叫び声(人)

鳥が鳴いている。
それはコミュニケーションの為だけではなく、もしかしたらただ叫び歌いたい時もあるのかもしれない。
我々人間はただ叫ぶ瞬間を日常に持っているだろうか、
今のこの現代社会の中では大変難しいだろう。
人間はお酒を飲んだり賭博をしたり、さまざまな手段を使ってドーパミンの分泌を促している。脳の快楽に従って人が気持ち良いと感じるその瞬間は、
決まって理性が剥がれ落ちている時であり、社会の中の人間であるという状態が薄れてより動物的になっている状態だ。
我々は常に、動物的になる瞬間を潜在的に求めているのかもしれない。
叫びたいと思うときに大声を出したり、踊り出したくなったら全力で舞う。
それができないために、みんな消化できないエネルギーを内側に向かって使う為、芸術をしたり鬱病になったり他人を卑下したり瞬発的な快楽で気を逸らそうとしたりする。
突然叫ぶと周りの人間に驚かれてしまうし、奇行扱いされてしまうので
皆、周りにも少しわかりやすい形でそのエネルギーをアウトプットしている。それがこの社会とのつながりを保つためのツールとなっている人も沢山いるだろう。かくいう自分もその一人であるから。
でも、たまには自分のために歌ったり、踊ったり、叫んだっていいじゃないか。
人間も自由に喚き散らしたり瞬間を日常にもてるなら、
今よりは少し、力を抜いて生きられるのではないだろうか。
明日は、ウクレレを弾きながら窓辺で唄ってみよう。

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