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ハンドメイド作家として、初のリアルイベント出店!準備したこと、収支、反省レポ

はじめに


みなさん、こんにちは。ハンドメイド雑貨店ミャムミャムマナコ店主の穂葉るなです。
2023年9月2日・3日にリアルイベント「ハンドメイドエキスポ」に出店してきました!場所は大阪府高槻市の安満遺跡公園。初めてで準備も当日もわからないことだらけでしたが、お天気も晴れ~曇りで無事終えることができました!
同じようにこれから初のリアルイベントの参加を迷っている方に向けて、体験談をお伝えしたいと思います。

イベント参加の経緯


まず、イベントに参加しようと思ったきっかけについて。ふだん通販のminneやメルカリで売っているのですが、今までなかなか「直にお客さんの反応を見ることが出来ていなかった」というのが課題の一つでした。食品のD2Cで注目している方も、通販を立ち上げた後すぐにキッチンカーでの販売をしているところから見ても、お客様と直接触れ合う機会を作るのが大切だと思いました。また、まだ自分に子供がいない今のうちが人生で挑戦しやすい時期だとも考えていました。そして、イベントに参加することで〆切ができ、新商品開発が進むという魂胆もありました。

2023年6月頭の時点で、参加できるイベントを検索。有名なアート&てづくりバザールは〆切を過ぎており、にゃんともニャンズマーケットもすでに埋まっていました。そんな中出てきたのがハンドメイドエキスポin安満遺跡公園。日程も場所も希望通りのイベントで、まだ出店者を受付中でした。フォームから必要事項を送って、出展料の払い込みをします。
気になる出展料は3500円でしたが、屋外なので貸し出しテント10000円、椅子と机で1500円ずつ。2日間合計で33,000円でした!

イベントの準備

そもそも、商品数を増やしておかないと華やかな売り場にならないと思い、6月中旬には既存の柄でコットンポーチとマグカップの印刷試作を作りました。7月末には自宅のテーブルで当日借りるテーブルの長さを再現してディスプレイ練習をしてみました。そこから、これぐらいスペースが余っているからもう○商品増やせるなという見立てを立てていきました。自分の商品を一挙に集めて並べたのは初めてだったので、ワクワク感がありましたね。
8月の初旬から中旬は、発注〆切に間に合うよう新たに5つの絵柄を描いて塗っていきました。

並行して、8月頭からディスプレイ什器も検討していきました。実際にモノを見て確かめて買いたいなと思い、本町駅近くのストア・エキスプレス大阪本店さんに足を運びました。でも、思ったよりスーパーや本格的なお店用の大型什器が多く、お目当ての小物を飾る什器は6000円強~7000円強。なかなか手が出ません。また、持ち運びの際に折り畳みしにくいところも難点でした。
ネットで検索し、紙製品のササガワ公式オンラインショップで「組立式傾斜かざり棚」を購入しました。こちらは2台+送料で3223円。折り畳みできるところや紙なので軽いところ、2WAYで使えるところがいいなと思って買いました。おすすめです。
https://www.sasagawa-shop.jp/products/detail/11057

続いて検討したのが、テーブルクロス。机の大きさに合わせて、全体を覆うように結構な大きさの布が要ります。他の作家さんの動画やブログを見たところ、布の卸問屋さんに行けば安いようですが東京にある所を紹介されていたので、関西で買いやすいところを探しました。調べるとユザワヤさんかホームセンターがいいと出てきたので、阪急梅田三番街のユザワヤさんへ。たくさんの種類の布があり、いろいろ見て回った結果、北欧風の葉っぱの優しい柄を選びました。柄を選んだ後、店員さんにカットしてもらえるカウンターがあり、そこで欲しい長さを言って切ってもらえました。3メートルで2904円のお買い物となりました。

そして、普段作ろうと思って後回しになっていたショップカードも作成しました。ラクスルのテンプレートを使うと簡単に作れました。受付から3日以内出荷、名刺サイズ100部で1141円でした。

あとは、イベントの運営さんから自前で用意してくださいとメールが来ていたので、ホームセンターのコーナンに行ってテントの重石も買いました。どれくらい買っていいかわからず、ネットで調べた柱1本10㎏あれば安心という情報から5㎏の重石を8つ買いました。この出費がけっこう痛くて、9265円しました。イベント当日は重石が余ってしまったので、もったいなかったですね。

お子さん連れの方に無料で配る用の乗り物シールとすみっこぐらしのシールは、40枚程度用意して1352円でした。

あとは、百均で細々としたものを揃えていきました。ポストカードを飾る用のフレーム、テーブルクロス止め、レジ用の電卓や領収書、Tシャツやトートバッグを吊り下げるコンパクトフック、両面テープ、商品お包み用の紙袋などなど。合計で2817円でした。お店の看板は自前でA4用紙に印刷しました。

最後に、新しく描いた5つの絵柄でトートバッグ、ポーチ、スマホショルダーを原価30000円分ほど発注しました。スマホケースの対応機種や側面印刷の可否など、お客さんから質問が来そうだなと思った部分は印刷工場に問い合わせたりもしました。
前日にトランク2つに準備物を詰めて、翌日いざ出陣しました。

