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コーヒー部

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#日記

Common@六本木(東京)

六本木。 人々の自由な発想、思想、表現が この街の文化と風土を作って来た。   そんな街で 新たな文化を発信する場所。   コーヒー、食、音楽、アートなど 現代の新たな文化が、そのジャンルを超えて集まっていた。   シンプルな空間だからこそ そこに並ぶ作品の個性がはっきりと伝わってくる。 文化というものは常に 伝統に対してのアンチテーゼとして生まれるが しかし、その土地において生まれてきた人間から生まれる 新しい文化はやはり その伝統に根付いているモ

シロフクコーヒー@楠葉(大阪)

ほっと、一息を入れるコーヒーは 多くなくていい。   小さなカップに注いだコーヒーを ゆっくり、ゆっくり楽しみたい。   コーヒーは冷めるほどに 味が変化していくのだが 冷めてなお、甘いコーヒーが好きである。   人との関係性もまた 同じであればいいと思う。   長く時を過ごせば過ごすほどに その関係性は冷めていくのか それとも、独特の香気と甘みを持つのか・・・   しっかりと火入れをする。 互いの感情を分かち合い 理解しながら生み出された関係性は

Coffeestand Blackie(コーヒースタンドブラッキー)②@京都:亀岡市

コーヒー焙煎を終えた帰り道、 コーヒーが飲みたくなって、立ち寄る。   コーヒー焙煎のにおいが染みついた身体で、 またコーヒーかと、我ながらあきれる   Charlie Musselwhiteが流れる店内で、 ゆっくりいただくコーヒーは、シブいなー・・・と思う。   この店は、ちょっとだけ大人な気分を味わえる、 と、思っているあたりが、大人になり切れていない自分の現実である・・・   私はコーヒーを飲み物として好きというよりは、 コーヒーを取り巻く空間が好きな

シロフクコーヒーの勉強会。

こんにちは こがみのりです(=゚ω゚)ノ 先日のメルマガで 新しいコーヒーの楽しみ方をお伝えさせていただきましたが ↓ ↓ https://note.com/minoki/n/n92a357e5ec72 今日はまた、新しいコーヒー習慣を 違った角度からお話ししたいと思います(=゚ω゚)ノ というのも、今日からこがの悲願の 「最澄ブレンド」が発売されたのですー(∩´∀`)∩ こがには、最澄・比叡山に対し とても深い思い入れがあるのです というのは、こがが北極老人の秘

コーヒーの香り

今日もコーヒーを淹れる 昨日もコーヒーを淹れた 明日もきっと、コーヒーを淹れる 毎日、同じ場所 毎日、同じ水 毎日、同じ人 毎日、同じ豆で 今日もコーヒーを淹れる コーヒーには、その日の自分の全部がうつる コーヒー豆(粉)にお湯を注ぐと ふくふくと膨らんで、泡が出てくる クリーム状のきめ細やかな なめらかな泡が出てくる みているだけで、オイシソウ 急いだり、慌てたり イライラしたりしている時は 泡はなんだか粗くなる のんびりと ゆっくりと 飲む人の笑顔を思い浮か

一日の始まりと終わり

朝起きて 寝室の窓を開ける 冷たい空気が流れ込む さっきまでの温かくて、まったりした空気が消え 新しい一日の始まりを実感する 心地よい目覚め お湯が沸くまでの間 洗面所に向かう ドライヤーがボサボサの髪の毛を キレイに整えてくれる ドライヤーの風の音の向こうで お湯が沸いたことを知らせるケトルの音が聞こえる 外からの風を感じながら 朝一番のコーヒーを飲む お供は、ひとかけらのチョコレート 玄関のドアを開けると 外の空気がサーーーーっと、入ってくる さあ、今日が始

自家焙煎のこだわり

曇り空 寒風にはまだ 春の気配は感じられない 店内の温度を上げて 今日最初のお客様を待つ 赤いダウンジャケットに 黒いキャップにサングラスのおじいさんが 新聞を片手にご来店 温かい店内 寒さで新聞を握りしめていた手が 少し緩んだ 新聞じいちゃんは、すこしだけ クリント・イーストウッドに似ている 新聞じいちゃんはいつもドリップコーヒーを注文する コーヒーを飲みながら じいちゃんが、焙煎機を見つめていた  焙煎大変でしょ? こだわってもこだわっても、完成しないよね

ほんの少しがおいしいコーヒー

朝、いつものように トーストじいちゃんが来た 毎日トーストとコーヒーを注文してくれるけど 名前を聞いてもよく聞き取れないので いつしかトーストじいちゃんと呼ぶようになった いつもの席に座り いつものメニュー トーストとコーヒー 毎日、変わらない コーヒーを待つじいちゃんが 外を眺めている 目の前で工事って大変だね うるさいしね お客さん入りにくいね・・・ でも、工事をしている人たちも それは分かってるだろうから 気を遣うだろうね あっちも大変だね 早く、無事に

コーヒー豆の焙煎と女心

今日はジャバニカという豆を焼く ニカラグアに住む気のいい男 ゴメスの農園から届いた豆だ ジャバニカは浅めの焙煎に仕上げる フルーティーな酸味と色気のある香りが 人間だったら、さぞかしベッピンさんなんだろうと 想像してしまう 焙煎は毎日同じではない その日の気温や、焙煎機を回した回数 室内の空調の風によっても変わる 自動制御のプログラムではないし 例え、プログラムしても、微調整は必要だ なんだ・・・ 人と人とのコミュニケーションと 同じじゃないか 相手の状態に合わせ

そのコーヒーはあなたとの時間

雨宿りで入ったカフェ 隣りの席では初老のご夫婦が 同じく雨宿りのコーヒーを愉しんでいた 旦那様はちょっと頑固そうで 白いおひげが印象的 紋付き袴に勲章が似合いそうだな・・・ と、妄想を愉しむ コーヒーを飲んだら 白いおひげがコーヒー色に染まってしまわないだろうか?と 大変失礼だが、いらぬ心配をする 「我が家にも ステキなコーヒーカップを誂えませんか?」 「たかだかコーヒーを一杯飲むだけだろう わざわざ買う必要はない」 「でも、あなた その一杯のコーヒーは あなたと