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【翻訳してみた】「冒される母親の権利」by Love and Logic®: "Undermining Mom's Authority"


前回書いた【翻訳してみた】はこちら

学校創り、なかなか進まずにおります。

やりたいことがあるのに、「これ」と一言で言えなくて。
もんもんと過ごした6月。
夏休みだし7月になったら何か開けるさ、と思っていても終わらない母親業。
夏風邪に襲われる息子たち。迫りくる長期帰省(夫は離島出身)。
慌てなくていいと言われても、来年度の準備が必要とわかっていても、何もせずにはいられなくて始めた翻訳作業です。

「終わらない母親業」といえば~と思って思い出したのが今回のweeklyメール。
Love and Logicに登録して初めてもらったメールです。

翻訳してみた: "Undermining Mom's Authority"

太字は、私が大切だと考えるところにつけたものです

冒頭

孫育てに協力している祖父母が増えてきています。彼らがどんなに良かれと思っていたとしても、孫たちの親である彼らの「子ども」の教育方針を冒してしまった時、協力というよりもむしろ「干渉」になってしまうことがあります。ここに典型的な例を提示しましょう。

事例

シングルマザーであるショナ(Shona)と、娘のジョディ(Jody)は、おばあさんと一緒に住んでいた。そのおばあさんは、ショナの教育方針に賛成はしていなかったのだ。ある夜、ショナはジョディに「歯を磨いて寝る時間だよ」と声をかけた。そして、「寝る前の読み聞かせをしてあげるから、部屋で待ってるね」と言った。

そこへおばあさんが「まあ、まだ早いんじゃないの?もう少し起きていてもいいんじゃない?ジョディ、こちらへおいで。おばあちゃんともっとビデオゲームをしましょうよ」と割り込んできた。言わずもがな、このおばあさんはジョディに対して「ママの言うことは聞かなくてもいいのよ」という(無意識の)メッセージを送ってしまったのだ。

解説

おばあさんはこの家でルールを決められる立場の存在でした。一方ショナは自立できるほどの余裕がないという立場だったのですが、このおばあさんの言動はジョディの母親としての役割を冒したり、弱まらせるものでした。どちらの言い分にも一理あります。しかしながら、全員のためを思うなら、このショナの権利を侵すやりかたはやめなければなりません。

1つの解決策は、ジョディはどちらの大人も尊重するものと学ぶべきだと大人2人が合意することです。そのためには、ショナとおばあさんがお互いに設定した制限に干渉しないと合意しなければなりません。もし納得できないのであれば、ジョディがいないところで個人的に話し合いをすべきです。

おそらくジョディは、彼女がしたいことをさせてくれる人に対して不平不満を言うことで、その人の限界がどの程度なのかを試し続けることになるでしょう。もしおばあさんに何かを気に入らないと不満を訴えてきたら、おばあさんは「ジョディ、ママはそれに対して何て言ったの?」と言う必要があります。一方で、もし母親であるショナに対して不満を訴えてくることがあれば、「ジョディ、おばあちゃんはそれに対して何て言ってた?」と聞く必要があります。多くの保護者たちは「あなたのママ(あるいはパパ)は何て言った?」と聞くことでこの緊張感を緩和させることができました。

祖父母が守らなければならない2つのルールがあります。まず、子育てスタイルについては保護者に主導権があるということです。祖父母は、保護者から頼まれたり許しを得たりしない限り、その主導権を奪ってはいけません。次に、たとえ成人した自分の子どもたちが間違っていると確信しても、孫の前でそのことを指摘してはいけません。こうした話し合いは、自分と自分の子どもたち(つまり保護者)だけがいる時に行われるべきです。

祖父母は自分の子どもたちと同様に孫たちとも、健全で愛情に満ちた充実した関係を育むことで多大なサポートを与えることができます。特に、この2つのルールを肝に銘じておくことが大切です。

同居だけでなく、休日の里帰りの際も同じルールが適用できます。協力的で、安全で、健全な休暇シーズンを我々Love and Logicと過ごしましょう!

読んでくれてありがとうございました!

By ジム・フェイ
2022/12/23

おわりに

この記事を読んだ時、私はちょうど3歳だった長男と彼の祖母(私の母)との関係性に悩んでいました。
次男坊を出産して半年、実家に長男のことを頼ることが多く、その機会が増えれば増えるほど私が守ってきたルールがどんどん緩くなっていることに気が付いたからです。
このメールは「まさしく!」でした。

孫かわいさについつい甘やかしたくなる気持ちも理解できなくはない(というか、実例を見すぎていて母も漏れなくそうなったかと思っていた)のと、自分自身も楽したいがために母が甘やかしているのを不満に思いながらも見て見ぬふりをしていました。

このメールを読んでから、「いや、それはやめてほしいわ~」という時は少しずつ伝えることにしたり、息子が遊びに別の部屋へ行った時に「実は〇〇っていうことがあって、うちではそれはダメって言ったんだよね~」と母に打ち明けるようにしました。
すると、母の方でも気にしてくれるようになり、「私はいいけど、お母さんに聞いてみた?」「お母さんは良いって言った?」と長男に聞いてくれるようになったのです。

Love and Logicにあるように、子どもがいない場面で「話し合い」をしなくてはと思うと仰々しくてなんだか気が引けてしまうのですが、こんな方法でも効果はありそうですよ、という補足でした。

今回も、お読みいただきありがとうございました!
参考になったよ、という方はぜひ「いいね」をよろしくお願いいたします!

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