格闘メモ 距離感について

こんにちはべこです。
今日は格闘メモということで
趣味の格闘技で習ったことの振り返りと
知識の確立と自身の再確認ということで
私の見解や個人的意見を交えつつ
各種格闘技の基礎や応用をメモ代わりに書いていこうかなと思います。

格闘技歴は日本拳法3年と自衛隊の格闘経験位で
いかんせん特に実績とかはありませんが
まあほぼ毎日スパーリングや試合形式での戦闘をしている日常なので
強くなるためにもこうして文字起こしして自分の見つめ直しに貢献できればと思います。

あくまで素人に毛が生えた程度の自己満足ですので
あまり鵜呑みにせず、また格闘技や戦うことに興味があるという方は、是非近くの格闘技ジムにでも通ってください。
自分で体感して得た方が早いでしょう。

前起き

大前提としてそもそも格闘技と格闘の違いはなんですかという話をひとつ。
要は自由性の問題です。
定義上ではスポーツ、興行等として分類される分野であるわけなんですが
要すればルールがあり一定の安全性に配慮されているというものであるわけですね。


一方で格闘自体はその自由性は広くなり
ルールや形式などはありません。
武器OK、サミングもローブローもOK
殺し合いという認識です。

自衛隊ではそう習いましたが、格闘訓練も格闘技訓練では無いため
あくまで相手を殺す前提ではあります。
なんでもかんでも殺せばいいって話でもないので目的によって使い分けていますが
かく言う訓練自体で殺し合いするのも本末転倒なのでそこはルールに則ってそれなりの力量で戦います。


我々は主に戦うことをどのようにして何のために行うのかで
明確な目的が変わってくるため
喧嘩で勝つために格闘技をするのか
自分の自信をつけるためなのか
人を殺めるためなのか
万が一の時の護身として身につけるのか
そういった部分で緻密に定義としては変わってくるものなのかもしれません。

戦闘における正しさと合理性


私自身が格闘技を始めた理由は
自衛隊の営内生活の一時、格闘指導官(後の師匠)に急にグローブを渡されて
タイマンで殴り合うという意味不明な出来事が理由でした。
それこそボコボコにされて流血して血だらけで
顔面腫れ上がりでしたが
当時のその戦いで
自分が強いか相手が強いかのただそれだけで決まるという部分を実感してから凄く楽しく感じ、
またそれが自信にも繋がりこよなく格闘技から離れられない関係となりました。


戦闘における正しさっていうのは戦いに定義がないフリーなので
そこでどのように戦うかは本人に委ねられるため
正しいというより
合理的かどうかが問題になります。


例として、ナイフを持った人と対峙して
それをどう相手にするかと考えた時
逃げるのか、いきなり殴りかかるのか
攻撃を交わしてみるのか、
どうするかというのは自分の選択であり
格闘技や格闘に共通しているのは
そういった戦闘でどのような判断が合理的かどうかを考える知識と引き出しを増やすことができる
というのが重要視される部分かなと思います。

距離感

さて本題ですね。

本日は距離感について。

僕がやっている日本拳法ベースだと
打撃も組み技も寝技も関節もありなんで
正直いうとMMAに近いです。


格闘技における距離感というのは何を主体にして攻撃するかによって変わります。
例えばボクシングであればルールとして拳の攻撃のみのため
距離感は拳の当たる範囲での攻撃となります。


そこにキックボクシングのような足技を使う形になると足の長さ分の距離感と拳の距離感の使い分けをする必要があるため
その分の距離感は伸びます。

MMAであれば総合的な攻撃が可能で
またストライカーやグラップラーのようなそれぞれに特化した人たちにとっては
遠間の距離感と近間の距離感によって有利な
距離を確保した方がいいという話になります。

