見出し画像

チョップおじさん

割引あり

第一章

「チョップおじさんって知ってる?」
「ああ、あのSNSでチョップの写真を送りつけてくるやつか?」
「そうそう。あいつ、最近どうなったんだろうな。もうしばらく見ないけど」
「知らないよ。もしかしたら、チョップで自分の手首でも切っちゃったんじゃない?」
「ははは、それはないだろう。でも、あいつは本当に変な奴だったよな。なんであんなことをするんだろう」
「そりゃ、孤独で寂しいんだろうよ。誰かと話したくて、チョップで注目を引こうとしたんだよ」
「でも、それじゃ逆効果だろ。チョップされたら、迷惑でしかないよ。誰も相手にしないよ」
「だから、あいつはますますイライラして、チョップの力が強くなっていったんだよ。それが原因で、あの事件が起きたんだ」
「あの事件って、何のことだよ?」
「知らないのか?チョップおじさんがリアルで人にチョップを当てた事件だよ」
「えっ、マジで?」
「マジだよ。それが、この話の始まりなんだ」

ここから先は

1,403字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?