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おばあちゃん
私には母方のおばあちゃんがいます。
この一、二年で少し呆けてきてしまっているようです。
疲れたからと言ってまったく自宅で料理もしなくなり、ほとんどスーパーで買った惣菜などで済ませているようで。おじいちゃんが出されてる食事は小鳥の餌くらいの量。栄養取れてないだろと心配してます。料理をすることって頭を使うから呆け防止にいいみたいですね。
私のおばあちゃんはよく喋る、チャキチャキ動く関西のおばちゃんという感じの人でした。おばあちゃんの作るご飯が好きで、おばあちゃんの作るハヤシライスが本当に美味しくて大好きでした。洗い物はするから置いておいて!と家族が言っても聞かず、自分でサッサと動いてキッチンをピカピカにしてたおばあちゃん。
おばあちゃんの料理する姿が大好きだったのだけど、もうあの光景は見れないんだな、おばあちゃんが作ったあの味は食べられないのかな、と思うとすごく寂しい気持ちになります。母親がおばあちゃんの味を真似しようと作ってもあの味にはならないとよく言っていて。
もっと元気なうちにおばあちゃんのレシピを伝授してもらっておくべきだったなってよく思います。
昔のアルバムに元気な頃の若いおばあちゃんの写真はあるけれど、本当に覚えていたい大切な記憶って普段の日常にあったりするじゃないですか。
写真なんて撮るシーンでもない、普段の食卓とか、おばあちゃんが料理してる後ろ姿とか、何気ない話をみんなでしながら笑ってる時とか。
そういうものは私が忘れない限り、頭の中に心の中に断片的に記憶として残ってるけれど、こういう記憶はどこまで正確なものなのかなって考えたりします。
もう戻らないけれど、あの時間を切り取って大事にずっと残しておきたいです。
※写真はうちのジイちゃんバアちゃんではありません。
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