羊飼育の教科書
ある日、親分が一冊の本を貸してくれた。
この本を執筆された河野先生は、日本において羊研究の第一人者であり、最も権威のある研究者といっても過言ではないお方だ。
この本は羊飼いの間でバイブルと呼ばれている。羊飼いをする者は全員、この本を一度は読むとも言われる本だ。
一回読んでみたが、かなり専門的な内容も含まれており、一度読むだけでは到底、全ての内容を理解できない。というのも、事細かく羊飼育の様々な点に関して説明がされており、酪農飼育の知識だけでなく栄養学・医学にも通ずる内容を幅広く書かれている。
僕は今のところ、毎日必ずこの本に目を通す様にしており、何回も読み返して、知らない内容をネットで調べ、少しずつ知識を身につけていくことを目標にしている。
羊飼いの仕事はありとあらゆる羊の世話に関する知識が必要だ。毎日同じことをずっと繰り返しておけば大丈夫という事は決してなく、イレギュラーなことも起こるし時期によって集中しないといけない作業は変わっていく。
新しく取り掛かる業務があれば、それは必ずこの本の中に情報が載っているため、毎回この本を集中的に読む部分は変わってくる。例えば時期的に分娩に関する内容は知識として知らないといけないが、分娩の業務は冬になってから開始されるため、時期が近くなってきた時に集中的に読む。そんな使い方をしている。
ちなみに僕は今、寄生虫の内容を重点的に読んでいる。こちらもまた別のノートにいつかまとめようと思う。
もし、羊飼いという仕事に興味があったり、羊飼育に関する知識を身に付けたいなら是非手に取ってみて欲しい。
最後に、この本に書かれている僕の好きなパンチラインを引用させていただく。
僕は今、ヒツジになろうと日々がんばっています。
このノートは一人前の羊飼いを目指す見習いの日記。
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それでは今日も良い一日を。
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