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ついつい話してまうんよなぁ…

かつての教え子が、今就職活動を行っている。
彼(以下Gくん)は高校生の時からたくさん対話を行い、卒業した今も半年に1回は連絡が来て
お酒を飲みながら語り合っている。
先日、そのGくんから連絡があり、就職のことでいろんな悩みを話してくれた。
その中で、私にこんなことを伝えてきた。

Gくん「いつか事業を興す上で、どんな力(人などの現実的なリソース、個々に求められる能力や思考など)が必要だと思われますか?」

少々背景を話しておくと、私自身は将来教育関連の事業を立ち上げるつもりでいるのだが、

Gくんはそんな私と将来事業をしたいという想いがあり、その状況で私に上記の質問をしてきた。

私「どういった力って言われると、どんな状況でもアイデアと行動で稼ぐ力が欲しい。ただ、それ以上に理念の共有が1番必要だから、自分に矢印を充て続けて生きて欲しいかな?」

と答えたのだが、私は何かしっくりと来なかった。

Gくん「アイデアとかは割と外から得るものである気がしますが、自分に矢印を向け続けるという内向きの営みは、余裕があるときに限って忘れがちになっていました。内向きの矢印、大切にします!」

そして、Gくんの返答にもしっくりと来なかった。

期待している返答(いわゆる内容)ではなかったからしっくりと来なかったのではない。

与えた助言が本音であったことも間違いない。

ではなぜしっくりと来なかったのだろう?この違和感は何だろう?

そんな疑問を考えているうちに、1つ感じたことがあった。

それは、

【なぜ私は彼の想いを聞く前に、自分の想いを先に伝えてしまったのだろう?】

ということだった。

まずは「Gくんはどんな力が必要だと思っているの?」を先に聞いた方が良かったと思う。

話した内容以前に、彼の想いを聞いた上で私自身の想いを語れば違和感を抱かなかったのかもしれない。
「聞き上手は話し上手」という言葉を意識しているにも関わらず、
「聞き上手は話し上手」という言葉を意識しているにも関わらず、

ふと気付けば自分ばかり話をしているという場面が多い。

私が明石家さんまであるならば、この状態も良いのかもしれないが…

かつて友人の美容院経営者が、お客さんとのコミュニケーションの中で良い質問をちょいちょい飛ばすことで、

お客さんが求めている髪型に近づけるという話をしていた。

何気ない会話の中で、相手の要求のピンポイントを探し続けているのだ。

最近読んでいる著書【未来食堂に来てください】の著者である小林せかいさんも、

質問を通して相手の本質を見抜いていくという手段を取っている。

優秀な経営者ほど、やはり周りの人への質問が良質であり、

なおかつ自分の意見も端的に相手に響くものを届けられるのだと強く思った。

精度の高い質問をどのようにして使うことができるようになるのか?
・5W1Hを上手に使う
・対話する相手との関係性を良くしていく
・関西人の大好きな漫才のツッコミを学べば良い等、

いろんなことを考えることができるし、

すべてが大切だと思う。

その中でも

相手のことを想って問題を解決するというよりは、

相手が主体的に動こうと思えるような糸口を

共に探し出すことが1つの答えなのかな?と思った。

次にGくんから連絡が来たときには、こんな言葉を送ろうと決めた。

「未来の自分はわからないが、今の自分が納得する道を選べば良いと思う。妥協せずにとことん向き合ってね。」

PS 卒業しても連絡をくれるGくん、いつもありがとう!!!!!
これからもよろしく☆

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