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車いすでバスに乗る-運転手さんありがとう

皆さんこんにちは♪

車いすで生活する大学生のみのりです。

私は普段大学から岐阜駅等に向かうためにバスに乗って移動をしています。

車いすでバスにどうやって乗っているのか知っていますか?

「いつも運転手さんが色々やってるけどどんな感じなんだろう?」
「車いすでも一人で乗れるかな…?」

と思っている方にぜひ読んでもらいたいと思います!

前半はバスの乗り方、後半は私がバスに乗るときの思いとエピソードをちょっと書こうかなと思います!

正直悲しかったこともありますが、うれしいことも^^

車いすでバスに乗る方法


流れとしては、
①スロープを出す
②椅子をたたむ
③固定ベルトの準備をする
④乗り込む
⑤スロープを片付ける
⑥ベルトで固定する
⑦輪留めをかける

という感じです!

①スロープを出す

車いすが乗るには、スロープが必要です。

ノンステップバス

傾斜が緩やかで乗りやすい!


ワンステップバス


傾斜がきつくて長いので、運転手さんもこのスロープを準備するのが大変そうです。

(ちなみに…車いすにはうれしくないワンステップバスですが、タイヤの振動を受けにくかったり、車内の階段を少なくできるなど、メリットもあるそうです!)

スロープの出し方にもいろいろあり、
横にスロープが収納されていて、取り出すタイプや、下にスロープが収納されているタイプ、


足台がそのままスロープになっているタイプ。


ちなみにこのタイプが一番早くバスに乗り込めます。

スロープにもいろんな種類があっておもしろい(笑)


②椅子をたたむ

バスの中の椅子をたたむことで、車いすが乗れるので、そこに座っていらっしゃる方には移動してもらう必要があります。




移動してくれた方、ありがとうございます(__)


③固定ベルトを準備する


このような固定具を取り出します。

備え付けタイプは準備の必要なし!


④乗り込む

乗り込むときは、運転手さんにサポートしてもらいながら、乗り込みます。
傾斜が低いときは自分で上がれますが、ワンステップバスだとかなり厳しいです。

⑤スロープを片付ける

⑥固定する

これがとっても大変。


日本財団図書館の図を引用

図を見るからに時間かかりそうですよね…(笑)

フックをかけられる位置も、車いすによって違うので、よく運転手さんを戸惑わせてしまいます。

⑦輪留めをかける

ようやく乗車できました!

ここまで最短で5分、10分くらいかかることもあります。

スロープを出したり、固定を低い姿勢でやったり、運転手さんには感謝してもしきれません。

私的には輪留めだけでいいと感じて、昔はそのようにお願いしていたのですが、先日他の車いすユーザーさんで事故が起こってしまったらしく、固定が厳格化されたそうです。

その間、他のお客さんを待たせてしまっていると思うと、申し訳ない気持ちも生まれて…

混んでいるときの車いすの幅


もうひとつ申し訳ないと思うのが、車いすの幅です。

2席分のスペースをとるし、準備の段階で車いすが通る幅が必要なので、特に私がよく乗るバス停では、学生がたくさん乗る時間はできるだけ避けています。

私には乗る権利はあるけれど、それによって多くの人に迷惑をかけてしまうことを思うと、避けたくなります。

しかし、それでもたまに、その時間に私が乗らないといけないこともあります。

そんな時は場所を開けてもらい乗せていただきますが、先日胸が痛い出来事がありました。

その時は多くの学生が乗っていました。
車いす対応に慣れていない運転手さんでもあり、20分近く出発が遅れてしまいました。

そして、時間がかかってしまったことで、あるバス停で待っていたお客さんが、その時間に来るはずだった路線の違うバスだと勘違いしてしまい、バスに乗ってしまいました。

その後、「これ○○行じゃないの?」と言われて、違うバス停で降りて行かれました。

私がいなかったらこんな迷惑をかけなかったのかな…ととても落ち込みました。

うれしいなと思うことも


物理的に乗れないことがない

私の使っている区間では、ノンステップバス以外のバスはありません。
だから物理的に乗れない、ということがないのでとてもありがたいです。

私が滋賀県に行ったときのこと。
岐阜が当たり前のようにすべてのバスに乗れていたから、スロープがないバスに出会ってびっくりしました。
しかし、「全部にスロープあるの!?」と他の車いすユーザーさんに言われることが多く、岐阜は他よりも進んでいるんだ、と実感しました。

嫌な顔をする方が少ない

心の中では、「早くしてくれ」って思っている人はたくさんいると思うのです。

私が逆の立場でに急いでいる時ならそう思うとおもうから。

しかし、それを私の顔を見て嫌な顔をしたり、雰囲気を出したりとする方はとても少ないように思います。

20年位前のドラマを見ると、車いすの人がいるだけで、じろじろ見られたり、そんな描写が多くありました。
そして自分も、小さい頃の方がそういった目線を感じたような気がします。

それが、今では少なくなっていると思うと、直接言わない日本人のやさしさもうれしく感じました。

バスしか移動手段がないから


私は車が運転できません。
そんな私がひとりで移動するには、電車かバスに乗る必要があります。
そして岐阜は電車がないことがしばしば。
そんな中で、私もバスに乗れることは本当にありがたいです。
でも、周りに迷惑をかける状況を生みがちで。

だからこそ、私はバスに乗れることに感謝しつつ、車いすユーザーもそうでない人もより快適にバスに乗れるように、もう少し固定装置が簡単なものになったらうれしいなと思います。

例えば



自動で降りてくるスロープ


見づらいですが、床に最初から設置されている固定具
(日本も少しありますね^^)

このように、ハワイ(その他アメリカなど)のバスは運転手さんが楽かつ、時間がかからない工夫がされているそうです!

こちらのサイトからお写真拝借しました(__)

バスを変えるとなるとまた大変なことですが、買い替えのときもどんな形がみんなにとって良いか、対話していきたいなと思います^^

みなさんのバスにまつわるエピソードはありますか?
ぜひ教えてください!

みのり



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