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1.令和のがん事情(私目線)
こんばんは、片肺の肺癌サバイバーminoriです(なんか異名みたい)。
29歳のときに肺癌を患い、かれこれ3年お付き合いとなります。
全然詳しくないですが、詳しい話はこちらから↓
※ステージ3のところ、正確には3b(ⅢB)でした
1.ところで余命何ヶ月?
癌をカミングアウトした人の話を聞くと大体余命もセットなのですが、あれって癌を告知されたタイミングで言い渡されるものなんでしょうか?
私はというと、発覚したときも転移が見つかったときも一度も言われたことがありません。
お医者様の方針なのか、たんに緊急性がないからなのか。
まぁ、余命宣告はお医者さんの主観という声もあるくらいですし、あまり正確性はないのかなーと思ってます。
そのお医者さんがどのほど深刻に感じているかに留めておくのがいいんじゃないかと、余命宣告されたことのない人間は周りの話を聞いて思いました。
けど、気になるもんなんですよね。
私も癌が発覚した当初は気になりましたもん。
2.minori:(ここで回想に耽る)
症状の出ていた空咳の原因は気になっていたものの、まさか癌、それも肺癌だとは思いもしなかった脳天気な私。
ですが、お医者様の口から直接宣告される前に「癌なのでは?」と予感させられる出来事がありました。
それは健康診断の結果を受け、総合病院での検査を終えた後。
自宅にいた私に、病院から一本の電話がかかってきました。
「次の診察はご家族の方と一緒に来てください」
口調は柔らかでしたが、なんとも不安にさせられる一言。
病院からすればそうとしか言いようがないのでしょうけど、当時の私からすれば「不安におののいてください」と言われたも同然でした。
このときすでに何かを察し……ていたかはわかりませんが、私は急いで検索ボックスへ。
「診察 家族同伴 理由」
とか大体こんな感じで検索しました。
すると検索ページのあちこちに点在していた『癌』の文字。
あ、もしやこれでは?
え、肺癌?
症状もなんだか似てるような……。
なんとなーく自分の病気は見えてきたものの、確定はしてないのでモヤモヤは加速するばかり。
そして例え癌だったとしてステージはいくつなのか。
若いほど進行は早いって言うけど、思えば去年の健康診断は全く異常なかった。ん、じゃあ軽い方?でも見つかった時点で進行してるっぽいし……。
もともと交友関係も狭く、周りで癌の話をほとんど聞かなかった私は、そもそもどんな病気なのかわかっていませんでした。
ただ、以前職場の方が癌で亡くなられたので、「とりあえずヤバい病気」くらいの認識はありました。(ちなみにその方は膵臓癌で還暦前に亡くなってます)
といった感じで知識の浅い私は、調べれば調べるほど不安に押しつぶされていきました。
そして癌を宣告され、涙ぐみながら精密検査を行ったのでした。(あのとき励ましてくれたご年配の看護師さん、ありがとう)
ナツカシイデスネー
3.医療の進歩はネットの記事より早い
先程ネットで情報収集したと言いましたが、ネットの記事の正確性は決して高くはないというのが私の感想です。
こと医療に関してはそう思います。
たんに調べ方の問題かもしれませんが、当時から3年経った今も微妙な古さを感じずにはいられません。
SNSの情報はまだ早いですが、それでも量は少ないです。
内視鏡検査のための入院したとき、とある患者さんが言ってました。
「今の医療は日毎に進化しているって言うよね」
まあ似た話は私も聞いていたのですが、当時はだいぶ視野狭窄に陥っていたのでハッさせられました。
この言葉の効果は絶大で、それまで抱えていた不安はかなり和らいでいきました。
けど考えてみれば、誰かが記事を書くより医療の進歩の方が圧倒的に早いんですよね。 投資量が違いますもん。人もお金も。そりゃそうだ。
そして3年癌とお付き合いした今、身を持って医療の進歩を実感しています。
私が現在服用している薬――レットヴィモも、2021年12月に登録された新薬で、効果もしっかり出てますし。
手術と抗がん剤治療(点滴)に明け暮れた2020年には考えられなかったことですね。
すごいね、最新医療。
・5年生存率
今さくっと肺癌の5年生存率をネットで調べてみましたが、
ステージ3は23.2%、
ステージ4は6.0%、
となっていました。
あれから3年が経過し、もっと調べてみれば別の結果が出てくるとは思いますが、私が告知されたときはどこを見てもほとんどこんな結果でした。
(ちなみに現在のステージ4の5年生存率は約40%だそうです)
そもそもその統計は、いつのものなのか。どんな形でどんな人を対象に割り出されたものか。
それを意識しないと簡単に惑わされてしまうなと、今も自分に言い聞かせています。
例∶東京在住の20〜40代の女性3000人を対象にしたすみっこぐらしの人気投票
(べんぎん?が1位じゃないなんて!)
肺癌というざっくりとした括りで見ると、罹患者は高齢者に多い。
とはいえ、若さは決して癌に有利ではない……うーん、難しいですね。
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