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英語レッスンの「楽しさ」は英語が聞き取れてこそ

子どもの英語レッスンでは、子どもがいかに「楽しい」と感じるか、に焦点が行きがちです。

「楽しさ」は大切な要素ですが、英語レッスンでは、英語習得につながる楽しさでなければ、意味がありません

うわべだけの「お楽しみ」で時間を使うのではなく、子どもには、本当の意味でレッスンを楽しみ、英語の力を伸ばしていってほしい

そのために、親が家庭でできること。

それは、英語レッスンに参加する以前の問題であり、レッスンを受ける前提として、兎にも角にも、子どもの「英語の音を聞く力」を育てることだと考えています。


英語レッスンは聞き取らないことには始まらない

英語レッスンは、先生が英語で言っていることを聞き取ることができなければ、始まりません。

先生が何を言っているか全く聞き取れない…。
頭の中が「???」という状態が続く。

レッスン中、子どもがこのような状況にあるとしたら、それは、英語が「異質なもの」「雑音」に聞こえてしまっています。

このままでは、そのレッスンは、楽しいどころか、ストレスです。子どもが大きくなればなるほど、苦痛に感じるようになります。

反対に、

英語が、英語の音として、耳に入ってくる。
言われていることが何となく分かる。
または、分かりそうな気がする

これは、英語を英語として聞き取っている状態。

「内容の理解」はまだ十分ではないとしても、「聞く力」「聞こうとする力」があるだけで、まるで違う状況になります。

レッスンの内容を吸収する体制ができていることになります。

聞き取れないレッスンは「つまらない」「身にならない」


一般的な子ども向けの英語レッスンを見学していると、「聞くこと」ができていない子どもが非常に多いことに驚かされます。

先生からの英語での問いかけに対して「???」という表情をして、ぽかんとしている。

あるいは、子どもが何か英語でフレーズを発したり、センテンスを読み上げたりしているとき、先生がそっと発音や読み方を正すことがあるのに対して、まったく反応がない。

先生の声がまるで聞こえなかったかのように、その先へと続けてしまう。

先生と自分の言い方の違いに気づいていれば、何らかの反応をして、その場で反射的に言い直すはずです。
さらには、英語を聞く耳が十分に育っていれば、先生のお手本をそっくり写し取って、発音し直すものなのです。

しかし、先生の言っていることが、英語の音として、耳に入ってこない。

そのような状態でレッスンを受け続けているとしたら、本人は面白くないし、何より、得るものが限られてしまいます。

そんな、親としても、もどかしい状況を避けるには、「英語の音を聞く練習」を積んでおくことが最も近道です。

聞き取れるレッスンは「楽しい」「身につく」


先生の言っていることが、なんとなく分かると、 

  • 自然と興味が湧く

  • レッスンに集中できる 

  • レッスンに積極的に参加できる

良いこと尽くしです。

子どもは、歌やゲームがなくても、自然と、英語レッスンが「楽しい」と感じるようになるのではないでしょうか。

英語の音を「聞く練習」は家庭で

前の記事(↓)でふれていますとおり、英語は「技能」、技能は「習うより慣れる」ものです。

英語はレッスンや授業を受けることで身につくものではありません。
そもそも英語レッスンは、英語習得に絶対に必要なものでもありません。

英語のレッスンを受けたから身につくのではなく、いかにたくさんの英語に触れてきたか、体験を積んできたか、その蓄積が効力を発揮していくのです。

英語レッスンはそれを助けるに過ぎません。

「英語を聞く練習」「英語に触れる経験」はレッスンや授業に限りません。

「少しずつ」「継続的に」触れることが効果的なので、家で取り組むことが理にかなっています。

子どもが気に入りそうな、英語の音声や動画を、ふだんの生活の中で、かけ流したり、視聴したりする習慣を持つのです。

小学校で導入されている「外国語活動」「外国語授業」。
あるいは、習い事として受ける「英語レッスン」。

英語の音に対して「未経験」で臨むのではなく、家庭で耳を育てておく

この取り組み1つだけでも、「楽しい」時間にすることができるのではないでしょうか。


お読みくださりありがとうございます。

※本記事は他ブログから移行したものです(元の投稿日:2022.06.13)

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