私としても距離感というのは結構意識する部分が多く
スパーリングをする時もキックやボクシングルールでやる場合は近距離は避けます。
打ち合いに弱いので。


自分が戦う上でいい距離感やいい間合いというのを制してその上で戦うというのがネックになります。
特に素人の殴り合いの喧嘩では
距離感を詰めすぎて当たるような攻撃も当たらず
お互いが素人だと間合いの潰し合いで衝突して結局ぶつかって組み合うみたいなのがあまりにも多いです。


素人にとっては自分が戦う上で適切な距離感というのがわかっていないため
闇雲に突っ張って不本意な結果を招かざるを得ないという不合理が多いです。

適切な距離感のとり方


距離感というのはどう取れば良くて自分にとって何がいい距離感なのか理解するには
実際に攻撃されてみることが重要かなと思います。
基本的な分野で話すと、攻撃された時の術として
回避をするために1番合理的なのは
相手と距離をとるということです。
相手の攻撃が届かなければ効かないので
その範囲というのを狭めながら
自分の攻撃がどの程度入るのかを経験するべきだろうと思いますね。

人それぞれの個人差があるのでそこは断定できませんが。

有効的に距離をとる方法

有効的に距離をとる方法。
距離の取り合いも戦う術として必要なので
そのうえで有効的な技術として
何個か挙げてみます。

  1. バックステップ
    後方に向かって構えを変えずにステップを踏んで下がること。
    足の歩幅や構えは変えずに前足を使って蹴り込んで下がる。
    主に相手の攻撃で距離感を詰められた時や崩されたりした場合に使用する。

  2. 送り足
    前後左右にすり足で向かうこと。
    体幹や構えをずらさず最短距離と
    最短動作で素早く動く。
    これも相手が距離を詰めてきた場合
    に適応して使う。
    自分が相手と距離感を調整する際に
    素早く動くための技。

  3. 歩み足
    歩いて接近や後退する技。
    構えながら歩く。
    相手との距離感が開きすぎている場合などに使う。体力消耗がかなり少ない。

  4. 踏み込み
    攻撃をしかける場合に遠間から踏み込み
    距離を詰めて攻撃する方法
    踏み込む力によって距離感の詰め具合も変わる。

  5. スイッチ
    構えてる足を入れ替えること。
    斜めや左右に足に配置を変えて軸で回転するだけで距離感と位置取りが変わる。

  6. 入身と開き身
    捌き動作のひとつだが、
    相手が距離を詰めて攻撃してきた際などに斜め左右前後に体を移動させ距離や位置をずらす動作。


などですかね。

使用方法の例(メモ)

以下は私が使用する例としての使い方です。

相手が攻撃のために殴りながら距離を詰めてきた場合は
詰めてきた分をバックステップで下がり
庇いきれない攻撃はパリーなどで捌く。

単発や牽制ジャブのような距離感を測るための攻撃で下がる場合は送り足で上下左右に移動。

相手と距離があり長距離から攻撃する場合は
スイッチなどを使いながら左右にバラけて踏み込みのステップで長距離から攻撃する。

少し距離感が遠いなどで詰める場合は歩み足やフットワークで確保する。

前蹴りなどの正面攻撃に合わせて捌きながら入身で相手のサイドに入り込む。
(要すればロマチェンコステップのような外側に足をついてワンツーからの素早くサイドに移動するようなイメージに似ている)。

おわり


これらはかなり有効的に距離感の確保ができる基礎的な方法です。
距離感を確保できると自分の距離で戦うことになるので攻撃防御ともに対応しやすくなります。
日本拳法としては踏み込んでの突き技も使うため
遠距離から攻撃する間合い等も考慮する必要があります。


間合いが遠すぎると踏み込んでも攻撃が届かないことや
近すぎると拳が詰まって撃力が落ちるなど間合い確保は戦いにおいて非常に重要となっております。


喧嘩する人や昨今大流行のブレイキングダウンとか見てると
得意じゃないインファイトをしかけてクリンチとかが多いし逆にそれが距離潰しになって相手の弊害になってるとか無茶苦茶なところが多々あります。
まず重要なのは距離感です。相手といい距離感で戦えるように頑張りましょう。
おわり。

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