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precious memories

母と帰り際の出来事。

ちょっとした母のミスに

つい声を荒げてしまった。

今回の帰省中は

思考もシャキっとしていて

なーーーんの問題もなかったものだから

ミスしたことに私が動揺してしまった。

大目にみることができなかった。


期待するのも

いいんだか、悪いんだか。


普段はひとり暮らしだから

どうしても

些細なミスでも

大きなことになったら大変

と、不安が先に立って、つい。


正しい事を言ってるようで

次第に

私の態度は

単なる子ども帰りのように思えてきて。

56歳にしてこの態度、最悪です。


帰る時間を遅らせて

ごめんなさいの時間を持とうかと思ったけど、

予定バスの時間までの5分間、

となりに座っているのが、精一杯でした。

私は落ち着いたふりして携帯をいじり、

母は脳ドリルを始めました。


「じゃあ、帰るね」

「お天気になって良かった。気をつけて。ありがとう。」


私に叱られて

黙ってうなずいていた母を思い出しながら、

バスに揺られています。


次に帰省する時は

この出来事も吹き飛んでいて

暖かくなったね、とか、桜がねえ、とか

そんな話になっているのもわかっていて。


こんな幸せな間柄が

どこかで

誰かのものでも

起きているのだろうな。










どんな出来事も

少し時間が経てば大切な思い出になっていく。

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