら問題ない

      • 前述のとおり、2箇所設けられました

    • 母屋下がり部分の活用方法についての提案がほしい

      • 横に大きなクローゼットを設けました

      • 母屋下がりのデッドスペースを上に活用し、ロフトやルーフバルコニーとしました

    • 階段が多いので、収納やトイレなど、スペースを有効活用したい

      • 1Fはトイレ横になるのですが、収納Boxをおけるだけのスペースを造ってもらいました

      • 3Fからルーフバルコニーへの階段途中に収納を設けてもらいましたが、天井が高いので、今後DIYで何かを造作することも検討しています

ということで、金額面を除けばすべて要望が通りました。
金額面でオーバーしたことについては、上記の要望を通す部分ではなく、ほとんどがちょっとずつこだわったものが塵積になったものです。
キッチンはーとか、電気スイッチはーとか、スケルトン階段にーとかそういうやつです。

ちょっと話しが飛んでしまいましたが、建築会社を決める際に、最初のベースプランが各社からできあがり、建築会社を決めた後、さらにプランA-Cの3案ができあがり、それをベースに検討を進めることになりました。
ちなみに、最初のプランは図面の縮尺が 1/100 のサイズで出てくるんですが、これが具体的になってくると 1/50 のサイズになります。だんだんと詳細が図面に書き込まれていくに従い、どんな家になるんだろうという妄想が膨らんでいってとても興奮したのを覚えていますw

次回は、プランA-Cを検討していく過程を書いてみたいと思います。

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