見出し画像

【翻訳してみた】「健全な父親は強い子をつくる」 by Love and Logic®:”Healthy Dads Raise Strong Kids”


※【2023/07/11 表題修正】

Love and Logicとは

The Love and Logic Institute is dedicated to making parenting and teaching fun and rewarding, instead of stressful and chaotic. We provide practical tools and techniques that help adults achieve respectful, healthy relationships with their children. All of our work is based on a psychologically sound parenting and teaching philosophy called Love and Logic®.

公式ホームページより

Love and  Logicそのものは、教育哲学やその哲学に基づいた手法を指しています。Institute(研究所)の設立者はJim Fay(父)さん、Charles Fay博士(息子)、そしてFoster W. Cline医学博士の3人で、上記にある通り「大人が子どもたちと敬意をもった、健全な関係を築く」ことを目的としています。

教育者向けのものだけでなく、保護者を対象にした「Parenting」という視点からの情報提供や研修も行っており、1977年に設立されて以降45年以上の間活動を続けているそうです。

翻訳してみた: "Healthy Dads Raise Strong Kids"

「健全な父親たちは強い子どもたちを育てる」と題されたウィークリーメールがとても心に響いたので、翻訳することを通して理解を深めつつ、この面白い教育哲学を誰かと共有できたらと思います。(日本語訳、日本語版研修ビデオはまだ出ていないようです)

太字は、私が大切だと考えるところにつけたものです

枕詞

Love and Logicは良き両親や教師たちは自分自身を本当に大切にしていると信じており、これがLove and Logicの第一原則の基礎となっています。お父さんたちが自分自身を大切に扱うことで、ポジティブで健全な関係を子どもたちと築き、健全なロールモデル(=子どもたちのお手本)となるのです。

では、自分自身を大切にし、子どもたちの助けとなるためには、お父さんたちは何をすることができるでしょうか。その秘密はLove and Logicの第二原則、子どもに何か起きた時には大人は愛のある方法でそれを還元してあげるものだという原則の中にあります。お父さんたちは怒ったり、怖がらせたり、子どもが問題を解決するための機会を単に与えてしつけたりすることで問題に対処するという罠を避けることができます。

どのように間違え、解決するのかを見せましょう

偉大なお父さんたち(や、お母さんたち)は自分の小さな間違いを子どもたちが発見することを許し、良き「problem-solver(解決者)」とはどんなものかというお手本を見せます。

子どもには「十分に乗り越えられるくらいの」間違いをするために、十分な機会を与えましょう

Love and Logicを実践する保護者たちは、子どもたちに小さな間違い、しかも幼くても「十分に乗り越えられるくらいの」間違いを起こす機会をたくさん与えています。その間違いの重さが小さい時、子どもたちはそこから学ぶことができるのです。

もし間違いが起きた時は、強力な共感の「量」を与えつつ、子どもに責任を持たせましょう

共感は、すべてのLove and Logicのテクニックの基盤となるものです。最も愛され敬意を持たれているお父さんたち(や、お母さんたち)は、間違いの重要性を伝える前に「その気持ちわかるよ」「あなたのことを気にかけているよ」という強いメッセージをまず送っています。

子どもに同じ作業をもう一度与えましょう

両親が子どもたちに、前の失敗を思い出させずに同じ作業をするための機会や責任を与えると、間違いから学ぶことができるという強いメッセージを送ることができるのです。

自分に厳しすぎるお父さんたちへ、愛情深い父親が子どもたちに示すのと同じ優しさと寛容さを、自分自身にも示すことを忘れないでください。しつけが白熱してしまった時に自分をどのようにいたわるか、その参考のためにこちらの音声「しつけが白熱してしまった時に冷静さを保つ方法」(教材へのリンク省略)を聞いてみてくださいね。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

チャールズ・フェイ博士より

おわりに

以上がメールの内容でした。
私がLove and Logicに出会ったのは今の勤務校に赴任してきてからです。教育者の立場のための研修を受けたのですが、初めは「そんなのムリだよ~」と思っていました。だって、「声を荒げない」とか「共感する」とか、語彙力無い言い方をすれば【神か!?!?!?】って感じで(笑)

でも、意識するようになって1年経ったくらいから、自分の気持ちが少しずつ穏やかに、状況を冷静に見れるようになってきたように感じたのです。そして、実際にLove and Logicの方法で育てられてきたという生徒に触れて2年が経ったころ、その子の様子を見て「これはいいな」と感じたのです。そこで、私も育児休業中にParentingの研修を受けようと思ったのですが・・・研修費が高かった…(涙)そんなわけで、泣く泣くメールのみを受け取ることにしたのです。正直、それでも十分すぎるくらいの学びと気づきがあります。

教師としては板についてきたLove and Logicですが、母親としては失敗ばかり…。むしろ逆行してるのではと不安になる毎日です。それでも、この考え方に出会えて本当に良かったと思っています。そしてこれが、私のように「怒りたくないのに怒っちゃう」「子どもにどう対応していいかわからない」と子育てに悩むママ・パパ(もしかしたら先生方も!)の助けになればうれしいなと思います。

翻訳活動はこれまでしたことがなかったのですが、今後も翻訳を通して理解を深め、実践していきたいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?