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絶望と孤独

“幸せになってほしい”

よりも

“少しでも 苦しくなくいてほしい”
“少しでも 辛くなく、痛くなくいてほしい”

といつも心が動く。


私には、だれかを幸せにする力はないのかもしれない。

でも、
私の起こした行動や、発した言葉で
だれかの心の重しを1グラムでも軽くできたら…
と願う。

1グラムはよくばりかな、
1ミリグラムでも。

――

もし、一日1ミリグラムずつ
軽くなっていったら、
一年後に365ミリグラム、
三年後には約1グラム。

手のひらに乗った1円玉は、
かすかに感じるかの重さだ。
気がつかないかもしれない。

よそられたご飯が100グラムでも、99グラムでも分からない。


それでも、
数年経って振り返ったとき、ふと思う。

「前より悪くない」と。

急激な大きな変化は、心にも身体にも負担がかかる。

現実は、毎日順調になんて、うまくはいかない。

少しずつ、ゆっくりと、でも確実に、ほぐれていく。

―――

この先も苦しみしか待っていないんだと
真っ暗なトンネルの中で、灯ひとつ見えなかった時期、
泣くことしかできなかった。


絶望と孤独が
人の思考を死に近づける。


希望と温もりで心は保たれる。

人は人に癒される。
人は人に救われる。

これは自然の動植物が与えてくれるそれらとは、違うもの。

全てのものへ開かれた抽象的なやさしさ(空のような)
ではなく、

ひとりへ向けられた特別なやさしさ(手紙のような)。


きっと、どちらも必要なのだと思う。


2024.8.10

【おまけ】

うさぎはしっぽの裏が白です。
実は、表は茶色。
まんまるではありません♪


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