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【10月17日】長い歴史の中のほんの一部でしかない私の見てきた24年間

7時に目が覚めた。けれども気がついた時には10時だった。
そろそろ起きないとと思って起き上がったけれども次目覚めたら12時だった。

「やばい、寝過ぎた。」

島の人から一緒にピザを食べようと連絡が来ていたので、身支度をして家を出た。
お店に着くと、連絡をくれた人はいなくて、その人の友達たちが先にご飯を食べていた。
呼んだ張本人は港にヨットが入港したので挨拶に行ったらしい。

呼んでくれた人がいなくて居心地が悪かった。
そこにいた人たちは普通に知り合いだが、朝の不甲斐ないこともあって悪い癖が出てくる。
その人たちが何か言ってきたわけではないが、"こいつタダ飯ぐらいにきやがって""何も私たちに貢献していないくせに"勝手に妄想の中で自分に向く視線をそう解釈してしまう。
(ああ、痛い。)そう思いながら残ったピザをいたただいてそそくさと家に帰った。

そうしているうちに、ヨットの方に行った島の人から電話がかかってきた。
「今暇か?来れるなら港の方にこい!」
私は朝のこともあったので仕事をしようかと思ったが、
「じゃあ、少しだけいきます。」
と言って、家を出た。
断ることで嫌われるのが怖くてどうもこういうのは断れない。

港の方に着くと、大きなヨットが停まっていた。
50代~80代の8人のヨットマン達が出迎えてくれた。
最初は全員で反して、自己紹介などをしていたが、1人がヨットを案内してくれるということでついてヨットに入った。

中は冷蔵庫・冷凍庫・水道・トイレ×2・シャワールーム×2・ベッドルーム×4の大きな船でとても素敵な空間だった。
一番良かったのは、外の大きくて広いデッキ。
「ここに寝そべるのが最高に気持ちいいんだよ」
と案内してくれた人が言って、一緒に横になった。

青い空・波の音・横を掠める風
どれも最高に気持ちよかった。

そして、一緒に寝転んでいる人がヨットの話を色々教えてくれた。
信号は最初は船の信号からきていて、赤は最も遠くまで見える色だから採用されていること。飛行機の用語などもヨットから由来していること。船も飛行機も基本的に左から乗り降りすること。(右側に操船部分があるため、それがもし対岸に当たると壊れる原因になる)
など、初めて知ることがたくさんあった。

私は平成11年生まれの20代だけど、いろんなことを教えてくれた人は60代の方だった。全くバックグラウンドが違う環境で生きてきた人の話はとても厚みがある。
自分が見ている世界はほんの一部で、自分の知っている当たり前には歴史があって、そのほんの表面しか知らない。
改めてどれだけ自分が現代のほんの浅いところしか知らないのかを知ることができた。

明日は急遽ヨットで直島まで行く団体に急遽一緒についていくことになった。まず、起きれるのかが心配だけど、冒険が始まるようでワクワクする。


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