当日の様子と売れ行き

1日目は朝の設営時は暑かったですが昼からはちょうどいい曇りの天気でした。人通りはちょろりちょろりという感じ。公園に遊びに来たついでのファミリーが多かったですね。「オリジナルイラストでポーチやスマホショルダー作ってます〜」とお店の前を通った人に呼び込みをかけていきます。
開店してすぐの10:30ごろ、お一人で来られている女性が立ち止まって商品を手に取ってくださいました!「このポーチはいくら?」「このスマホショルダーとトートバッグは全部でどんな柄があるの?」積極的に質問してくださって、それぞれお答えしていきます。一度はお店を離れていきましたが、もう一度ご友人と中国語で通話しながら戻ってこられました。会話する中で公園のお近くにお住いの方で、大きい娘さんがいらっしゃるママさんということも教えていただきました。
スマホショルダーを気に入られたようで、キャメル色とカーキ色のラインナップから吟味。ご友人の分も買われるようで、通話相手の方に私が着用した様子も動画で送られていました。お話しされて柄が決定。カーキ色の地にラグドールとクロワッサンのイラストのスマホショルダーと、同じくカーキ色の地にマシュマロトーストとうさぎのイラストのスマホショルダーを買われていかれました!3200円×2で6400円のお買い上げです。ミャムミャムマナコ史上一番多く売り上げた日になりました!
開店直後から幸先がいいなぁと思った一件でしたが、そのあとはなかなか買い手は現れませんでした。ですが、宮沢賢治のやまなしをテーマにした絵を「綺麗」とほめてくださる中年男性の方や、青い水彩の柄のスマホケースを手に取り、「いつも味気ないの使ってるから..(新鮮?)」と言ってくださる3~40代女性の方がいらっしゃいました。スマホショルダーの素材を「牛革ですか?」と気にされている方もいましたね。終了間際に中国語を話しながら電話されている20~30代女性がいらっしゃり、買っていただいた方と属性が似ていたので「おお!」と思いましたが、いくつか商品を手に取ったりポーチの値段を聞かれたりするに留まり購入には至りませんでした。

2日目は、とっても暑くて日差しもきつかったです。お客様の反応としては、40代と60代の女性二人連れがクロワッサン猫とマシュマロトーストうさぎのトートバッグに目を留めてくださったり、小学校高学年くらいの女の子が商品全体を見て「かわいい」「猫いっぱい」とつぶやいてくれました。
他の50代女性もマシュマロトーストうさぎのトートバッグを見て「可愛いこれ」と言ってくださいました。カップルでお越しの方も、スマホショルダー全体を見て「かわいい」と感想を頂きました。「かわいらしさ」が共通の意見として出てきましたね。
この日も準備時間含めて8時間、夫と交代しながら店番をしましたが、購入者は現れず。。暑さもあり、なかなか厳しかったですね。
他の出店者さんとショップカードを交換して、作品の感想や情報交換、インスタの相互フォローができたのは良かったです。

気になる収支と反省点

全体のかかった費用と売上を比較して収支を出してみます。
前述した準備費用を全て合わせると、計83,702円でした!(在庫の商品原価約30000円含む)それに対して、売上は6400円。ということで、-77,302円、これから売れるかもしれない在庫の商品原価を抜いたとしたら-47,302円の赤字という結果になってしまいました。
ショップカードも、関心を持ってくれた方や子連れの方の無料シールに添えて40枚ほど渡しましたが、インスタもLINEもフォロワー数が増えなかったので、フォロワー獲得費と捉えることもできない状態でした。

ただ、だからといってこの経験が失敗だったかというとそうではなくて、良い経験になったと思います。
お店作りの準備は今までやったことのない新鮮さがあり、過程を楽しめましたし、「直にお客さんの反応を見ること」に向き合えたのも良かったです。30代以上の女性の方の支持が多めだということや、「おしゃれさ」や「きれいさ」ではなく「かわいらしさ」が武器ということも再確認出来ました。と同時に「直接お客さんが目の前に来てくれても、褒めながらもなぜ買わずに通り過ぎてしまうのかという理由までは聞き込みできない」という限界があるということに気づきました。なぜ離れてしまうかが分からないという点は通販と同じ歯がゆさがありました。この部分は、インスタやLINEで見込み客のコミュニティを形成してそこでアンケートとして聞き込みしていかないと取れないデータだなと感じました。

また、作品作りのペースに発破をかけられたのもいい点で、このイベント用に作った商品を通販で追加することで、アクセス数も1.5倍に底上げすることができました。期日に向けて製作することでシャキシャキと描き進められたのは収穫でした。

そして、イベントに初めて出たことで、このくらい大変でこれくらいお金がかかって、自分の商材で勝負するとこれくらい売上が出るという相場感がつかめたことです。やらないまま「やった方がいいかな、でも損するかも、、」と悩んだり迷うより、損も覚悟でやってみて、今後の道を見つける助けにする方が自分のためになります。私はイベントに参加してみて、「これなら同じ金額をminne広告やgoogle広告に投資してどれくらい売れるか比べてみようか」と検証したい気持ちになりました。それが得られた学びだと思います。

ここからは、有料ゾーンとしてオフレコで良くなかった点も反省を書いていこうと思います。

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