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Love yourself-プロローグ

はじまりは3年前の夏。おこたんを助手席に乗せて初夏の高原ドライブとしけ込んでいたのだが、観光シーズンでどこも混んでいた。やっと見つけたとあるカフェの駐車場で私は思わずフリーズする。

間違いなく停めれると踏んでいた駐車スペースの奥におっきなカワサキのバイクが陣取っていたではないか!

おいおい待てよ、こいつの存在見えなかったのだが(;´д`)

脳内で地団駄踏んでいると、カフェの扉が勢いよく開き、中から金髪長髪の青年が飛び出してきた。そして、私に

何事か目配せをすると、機敏に自分のカワサキを動かし、どうぞと手招きをした。

Here you go!(^_−)−☆彼はこんな感じでウインクをしてきたのだった。

え?今の何( ゚д゚)


バイク乗りのスーツを着た姿はまるでトップガンのトム・クルーズのよう。こんな事されて気にならない女子なんているのか。ちょっと待って、いろいろカッコ良すぎる!私はドキドキが止まらなかった。


高原ドライブから帰ってからも彼の事が気になって仕方なかった。やっぱり日本にバイク旅行にきた旅人だったりするのかな?

カフェでは彼は窓際の席で友人らしき人と談笑していた。お礼は言えたけど、それだけ。イケメンすぎて何処からきて何をしているのかまでは聞けなかった。勇気を出して名前だけでも聞けば良かったのに。そしたら、Facebookで友達申請できたかも。

後悔するも時すでに遅し(´゚ω゚`)

私はある日、そのFacebookを何気なく見ていて驚愕した。

おすすめ友達リクエストにまさかあの時の外人さんらしき人の写真が!( ゚д゚)

(|||´Д`)え?


私は迷わずメッセージリクエストを送った。承認されるかわからないけど、

あの時、カフェの前で駐車スペースを譲ってもらった者です。覚えてる?

Do you remember me? I once had you give me parking space! It was a cafe with American cars. You were riding a Kawasaki motorcycle. I wish I had asked you your name at that time!

覚えてるよ!君から友達申請がきて上がってる。僕、町外れに住んでるんだ。旅人では無いよ笑

I remember! I'm happy to get a friend request from you,. I live in the suburbs of town. I'm not a traveler lol

割とすぐに返事が返ってきて、彼とmessengerでやりとりするようになった。

彼は本業の他に新しいビジネスに取り組んでいて、時々、町にも降りてくるとの事だ。旅人かと思っていた彼はなんと在住2年目の外人さんだったのだ。