近況報告
3シーズン目の渡英後に「君のスパイクは半年乾かないよ」と宣言を受け、寒くて暗くて寒くて未来に若干の不安を覚えたマンチェスターでの生活も5か月目を迎えて、私の大好きなイギリスのシーズンがやってきました。
私はイギリスの初夏の気候が大好きで、ちょうどリーグのシーズン終了と共に迎える帰国をいつも惜しみながら飛行機に乗り込んでいます。
つまり、現在も帰国までカウントダウンできるほどになり、残すところ2試合となりました。ウォリアーズの時ほど、試合には出れていませんが、チームメイトとも仲がかなり深まってきて、それに伴ってプレーの調子もとても良いです。
どの国でも十人十色は健在で、新しい人に積極的に話しかけたい人、積極的ではなくともコミュニケーションをとれる人、なかなか距離が縮まらない人、チームの中には様々な人がいるし、私の第一言語はみんなと異なるので意思疎通の部分で難しい点もありましたが、努力と時間で自分の居場所を確立できてきました。
渡英してから、試合のメンバーには絡めてはいたけど、シーズン途中にジョインして、フォワードの主力メンバーに怪我人が多発して、負けが続く、しかも途中から浮上してきたEQPルール(イングランド代表になる資格のある選手を平均13人、試合に登録しなくてはいけないルール)で試合出場の数が減少したりと、チームにとっても私にとっても苦しい時期が続いたけど、少しずつ明るくなってきている気がするし、残りの2試合に出れる保証はないけど、チャンスがきたら爪痕を残す自信は持っています。
振り返ってみて、始まりから大好きなチーム(ウスターウォリアーズ)を失うドタバタなシーズン、総じて、最も苦しいシーズンだったと思うけれども、様々な感情に出会って、その度に人の優しさに触れて、私が浮かない顔をしている時に言われる「Are you sure?」(本当に大丈夫なのかい?って私には聞こえる)が涙腺をさらに緩めてくるし、それぞれの感情との付き合い方も少しずつ分かってきた気がするし、きっと後から振り返ってみれば、間違いなく良い経験だったなぁって自分に落とし込めるのだと思います。
今はそう思えるには程遠いですが。笑
あとは先日、祖母を亡くしました。
祖母とは横浜と広島の距離があり、イギリスでの挑戦を始めてからは年に2回会えれば良い方だったけど、小さい頃から沢山お世話になって可愛がってもらって。数年前から病気と闘っていたため、突然!とかではなかったけど、I wasn't ready for itって感じです。
私が茄子の煮びたしが好きとか、ゆで卵をよく食べるとか知ってくれてからは、年に数回の会えたチャンスに、他に沢山豪華で美味しい料理を出してくれてる中で茄子の煮びたしやゆで卵も大量に用意してくれていたり(申し訳なかったけどその時にゆで卵用のスペースは私の胃の中には皆無。笑)、
私のLINE友達の中で誰よりもスタンプと絵文字を駆使する80代のおばあちゃんだったし、
街に出ると顔も広くて会う人会う人に「ラグビーをやっている孫です」って自慢してくれたり、
デパートでは良い人すぎてオススメされたものは基本的に買っちゃうし、おかげで家の中は着ない・使わない高級品で溢れていたし、
私はもう27歳だけど大学生の時に怪我した膝のことを気にしてくれて「最近あんよはどう?」って聞いてくれたり、
小さいときに兄弟3人でお風呂に入っていたらムカデが現れて、末っ子の妹をおいて一目散に逃げたら怒られたり(笑)、
お弁当を作ってくれた時は間違いなくクラスの中で最も豪華なお弁当(間違いなく和牛でした)だったと思うし、
昔からずる賢かった私は祖母とのお買い物に車で出かけて、家に着いたときに目をつぶって寝たふりをして、祖母におんぶをして家に運んでもらって、家に着いた瞬間に「嘘だよーん」って言ったり、
ここには書ききれないほどの思い出が沢山あって全部鮮明に覚えてて、沢山可愛がってもらって、今でも広島に行けば会えるような気がしているし、生まれて初めて『人は亡くなった後 どうなる』とか検索しているし、気を抜くといつでもどこでも泣いちゃうくらい寂しくて寂しくて仕方ない毎日だけど、イギリスでの今シーズン残り3週間を一生懸命やりきって帰国したいと思います。
頑張りたい理由がもうひとつ増えました!!
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