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代表にはなったけど、少しも重荷を感じないわけ

ここしばらく不思議だな~と思っていたことは、
「コクレオの森という認定NPO法人の代表になったけど、重荷というか、何か背負っている気が全くしない」ということ。

「どうしてなんだろう~~~」と考えたとき、思いついたことがあります。

そのうちの1つが、自分が何かをするというよりは、「場の力に委ねている」という感覚がすごくあるから。

コクレオの森は、そこに集まった人が紡ぎ出す「場の力」みたいなもので、動いていると思っていて、それ以上でもそれ以下でもないと心底思っているのです。

みんなで創るビジョンミーティングの様子

たとえ代表という役割をもったとしても、私も場の一部でしかないから、結局は、すべてを「場の力」に委ねるしかないと、どこかですごく腹落ちしているのです…

それは、原生林のしくみとも、発酵のしくみとも似ています。
原生林の木もどんな大木であっても、「自分がこの森の代表だ!」なんて思ってないでしょうし、すごくおいしく発酵が進んでいるときに、ある菌か酵母が、「私のおかげでこの発酵が進んでいるよね」なんて、まさか思っていないでしょう。

原生林

原生林のものすごいしくみについては、またいつか、noteに書こうと思いますが、簡単に書くと、菌根ネットワークというものと、ギャップというものがその生態系に大きな影響を与え、森が何百年(それ以上)と続いています。(これは、西粟倉村で受けた研修で、エーゼロの牧さんが教えてくれました。)

寒いから黄緑の上着を借りて無理やり着ているのが私で、黄色のパーカーが牧さん。

大きな樹は何本かあっても、その木だけで森が成り立つわけではなく、本当にさまざまなことが作用して森が成り立っています。
そして大きな樹は、森の循環のために、小さな木々がまた大きな樹へと育つために、時期がきたら倒れて、倒木となり、いろんな虫や菌によって分解され、土に戻り、若い木々の栄養となっていきます。

大きな樹が倒れた後にできる空間(隙間)のことを、ギャップと呼びます。ギャップができると、日光が下まで届き、若い木々が光合成をして枝葉を伸ばすことができます。原生林が循環していくために、つまり「森は生きている」というためには、このギャップは不可欠で、とても重要なものなのです。

倒木(こんな風に、いつかはきちんと倒れたいな~)

先日、コクレオの森のビジョンミーティングが1泊2日で開催されました。
私は、一参加者でこの企画にノータッチ。それどころか、家族との時間を優先し、遅れての参加でしたが、ビジョンミーティングを担当してくれたいる人たちエネルギーと、そこに参加した人たちの想いで、すごくすてきな時間になりました。

代表にはなったけど、何かを一人で背負う必要はなく、こうして仲間と創っている「場」を信じて、その「場」の力に任せればいいし、自分も「場の一部」としての役割を担えばいいし、しかるべき時期が来たら、自分の場所を空けることでギャップを作ればいい。


人間も自然の一部。
発酵や、原生林を見て、菌や酵母、木々のあり方から学び、自分も一部なんだと自覚し、一つの菌として、一本の木として、できることを全うすればいい。

様々な条件が揃い、それが必要とされるのであれば、その森は、自分がいるいないにかかわらず、すてきな森として続いていくのだから。

そう思っています。

【2校目設立のお願い】
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私が「窓ぎわのトットちゃんみたいな学校」を夢見て創った、箕面こどもの森学園。ここ数年、定員いっぱいの状況が続き、約70名の方が欠員待ちをされています。
そのため、一人でもおおくの人に、豊かな子ども時代をすごしてもらうために、2校目の設立を目指すことになりました。
「民主的に生きる人を育むこと」を理念とする市民が創る小さなオルタナティブスクールが、大きな資本を使うのではなく、みなさん一人ひとりの想いを寄せていただくことで、学校法人になることができれば、日本の教育を変えていくことにつながると思います。
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