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がんばるひとはかっこいい。

お笑いには疎い。多分、小さい頃にテレビは決まった番組しか見させてもらっていなくて、その番組にお笑いやバラエティはなかったからだと思う。
唯一、時々見ていたのは、『エンタの神様』くらい。懐かしい。

だから、というのは短絡的だけれど、お笑いに疎い。全然知らない。

そんなわたしが、今年のM1を語りたいと思う。

たまたま友人がM1をみんなで見る会をやるということで、バーを20数人で貸し切ってみんなでワイワイしながらM1を見た。いわゆる、パブリックビューイングだ。そのバーには大型テレビが3つ付いており、席の向きに併せて見れるようになっていた。

実をいうと、わたしはみんなで見るというアクティビティの方に期待をしていて、
お笑いはその肴くらいに思っていた。

が、しかし、そんな肴のポジションのはずのM1にわたしは物凄く心を動かされ、感動してしまった。

M1に出てくる芸人さんたちは、10組。プラス敗者復活で選ばれた1組も漫才を披露することができる。

驚かれそうだけれど、芸人さん、全員初見。
見ていてこれから応援したいなと思ったコンビは、ソフトに時事ネタを入れてくるぺこぱと、日本の伝統芸能を取り入れて演じる和風のコンビ、すゑひろがりず。

2組に共通しているのは、現代の社会をちゃんと反映させているところと、そこに知識があり、なるほどなと思うような学びを笑いに変えていること。

その話はさておき、

このM1にかける芸人さんの熱量が半端ない。
その熱量が画面越しにビシビシ伝わってくる。とういうのも、M1はお笑いの登竜門。ここで優勝した芸人には輝かしい未来が約束されるようなものだ。
ここで優勝し、ブレイクし、バラエティで活躍する。
その未来を胸に日々笑いを追求する彼らの姿が脳裏に浮かんでくるようだ...。

披露の前に、コンビの紹介がある。コンビを組んでからの年数と、名前、その横に括弧付きで年齢が書かれいている。

コンビ年数は平均して6年くらいと、(8年が多かった。)その年齢の高いこと。40代近い人が本当に多かった。

この年齢まで、日々お笑いだけを目指して進んでいるんだな。
その事実に、わたしはジーンとしてしまった。

カッコイイ。素直にそう思った。

私も、表現者でありたいと思うからわかる。女優を目指していた(今もお芝居をやっているけれど)から、その一つの夢を追いかけることがどれだけ大変か。

生活もある、家族もある。友達は違う人生のステージに進んで行く。

そんな中、お笑いという一つの場所を目指す彼ら。それだけでもう…。

お笑いにも勿論、笑わされたし楽しんだけれど、この姿にひどく感動した。
表舞台で頑張る彼らの、見えない努力の姿を想像してしまった。

打ち込むこと、ひたむきに追いかける姿ってかっこいい。
実は見ていたみんなも、お笑いと、夢を追うそんな彼らの姿に感動したんじゃないかなと思う。

その気持ちがすごく励みになります。ありがとうございます!