見出し画像

🏵️🌸🌼自分色🌺🌹🌻

「難病が分かってからずっと夢見てた事を諦めなくちゃいけないと思ってたけど。私にも出来る事があるんだ、支えてくれる仲間がいるという事が分かってここにいるみんなとの出会いと経験が私にとって宝物です。本当にありがとうございました。」

私はずっと小さい時から発達に遅れがあったり、気になるところがあったりする子ども達。生きづらさを感じている子ども達と関わる活動や仕事をしたいと思っていた。
でも高校3年生の時に難病であるエーラスダンロス症候群が分かり、その頃には全身の疼痛、関節の緩さの症状が酷くなっていた。診断が下りたばかりの時はこの体調不良を分かってくれる人がいるんだ、やっぱり私の体が起こしていた症状だったんだ、と安心感の方が強かった。でも時間が経つにつれて難病である事=未知の領域、そして対処療法しかない現実で精神的に落ち込んでいった。
心理学を勉強したくて高校1年生からオープンキャンパスにも通いつめていた大学も自分で行動出来ないと…と言われてしまい、電動車いすを提案されていた。その頃の私は到底自分はそこまで重い障害ではないと思っていた。肩書きだけでは子ども達との関わり方接し方は教科書通りになってしまう、私が目指しているものは目の前にいるその子がどんな子で今何が必要でどうしたいのか、をくみ取る事。とにかく経験値を上げる事に専念する為にコロナが流行る前まではボランティア漬けだった。
でも心のどこかでこんな私が社会に出ていけるのか、仕事としてお金をもらう責任のある事が出来るのかという不安は常にあった。

そんな私に転機が突然訪れた。昨年末から知人がある活動をしようと動いている事を知り一緒に活動を始める事にした。どんな子どもでも平等に社会には色んな人がいる事が当たり前というメッセージも込めて主に音楽や演技などを通してワークショップをする。子ども達が安心して子どもらしく自己表現出来る場の提供をする事が法人のビジョン。私が夢に描いていたものそのものだった。
そして先日。ついにその知人が立ち上げた法人で大きなワークショップをする事が出来た。

そこでは子ども達に色々なワークを教えたり子ども達を引っ張っていく役割の人、子ども達のケアや安全を守る役割の人、照明や音響を担当してくれる人。たくさんの人達が子ども達の為に、同じ目標に向かって動いた。
私は子ども達のケアをしたり、子ども達が安全にワークショップを受けられるようにサポートする仕事をした。前日もワークショップ初日も私は自分の病気の事や症状でも精一杯で周りに迷惑をかけてしまう自分がその場にいてもいいのかを悩み続けた。ただの足手まといで、子ども達を想う気持ちだけはあっても体力がなければ実現出来ない事だと自分自身で自分の限界を決めつけてしまっていた。
でもその場にいた周りのスタッフみんな私の事で悪口や文句を言ったりする事なく、みんなで協力して初めましての人がほとんどの中、子ども達へのサポートが上手くいくように一緒に考えてくれたり私の体調を気にかけてくれたり…。詳しく病気の事を話していたのは最初から一緒に活動してる知人の代表だけ。ワークショップ中もリーダーが休憩を小まめに入れてくれたり、膝の関節がずれてしまった時も楽屋から私の車いすを持ってきてくれて抱き上げて休憩させてくれたり。
『申し訳ない』その気持ちが強くあった中、周りが言ってくれた言葉は「これが仲間でしょ?これがチームワークなんじゃないの?出来る事を精一杯やればいいし、まなみが子どもを想ってした行動に対して怒ったり責めたりする人はいないから」。

こんなにも暖かい人達がいるという事。そんな素敵な人達と子ども達の為に仕事が出来た事。みんなが私を仲間として受け入れてくれた事。色々な症状がある私でもずっと夢だった活動が出来た事。
たくさんの学びや気付きがあり、自分に出来る事はまだあって周りの力を借りなくてはいけないかもしれないけれど夢は実現出来る事。すごく幸せでワークショップが終わった後の最後の全体ミーティングでは涙をこらえながら感謝を伝えていた。

挑戦して全ての事が実現出来るわけではない事も十分分かっている。でも、挑戦しなければ実現出来るかもしれない可能性も失ってしまう。
肉体も時間も限りがあって(有限)自分という人間も変わらない。でもその有限の中に無限の可能性が広がっている。
この言葉をくれた私の尊敬している恩師からの言葉が言われた当初は意味があまり理解出来なかった。でも今回身を持って肌で感じて理解している。


確かに周りのサポートや協力がないと私は色々な制約があって出来ない事も多い。でも生きている限り人に迷惑をかけずに生きる人は誰もいない。周りの人よりも手助けは多く必要だけど夢や自分がやりたい事を諦めずに挑戦してみたいと強く思えたかけがえのない出来事。

全ての事にありがとうの気持ちを…🍀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?