車いすで一人暮らし①1週間のお試し
こんにちは♪
車椅子で大学に通う岐阜県の大学生です♪
私は今年の3月から一人暮らしを始めました!
1人暮らしを始めて早3か月。
ここまでの一人暮らしを振り返りつつ、誰かの一人暮らしの勇気に繋がればと連載をしてみたいと思います。
今回は、一人暮らしを始めるきっかけになった「一人暮らし体験」について。
実は、この体験を終えるまで、一人暮らしを始める気は全くなかったのです。
なぜ一人暮らし体験をしてみようと思ったのか。
どうやって一人暮らし体験が実現したのか。
そこで感じたこと
という流れで書いていきます!
1週間の一人暮らし体験ってどういうこと?
一人暮らしの体験ができるって普通あまりないことですよね。
まずはその経緯についてお話ししていこうと思います。
ことの発端は1年以上前。時間がぽっこり空いて、大学周辺をぶらぶらしていた時、何かふと「一人暮らししてみたいなー」と思ったところで、丁度不動産屋さんが目に入りました。そこでふらっと尋ねてみました。
そこでお話を聞くと、車椅子でも入れそうなマンションの作りになっていることを教えてくださり、しかも大学のすぐ近くにたくさんあるとお聞きしました。
(この時の一人暮らしモチベーションはまだ20%程度笑)
そこでとりあえず内覧をさせていただけることに。
しかし、お手洗いが車椅子のまま入れそうにない作りであったり、かなり家賃がお高いことでちょっと難しいかなと感じました。
やっぱり無理かなぁとあきらめようとしたところ…
「シェアハウスがあるよ!」
これが今回私が一人暮らし体験をさせていただいて、今も住む家となったのです!
ここは、岐阜大学の指定寮にもなっており、最短1日間だけの入居も可能なお部屋になっています。
主に外国人留学生の方が多く住まれていますが、日本人も住めます!
そして、1週間のお試しができた理由も、私が特別なのではなく、このお部屋自体が、1日間からでも入居ができるからでした^^
1人暮らし体験をしたくなった理由
2つ理由があります。
①就職した時にいきなり一人暮らしをするのが怖い
よく聞きます。
新社会人として環境が変わって不安定なのに、それに加えて初めての一人暮らし、体がもたないよと。
私は就職は家から出るつもりでいたので、先に体験しておかないといけないと思いました。
②私が一人暮らし、本当にできるのか不安
これまで母の助けなしには家で生活できなかった私。家の物理的なバリアと、ヘルパーさんにお願いをすれば、私でも一人暮らしができる!そう思ってはいたけれど、やっぱり確信はなくて、一回できるかやってみたいと思いました。
そして、気持ち的にも一回家を出てみて、本当に出たいと思うのか、知りたかったです。
1人暮らしを始める前に
私は足が動かない、という障害ではなく、骨が折れやすい、という病気の派生から、全身に筋力がないことなど、なかなか一人でできないことも多いです。
例えば、お風呂や洗濯、お皿洗い、お掃除など…
って家事のほとんどができないですよね💦
そんな私が一人暮らしをするには、ヘルパーさんの力を借りなければなりません。
そこで、その一人暮らし体験をすると決めた時から、「障害支援区分」を取得しに動きました。
「障害支援区分」とは、障害者総合支援法におけるサービス利用申請に対する支給を障害や心身の状態などにより必要な支援を1~6段階に分けた区分のこと。市役所などの障害福祉課で申請をします。
医師の診断や、聞き取り調査によって区分が与えられ、その区分の中で利用できるサービスや時間数を使って支援を受けます。
合わせて、地域の相談員さんを紹介されるので、その方とこれからの生活をどうしていくか打ち合わせをしていきました。
申請を出してから2か月以内に利用が開始できたのですが、ここで誤算が発生。
1人暮らし体験の仮予約をしていなかったせいで、ずっと先までマンションの部屋が埋まってしまっていました(笑)
ということで、内見をしてから1年もたってしまったのですね(笑)
1人暮らし体験を通して感じたこと
不動産屋さんのありがたさ
車椅子の人が一人暮らしの体験をする事は、不動産屋さんも初めてだったそうです。それでも、嫌な顔を全くせずに内見も受け入れてくださり、一緒にどうしたら快適に暮らせるのか考えてくださったのです。
そもそも普通のマンションだったら、1年や2年の入居が必要あったり、敷金礼金や引越し準備が大変ですが、こちらであれば、家電やベッドなど備え付けのものがたくさんあり、私の一人暮らし体験にはぴったりでした。
ちなみに、普通の大学生でも、一人暮らし体験という目的で、超短期間で入居できますよ!!
自分に一人暮らしができるかどうか不安な学生にとっては普通に良い制度じゃないかなと思いました!
賃貸は傷つけてはいけない!
一人暮らしの体験で注意した事は、マンションに傷をつけないことです。車椅子の破壊力を侮ってはいけません。
実際、私が中学生の時、学校の壁に穴を開けました…(笑)
そして校長先生に怒られました。
今はそんな乱暴のことしませんよ!(笑)
しかし、尖った部分や細かいところを動くときには、ぶつけて、傷をつけてしまうなんてこともなきにしもあらずです。
そこで私が車椅子をぶつけそうなところに全て傷防止のシートを貼りました。
母への感謝
傷防止シートを貼ったり、一人暮らしの準備をしているとき、母への感謝を強く感じました。
ホームセンターで良さそうなものを大量購入し、寸法に合わせて、切って貼る、ということを全て私の母がやってくれたんですよね。
これ、私のことが嫌いなら絶対できないことだなって。
日常もたくさん助けてもらってるけど、こういうことがあってまた改めて気づくものですね…!
環境が整えばできる事はたくさんある
今までできなかったことがたくさんできました。
朝、自分の起きたい時間に起きて活動すること
自分で作りたいものを作って食べたいものを食べること
自分の好きな時間に外に出られること
今までできなかったことがこんなにもたくさんできるようになりました。
それは私が変わったわけではなくて、環境が変わった、それだけのことなのです。
母に頼らなくてもできる事はたくさんある、これが自信につながりました。
自分が成長する
今まで母に頼りきりでした。
洗濯物は脱いだらいつのまにか洗ってくれているし、
ご飯は自分で作れないことを理由に全部作ってくれていたし、
自分の生活を精神面でも人任せにしていたのです。
しかし、体験では、ヘルパーさんに実際はやってもらいますが、
何をどうやってやってもらうかは、私がはっきり指示をしなければいけません。
全て自分の責任になった気がします。
だからちゃんと思考しました。
家にいるよりも確実に成長すると感じます。
終わりに
今日は1週間の一人暮らし体験をしたときの話を書いてみました!
実際どんな暮らしをしていたのか、はまた次々回あたりに。
次は1週間体験を経て、なぜ1人暮らしを「今」始めたのか。を書いてみます!
ぜひお楽しみに^^
みのり
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