生き残ってしまった感
SLEの5年生存率が50%ほどだったのは、もう50年以上前の話で。
私が生まれたのは2000年。私が診断されたのは2014年。
その頃にはもう、5年生存率は90%を超えていて、SLEはすぐ死ぬ病気ではなくなっていた。
ステロイドだけでなく、ベンリスタやプラケニルなども使えるようになって、ステロイドを0にできる人もいるらしい。
普通の人と同じように働いている人もいる。
それに、SLEは難病の代表例で挙げられることも多いが、人数がそこそこ多いからなのか、研究も積極的にされている方だと思う。
だから、客観的には「絶望のどん底」というわけでもないのかなと思う。
当事者としては、割り切れない気持ちもたくさんあるんだけど。
でも、「ああ、下手に生き残ってしまった」という気持ちはずっと消えない。
完全に障がい者の枠に入るわけでもなく、そこそこ貧弱。
それでも差し迫って死ぬ訳でもないから、貧相な体力と制度の狭間でふわふわと漂い、「死なないでいるだけ」のような毎日を送っている。
この先の人生が、長すぎる。
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