みん職会員インタビューvol.3| GIGAスクール時代の教頭は、”越境的に”学び合う!?
みんなのオンライン職員室は、全国の学校の先生や教育に関心のある方が集まるオンラインの学び場です。どのような方が学ばれているのかを紹介する「みん職インタビュー」。
今回お話を伺ったのは、公立小学校で教頭を務める畑山 貴英さんと中村 浩二さんです。印象的だった講座や、みん職での学びが学校現場でどのように活きているかを伺いました。
畑山 貴英さん(北海道 公立小学校 教頭 2020年3月入会)
中村 浩二さん(愛知県 公立小学校 教頭 2020年6月入会)
ーー みん職に入会されたきっかけについて教えていただけますか?
畑山:私は2019年2月の無料講座に参加していたんですよね。この頃はまだzoomを使ったことはなかったんですが、内容が興味深くて。Facebookで案内を見たんだったかな。そこからすぐに入会はしなかったんですが、面白そうだと思っていました。
中村:私は教務主任から教頭になり、マネージャーとしてのスキルを身につける必要性を感じていたんですね。その時みん職で「学校組織開発ゼミ」というのが始まる、というのを知って、これは自分にとって必要なことだと。
畑山:私が住んでいるのは北海道の地方なので、こういった研修って札幌まで行かないとないんですよ。それが家で出来て、しかも対話する時間もしっかりとあって「これは実はすごいことなんじゃないか」って感じました。
ーー 印象に残っている講座はありますか?
中村:豊福先生のGIGAスクール関連の講座ですね。タブレットやPCを「教具」ではなく子どもたちが「文具」として使えるようにするためには、まず教員の意識の転換が必要です。それを担任の先生方に伝えないといけなかったんですが、講座に参加していたことで分かりやすく伝えることができたかなと。
畑山:ICT関連の講座は私も印象に残ってますね。一斉休校になった2020年の4月から7月頃は毎週のように講座に参加していたんですが「休校期間中のICTの活用」の江藤 由布さんや蓑手 章吾さんの講座はかなり参考になりました。
中村:みん職の講座は今現場で必要とされることだったり、これから必要になるであろう先進的なテーマの講座が多いのがありがたいです。
ーー みん職での学びは、現場でのお仕事にどのように活かされていますか?
中村:この間の学校組織開発ゼミの講座の中でもありましたが、学校運営の中で出てくる様々な問題に対して「これは※技術的問題なのか、適応課題なのか」ということを考える必要があるのが教頭の仕事です。
まさに「組織開発」の視点を持って取り組む必要があるんですが、みん職で理論を学ぶことで日々の実践に自信が持てるようになる、ということがとてもありがたいです。
※経営学者ハイフェッツ教授が提唱。
技術的問題とは、解決策が既に分かっており、知識やスキルを身につければ解決できる問題。 適応課題とは、自分自身のものの見方や、周囲との関係性が変わらないと解決できない問題。
直面している問題が「適応を要する」にも関わらず、「技術的な問題」として扱ってしまうことが失敗を生む。
畑山:それはありますね。あと私の場合、実は同じ学校の職員にもう一人みん職の会員の方がいるんですが、学校でもみん職の話をするんですよ。講座が終わってからもLINEで「今日のあの話、うちの学校でも使えるんじゃない?」とか。
中村:あと、オンラインでの講座は他の自治体の先生方との繋がりができるというのも大きいですよね。私たち教員はどうしても自分が所属する自治体の慣習や働き方に縛られてしまいますが、他の自治体の管理職の方の動き方を知ると、自分の仕事を見直すことに繋がります。
ーー メリットを感じていただけて嬉しいです。
中村:そうそう。コロナで休校になった時、zoomを日常的に経験していたので、校長と教務の先生に「zoomやったことありますか?」って聞いてみたんですよ。「聞いたことはあるけど使ったことはない」ということだったので、じゃあ3人でやってみましょう、と。その後、担任の先生方も巻き込んで「これは子どもたちともできそうだ」となりました。
たまたまですが、先に自分が経験していたことで、市内で一番早く家庭とのオンラインミーティングができるようになりました。さらに本校で作った保護者向けの案内が、市内の全小中学校に配られました(笑)
畑山:それと同じようなことがありました(笑)うちは管内で唯一オンライン朝の会ができた学校なんですけど、それは私ともう一人の同僚がzoomの効果を知っていたので「やってみましょう」とすぐ提案できたからです。先ほど言った江藤さんや蓑手さんの講座を受けていたので「絶対にできるはずだ」という確信があったのも大きかったです。
中村:「知ることで確信を持てる」って重要なことですよね。新学習指導要領で求められるような授業改善が校内で進められるかどうかについても…例えば若手や中堅から新しい提案があっても、管理職がそれについて知らないと不安でGOが出せないんです。
みん職で最先端の講座を受けることは、職場で若手からの提案を受け入れることに繋がると感じています。そして自信を持って彼らの背中を押せるような存在でいたいですね。
ーー ありがとうございました。
みんなのオンライン職員室は、現役の学校の先生や、教員を目指している方、これからの教育に関心の高い方々を対象とした新しいタイプのオンラインの学びの場です。
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(文:杉山史哲)
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